今回はとても濃いお話だと感じました。
鳩の縛めそのものに切り込んでいくところはこれからのユミやクイさんの困難な道のりを指しているようで心配です。
それはそれとしてキリの鴛文気になります〜。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
かなり執筆に苦労した部分ですね。
鳩の縛めというタイトルなのでしっかりと縛めの意義を考察する場面は必要だと考えていました。
キリの鴛鴦文はきっとユミへのげろあま文章で構成されていることでしょう。
鳩の縛めは、法律みたいなモノなんですかね。どこかに穴がありそうなので、ユミちゃんたちが突く日が来る気がします。
それにしても、ユミちゃんはケンさんの話になると、途端(露骨)に嫌な顔をしますね。この二人、もしかして深い関わりがあるのでしょうか……?
過去に記述していたら、自分の記憶力低下が原因ですね。一章と二章、もう一度読み返そうかなと思っています。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
縛めという字を使っていますが、戒め、すなわち戒律です。法律と言って良いですね。
法には必ず穴があると思います。
いかにも厳しそうな縛めであるように描いていますが実際は結構ガバガバです。
ユミとケンの関係について最新話でようやく明かされます。一章と二章にはヒントがある程度です。
コメント欄見たら早い段階で気づいてる方も見受けられるんですが。
ユミがケンを嫌う理由は、ケンがキリを殴り、またキリにラシノへ帰るように諭したことですね。
これに加えてユミは隠された事実に気づきつつあり、それが嫌で意固地になっているという感じです。
もりす……確かにこの世界では一人の個人が備えるには大き過ぎる力かもしれないですね……悪いことに使われると普通んk鳩だと対応も難しいだろうし……。
この章になってから皆さんの成長をいろいろな店で感じてきましたけれど、クイさんをなじらずに同情を向けて唸ったユミさんの様子に何だか個人的に一番成長を感じました! 思いやれる人になったんだねって!
直後に熱くなってしまっても、自分を抑えられていたし嬉しくなります!
ただ、本当にキリくんが今どうしてるのかユミさん同様気になって仕方ないです……。
縛めですが、あった方が自由が犠牲になったとしても、みんなが幸せになれるから縛めがあった方がいいという理論へ反論できない自分がいて、至らなさを痛感させられています。
それと、すみません。明日も遠出しろと言われてしまい、たぶん読めないと思います。代償の理由とか気になるのに悔ぢいです……
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ユミ一人が抱えるには大きすぎる力かもしれませんね。
これも使い方次第です。少なくともユミは悪用する意思は無いですね。
ユミは本来賢い子なので成長は出来るんですよね。
ウラヤで暮らしていた頃はソラと母がすべてだったんで身勝手に生きてきたんですが必要に迫られることでちゃんと能力を身に着けることも出来るようです。
キリが今どうしているかは託された文を読む必要がありますね。グレーゾーンを使って開封します。
縛めは現実世界の法律を参考に自分で考察しました。
法律は人の行動を制限するものですが、それによって得られる幸福もありますね。法律を無くせばいいなんて話にはならないと思うのです。
以前ユミの卓越した能力に対して代償のようなものが無いかとのご指摘を頂きましたが、それと考えは似ていますね。帰巣本能という特別な力の代わりに負の面もある。という設定です。
あと、メタ的なことを言うとこの負の面を用いることで描ける展開があるので設定を付与したところがありますね。
どんどん難しくなってきましたね。
でも知りたくなるほどまた読み返したりしてしまうと思います。
ルールがある中、ルールを破らず何か打開策を考えるような……。
鳩の縛めってものがなんか自由なのか不自由なのかどちらかには片付けられないものであって、人によって感じ方も違って、ユミやクイの求める自由ではなくて……上手く言えませんがそん複雑な縛めに彼女たちは自分たちの自由を希望を求めているんですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
この回はかなり書くのに苦労した回です。
なるべくシンプルに伝えたいのですがどうしても複雑になりますね。
鳩の縛めによる恩恵の例があれば分かりやすくなりそうなんですが、それが示されるのが次の回ですね。なんとなくルールがあるから人々は守られているところがあると感じて頂ければ幸いです。
アメリカの刑務所なんかは結構自由だと聞きますね。
故に、受刑者同士での殺し合いも発生し得るのだとか。
ルールが無いとこういうことも起こり得る。望んだ自由の先の悲劇をしっかりと書きたいんですが、まだ描写不足だなと痛感しています。
