リベンジャー 第二章 新しいギルドの名前 リベンジャー

リベンジャー 第二章 新しいギルドの名前 リベンジャー


 異世界から引き連れた屋敷の中へ入り、みんなが寝ている中。自室で考える優華。ここの場所は地上派と地下派に分かれていて、おそらく地上派が何か依頼してくるだろう。

 目的は資金と後は復興が目的だ。まあ、一応彼はおそらく生きていると思う。

 すると、優華のスマホから電話が鳴った。


「もしもし。オレだ。優華だ」


 冷静な顔で優華は電話に応答する。すると、電話越しから優華に依頼する処刑課の政府からであった。


『久しぶりだな。優華。しばらく処刑課はとある女にお願いしたみたいだが、もう交代になったのか』

「あ? 全部オレ一人でやっているはずだが?」

『え、そうだったかな? 少し失礼。今調べてくる。――――。すまない。どうやら私の勘違いであった。それになんでだろう。私もさっきまで覚えていたのだが、急に忘れてしまった』

「お前もか? こちらもあそこの世界から出た後。急に忘れたんだ……」

『まあいい。君に依頼だ。実は地下派の人間が盗賊を雇って、金品を奪っているようだ。場所は最近建てた〈安らぎの街〉で被害があっている』

「わかった。すぐ片付ける」


 優華はそういって、電話を切った後。すぐに向かった。

 安らぎの街について、場所を特定する。優華たちのスマホは万能で地図を自動更新することもある。

 すぐに優華は地図を見る。ここ〈旧メイン・ストリート〉の近くにある。

 優華は黒い煙を焚きながら、姿を消した。

 安らぎの街では大きく騒いでた。その理由は盗賊団の奴らが街へ乱入。金品を盗み、食料を盗んで、逃げていった。

 しかし、優華が待ち伏せている。それどころか。奴らも優華を見て、恐れ始めたのか。力を上げ始めた。


 ―――これ? どこかで見たような感じがするな。


 優華は何か気になるような顔で感じていた。しかし、相手は卑怯な真似をせず、ただナイフと牛刀、こん棒を持って、優華を襲う。

 それを見て、呆れた顔で首を回して、牛刀を持っていた奴に対して、頭突きして、相手の持つ手の武器を落とす。

 それと同時に牛刀を奪い、さらにアイテムポーチから目つぶし花という花が実ると同時に爆発して、相手の目を一時的に目くらましする花だ。

 その実を粉々にして、粉にした物だ。さらに優華は牛刀にとある液体をかけた。

 それは猛毒の液だ。そのまま優華は相手を斬る。

 すると、相手はものすごく苦しみ始める。それもそのはず、優華が持っていた毒液はとあるモンスターから採取した液体であるかだ。

 そのモンスターはサソリであり、その尻尾から採取できる毒液だ。

 そのサソリモンスターは〈スコーピオン〉。サソリが巨大化した姿。しかも、針が剣になっている〈ソード・スコーピオン〉の魔種から取った尻尾毒液だ。

 このスコーピオンは魔種が剣、槍、ハンマー、大鎌といった感じで尻尾の形が変わる。

 だから命名としては〈サイス・スコーピオン 魔種〉といった感じになる。

 本当は神種でもいいが、神種の毒水晶武器尻尾は触っただけでも溶けるほどの強力な猛毒であり、猛毒耐性を付けないとすぐに死ぬほどである(一般人の場合)。

 相手はその場で苦しみ、優華は躊躇いもせず、首を斬る。

 それを見て、ビビる相手。すぐに逃げたり、苦肉の策を考えようとするが。


「バーカ。もう見え見えだよ」


 相手を罵るように牛刀で相手の足を斬り、さらに首を斬り飛ばした。

 これで依頼は完了だ。すぐにスマホで写真を撮って、処刑課の政府に連絡する。

 それと同時に報酬を振り込むことメールが来た。

 優華は鼻を鳴らして、すぐに帰る。

 家に帰ると、優華のバンクに50万ツカが振り込まれていた。

 優華は先ほどの牛刀を見て、つまらなさそうな顔で見る。

 こんなことに使われるくらいなら、もっといい方法があると思っていたからだ。

 魔物を狩ることもその一つだ。この牛刀は優華の予備武器として保存する。

 ここの世界では武器の13種類がある。


 片手剣 初心者がよく使う武器。盾や片手銃。ステッキをサブに仕える。

 双剣 両手に剣を持って、乱舞する。速度重視

 大剣 一撃一撃が重い攻撃。溜め攻撃が必須であるがスキルが必要。

 ハンマー 相手を気絶させることが可能。転ばしやすい。

 槍 両手で持って、連撃をする。

 太刀 大剣を軽量化した武器。居合や斬撃を特化している。

 ナックル。双剣の殴打バージョン。ハンマーよりも気絶する確率が高い。さらに手数重視である。

 大鎌 ハンマーの斬撃版。しかし、ハンマーより素早い動きをする。

 銃 遠距離専用の武器。

 小型銃とサブマシンガン 片手剣と一緒に使う武器。斬撃と一緒に銃撃もできる。短発と連射に別れる。

 ショットガン 拡散型であり、零距離で撃つと多段ヒット。

 重銃 ガトリングや魔力砲など重火器。リロードや反動が大きい。

 杖 杖を媒体にして、魔法を発動させる。杖無しでもできるが、杖があったほうが魔法の威力があがる。


 武器は鍛冶屋。銃関係は銃屋さんに訪れれば買える。

 武器と言っても、加工して、強化する感じである。加工ではモンスターと鉱石の素材を使って、武器を強化する。

 それに銃屋さんでは鍛冶屋同様加工と同じであるが、銃のパーツを付けることが可能。

 けれども、そのパーツは各銃に違う素材を要求される。

 

