7、治ることの弊害
虐待から生き延びるということは、その正常ではない環境で適応するためのスキルを身につけていくことになります。
これが、社会的に不適応を起こす元になります。
異常な環境▶生き延びるスキル▶社会に出たり、治療が進むと不要なスキルになる
という流れです。
ただ、これが普通の人が持っていないスキルの場合があり、手放すのに苦労したりします。
例えば
1、変な空気を読む能力
人の機嫌や空気を変に読みまくります。疲れますが、それによって仕事で成果が出る場合も
2、距離感がバグっているからこそできる、人の懐に入る能力
0距離で、人にオープンになれたりすることで、得られる仕事上の成果があったりします。
3、学生時代から家業を手伝わされて、仕事のスキルが上がった
普通の人よりも高い処理速度を得てしまったり……
4、降りてくるようなヒラメキと過集中
双極性障害持ちの人は、なにかが降りてくるというような表現をよくするそうです。
アイディアだったり、仕事の組み立てだったり、そういうものが閃いて、普通の人よりも仕事が出来たりします。
5、サボっても、やってるように見えるスキル
仕事が出来ると、40くらいの力で普通の人の70くらいの仕事をしているように見えたり。
逆に、120の力を常時発揮できてしまったりします。(後で動けなくなるくらい、頭をフル稼働させられる)
これは、私が恩恵を得ている1例ですが……治るということは、こういったやり方を止めなければいけません。
負荷がかかるので……。
普通に穏やかに、エネルギー消費をおさえて、生活をしていく必要があります。
ただ、もったいない!と思うこともあるんですね。
そういう気持ちと時間をかけて、折り合いをつけていく必要があります。
トラウマケアと解離性障害が分かるエッセイ らいむ @pomhc
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