支配により皆が平等に不自由な生活を強いられた結果、人々の安全が守られているということです→まるで世界情勢の暗喩のようでした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
この回は執筆に苦労していました。
森を自由に歩き回ってはいけない理由。
「鳩の縛め」というタイトルである以上これをしっかり定義する必要があると思っていました。
ご指摘の通り、現実世界になぞらえることでそれらしい理由付けが出来たのではないかと思っています。
こちらの場面は、大きな流れなので、大きなコメントになってしまうのですが。
「私の夢は……ともに暮らすことが叶うような」とクイさんが重ねておっしゃられていますね。
わたしの小説のテーマも少し違うかもしれませんが、似たような方向性があるので、その自由を得るにはどうすればいいのか、が課題です。大きなピラミッドはすでにできており、底辺にいる我々は、そこでささやかな幸せを幸せと感じさせられている。この縛めをどのように論破できるのか、答えは出ていません。なので、拙作のグリモワールも最終回はまだ決まっていないので、クイさんはどこへ向かっているのかな、と今回読みながら感じました。
この物語にもまだ、上層の人々は登場しておらず、何を考えているのか分かりませんが、クイさんの家族がともに幸せに暮らす世界、一緒に応援いたします。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
この回は執筆に苦労しました。
前回の「自由な世界」ですが、家族とともに暮らすのがクイの具体的な目標と言えるでしょう。しかしながら、本当にそれが目的であるならばウラヤで3人で暮らせばいいんですよね。それをするのではなく、世界を変えたいとまで考える様になったようです。
最善の形としては縛めを論破して、今の日本社会の様にどこでも行けるような世界にすることと言えるのでしょうが、本作においては最善とは言えないけど、より良いエンドを迎えようと登場人物が足掻く様子を描きたいところがあります。クイはそれで満足しないかもしれないですが。
『支配により皆が平等に不自由な生活を強いられた結果、人々の安全が守られている』現実でも大なり小なり起こり得ることであり、だからこそとても考えさせられる一文で深いなあと思いました。
こうして鳩の縛めや代償について掘り下げるユミさんの言葉一つ一つの中に、改めて彼女の成長を感じます。
己の考え、意見をただ通そうとするのではなく、きちんと先を見て相手と対等に話そうとできる…キリ君との再会を目指す彼女は、今後どのような真実を目にするのか。一層深まっていくだろう物語にドキドキ致します…!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
今回のお話について、登場人物と読み手に内容を理解させることについてかなり苦労しました。
私は工場勤務であるのですが、安全のために防護服だったり、事細かいルールだったりで作業性を低下させられているなと感じることがあります。これを参照して物語に落とし込むことで何とか形になったのではないかと思っています。
第一章では自分勝手に動いていたユミが周囲に眼を配ることのできるようになったという描写でした。その一方でユミらしい大胆さも失われてしまっているのではないかと思います。大人になるとはこういうことなのかなと。
隠された真実について、匂わせていながら作者の中でも裏で未確定なところがあります。なんとかそれらしい真実を導き出さなければ思ってますが、力不足を痛感しますね。
ありがとうございました。
今回は、なかなかに込み入った話になりましたね(^^ゞ
なんと言うか、被害者無き犯罪の保護法益みたいな議論で。
守るべきは社会秩序や公正な活動なんでしょうけど、それが偉いさんを守るためってことなら、ユミは守らないよなー。
でも、最後は封を開けないあたり、なんだかんだ言っても、鳩はやっていきたいんですね
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ようやく鳩の縛めというタイトルについて自ら考察することが出来たかなと。
村を勝手に渡り歩くことが出来ないという設定について、自ら苦しめられていました。考えぬいた結果、理不尽な法がまかり通っているんだとユミ達に思わせることでそれらしく筋が通ったのではないかと思っています。
被害者無き犯罪の保護法益みたいな議論。言い得て妙ですね。私が思い描いていたことを言語化された気がします。ありがとうございます。
もともとはここで封を開けようとしてクイが止めに入る予定だったんですが、開けない方が次の次の回(32話)で深みをもたらせることに気づきました。それを感じ取って頂きたいなぁと思ってます。
コナの鴛鴦文をユミではなく、秘密を打ち明けられた鳩からミズへと言うのはやっぱり私もクイに賛成です。さすがに五年も経てばそこに食い下がるユミではありませんよね。
