未来は決まっていた、犯罪者の利用価値　　未来に世界は拍手する、男の、その後

自分の未来は、このまま、犯罪者としての烙印を押されたままなのか。
希望が先が見えないことに不安を抱く男だが、ある日、数人の男たちが同室者になると言って部屋にやってきた。
皆、犯罪者だが、男と違って数時間、ときには一晩、部屋に戻ってこないときもある。
女とやっていた、セックスしていたと言葉に男は驚いた。
自分も女とセックスしたいと医者に言ってしまう。

いいことですねと医者は頷く。
移植手術も無事にすみ、動けるようになった男は、その日、ある部屋へと案内される。そこは仮想世界への入り口だった。

救済システムは日々進化しているのだ。