 牛刀は太刀の分類になる(そうなのかな?)。しかし、相手が持っていた牛刀はかなり錆びついている。

 優華はめんどくさいと思いながら、錆びを取るためのスプレーを使って、牛刀の錆びを取った。

 優華はそれを見た後。何か嫌な気配を感じた。

 それは外にいた。優華はすぐに黒い霧を纏って姿を消して、外へ瞬間移動。

 優華が冷静な顔で見る。そこには豚と人間が合体した〈オーク〉というモンスターが三体。

 もう一体は魔物水晶を体に生やしているオーク〈オーク 魔種〉が現れ、咆哮を上げる。

 オーク 魔種は相手の防御を上げる能力が発動した。

 一方の優華はもっていた牛刀で切り付ける。しかし、相手の体はびくともせず、牛刀は壊れてしまう。

 でも、優華は左腕を雷で纏って、相手をぶん殴った。雷を纏っている状態は防御無視がすることが可能であり、続けて優華は黒い大鎌を作って、相手の胸へ大きく斬撃。さらに左手で相手の心臓をもぎ取った。

 相手の心臓は一部水晶を纏っていた。優華はその心臓をアイテムポーチへ入れる。しかし、それでも魔種はまだ生きていた。

 優華は大鎌を雷で纏った後。【雷風狩命(らいふうかりめい)】を使って、相手の命を奪う。

 魔種は通常種と違い、生命力が高い。心臓を奪っても、残っていた血管がすぐに再生する。

 だから、優華は心臓を奪った後。この技を使って、相手の命を奪い取る。

 だが、この技は瀕死じゃない限りは成功できない。

 そして、最後に優華はオークを回転斬りして、相手を真っ二つにした。

 夜風が吹く中。優華はこのオークの亡骸を見る。正直まだ使える。

 それに確かオークは食べれたような気がした。


「なんだろうな。なんで急に魔物を食べようって思ったんだろうな?」


 優華はふと疑問に思った。というか以前どこかであったような気がする。

 でも、何も思い出すことができない。優華は気にすることもなく。屋敷へ帰ろうとした。

 調理場に着いた優華は着ていた服を脱ぎ、下着一枚になって、オークたちの残骸を洗ったり、それを両腕から出てきた太刀で斬り始める。

 それと同時に寝服を着た安楽満がやってくる。


「魔物たちが来たのですか?」

「ああ。あれ以来から寝れないが。こうして、お前らを守れることができる」

「無理しないでください……」

「ああ。サンキュー。それにな。どうしてかわからないが、料理したくなってきた。昔は焼くだけでいいと思っていたはずだがな」

「―――。私もそのようなことはあります。ですけど名前は―――」

「まあ、気にすることはないだろう。それにあそこの世界で残っているあの二人なら知っているかもな」

「エメーさんと後バーブさんですよね?」

「ああ。あいつらあそこに残っているから、この記憶も何か分かるかもしれないがな」


 二人が話したエメーとバーブはかつて異世界で出会い、一緒に生活してきた仲間だ。

 だけど、異変が終わった後。二人は異世界へ残ることを決断。

 二人を見送った後。優華たちは元の世界へ帰っていった。

 もしかしたら、優華たちが忘れていた記憶を持っている可能性が高い。まだ希望は残っていた。

 でも、今はここを復興してからの方が先だ。それから御飯も作らないと。

 すると、安楽満も手伝う。一緒に朝ごはんを作った。


 翌日。朝ごはんが出来上がった。それはチャーシューや焼き肉などボリューミーな朝ごはんだ。

 すぐにみんなはそれを食べ始めた。

 朝食を終えた優華たち。優華は自室である物を見かけた。それはギルドの名前を決める紙だ。

 本来はすぐに提出しないといけないものであるが、優華は何か案があるのか。その紙にギルドの名前を書いた。

 傷ついた狼でそれでも戦う意思を見せているのか。口に剣を銜えたマーク。そして、ギルドの名前は――――。


「『リベンジャー』。このギルドはモンスターたちに対抗するギルドだ」


 優華はそうつぶやくと、すぐに自室を後にした。


 魔物図鑑


 魔種


 魔法宝石や魔水晶を食って、その力を得たモンスター。魔法の力や攻撃の威力も上がっており、体の到る所に結晶が少し生えている。

 彼らから取れる〈魔物結晶〉と〈魔物宝石〉が取れ、これらは武器や魔法を更に強化することができる。




 神種


 大量の水晶や宝石と魔種たちを食ったことで成長を遂げたモンスター。特殊の能力を使って、相手を苦しめることもある。動作として、力を溜めることもあるが、その後水晶を使った攻撃をしてくる。神種を倒すと〈神結晶〉や〈神宝石〉が手に入り、武器を更なる強化につながる。



 オーク 属性 地方によって変わる 今回は水


 豚と人間が合体したモンスター。繁殖力が強く、特にゴブリン同様女性を拉致して、子孫を増やす。

 ただ、実は食べられる。


 オーク・魔種 属性 地方によっては変わる 今回は水

 

 体中の到る所に水晶が生えており、特殊な咆哮で相手の防御をアップさせる。

 当然頑丈なのか。いくら心臓を抜き取っても、それでも生きている。というか。しばらく時間が経つと再生する。


 次回 帰ってきたあいつ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る