伊香保温泉と水沢うどん

武藤勇城

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伊香保温泉と水沢うどん

 2023年秋。群馬県、伊香保温泉に行きました。


 伊香保といえば、昔からある湯治場として有名です。石段街と呼ばれる、何百段もの石段を中心に、温泉旅館などが立ち並ぶ観光名所があります。石段の最上部から更に歩くと河鹿橋があり、秋の一定期間、ライトアップされた夜の紅葉も楽しめます。自分が行った時は、雨が続いた後の秋晴れの日で、紅葉は散りかけでしたが、すっきりとした青空が広がっていました。


 旅行初日のお昼に食べたのが、この辺りの名物・水沢うどんです。日本屈指のうどんとして有名です。外は風が強く寒かったのですが、室内は暖かいというより暑く、上着を脱いで注文の品が出てくるのを待ちました。温かいものか冷たいものか。メニューは2種類しかありません。冷たいうどんを注文しました。出てきたのはシンプルなつけうどんで、ざるに乗った麺はコシが強く、スルスルと食べられます。具材は少々の薬味と、うどんの上に乗った海苔、濃い目に味付けされた椎茸のみ。美味しいは美味しいですが、正直そこまでのものとは感じませんでした。今時、冷凍うどんでもコシがあってつるっと食べられるものが沢山あります。そもそも埼玉県民の自分は、うどんはコシより柔らかめの、給食に出るソフト麺のようなものが好きです。それに、もっと何か、例えば天ぷらうどんとか、ほうとうのように食べ応えがある方が好みだったりもします。要するに、自分には少し合わなかったという話です。


 温泉街を散策し、石段街でやっていたスタンプ集めもしました。何百段もの石段を往復し、筋肉痛になりそうだな、なんて思いましたが、温泉効果でしょうか、殆ど筋肉痛もありませんでした。

 旅行2日目は、榛名山の方にある榛名神社を訪れました。山の中腹から上にあり、紅葉を眺めながら、なだらかな勾配の参道を登りました。本殿参拝し、水に濡らすと文字が浮き出るタイプの、一風変わったおみくじも引きました。神社の帰り道、ちょうどお昼時でしたので、見掛けた蕎麦屋に入りました。セルフサービスの水は榛名山の湧き水で、とても冷んやりして美味しいものでした。よくある観光地の蕎麦屋だろうと、あまり期待せず温かい山菜蕎麦を注文しましたが、このお店は大当たりでした。水沢うどんよりも、ずっと自分好みの味で、今までの人生でも屈指の味、と言って過言ではない程でした。


 皆さんも、伊香保や榛名神社を訪れる機会があれば、是非寄ってみて下さい。

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