クイとユミの会話の中にそれぞれに考え方が変わったその流れ、その過程が詰まってるように感じました。
ギンの代償については教科書に載せられなかったのか(笑)。
ルールは裏表ありますもんね。ただ横破り的に変えても反動があるわけで…。
そういう意味では本当にある種、クイとユミは最強の組み合わせにも見える気がします。
正当な規則の変更は叶えられそう。
ケンの話が出てきましたが、共通項として目がありましたよね?違っていたなら申し訳ありません(--;)
私としてはそこがどんな繋がり方をしているのか気になります。
クイの大切なものがあるから自制心がある、の言葉もヒントなのだろうか…。ヤマ先生に書いたケンの手紙…最終的に、ユミがどんなやり方でキリに再会するのか、気になることだらけです(笑)
次回も楽しみです(^-^)
作者からの返信
コメントありがとうございます。
とても細かい描写だったと思うのですがミズへの鴛鴦文の渡し方について賛同いただきありがとうございます。ユミも大人になったのですね。分別がついたと言う訳ですが、ユミ特有のサイコパスを発揮しにくくなっています。
もう何度目になるか分からないユミとクイの会話パートですが、今回は苦労しましたね。
あまりにあっさりと答えに辿り着いてしまっても味気ないし、的外れなことを語らせると物語の趣旨からそれてしまうし。
確かに代償の例を一つ一つ教科書に書いてられませんね。ギンのまさに語るのも憚られる代償と言って良いでしょう。
ルールの抜け道を探るという意味を込めてサブタイトルを「灰色」としました。
ユミとクイも共に頭は良いですから、何かないかと探るわけです。
ケンの話~以下のコメントについてかなり鋭い所を突いて来られています。
共通項である目、大切なもの、ケンの手紙。
これらは大事なキーワードです。
次回以降、これらを意識して読んでいただければピンとくるものがあるかも……。
一応これまでの描写からも謎解きはできるようにはなっています。
空山さんにはいつも丁寧なコメント頂いているので、是非それに辿り着いて欲しい……。
ありがとうございました。
平和を保つために必要不可欠である一方、不自由さを全員で味わうからこそ『平等』になる理不尽な顔もある……『縛め』の持つ幾つもの側面ですね。
そして、それ故に統制者からの思い通りに動かせる危うい一面もある……過去にクイがそのように告げたのも無理はないかもしれません。
一応ユミたちが見た中で、そういった危うい一面を覗かせる『偉い人』はいないようですが、幾つもの複雑な縛めでがんじがらめにされた人々の往来、何か裏がある、とつい考えてしまうのは人の常。
キリの鴛鴦文を読んだユミが自分たちの役割をどう捉えるか、今後も見逃せなさそうです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
全員が平等に不自由になって、平和を作る。
現実の法律とも通づるところだと思います。
「偉い人」が何か悪だくみに利用することも出来る仕組みと言えますね。
縛めの裏にある善悪はともかく、この束縛に対してどう抗っていくのか、というのがこれからのユミとクイの行動ですね。
キリの鴛鴦文も本来ユミが読める訳では無いのですが、この行動もユミの抵抗と言って良いでしょう。
ありがとうございました。
編集済
鳩の縛め。
みんな規定内であれば平和な世界ではありますね。
とはいえ、人間であれば思想なり能力なり、何かしらイレギュラーな存在というのは往々にして出てくるものです。
アサとケンはそれに該当しつつも、縛めからは逃げられず、ナガレ送り。
クイの場合はユミという縛めを根底から覆す武器を手に入れたのは強いなぁと思います。
ユミも試験の時にギンとかサイみたいなタイプが試験官じゃなくて良かったですね(笑)
あと、ユミが目的のために周りも考えた手段を考えるようになっていて、物凄く大人になったなぁと思います。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
規定内であれば、犯罪を起こしにくいんですよね。
ユミが分かりやすい例です。
ユミは各地のショタをあつめておねショタの森を築くとか築かないとかいう野望を抱えているんですが、鳩の縛めの前でそれは成し得ません。
ユミがイレギュラー過ぎたから普通に生活していたら生まれることのない願望が生じたということですね。
トミサの外では犯罪行為もばれないという風潮もある訳ですが、やはり全てがばれないと言う訳もなく…。
ギンが試験官だったらユミは既にご懐妊だっただろうし、サイだったらナガレに辿り着いた時点でケンとかアサをぶっ飛ばしてましたね。
ユミの成長を感じて頂けたようでありがとうございます。
一章で伸びしろを作っておいたことが功を奏したなと感じます。
ユミとクイの様々な考察が、すごく興味深いです。
代償ってなんなんでしょう?
鳩になることでなぜ代償を負うのか。
それはこの世界で鳩とそれ以外の人とのパワーバランスを保つために存在するのかなと推察しました。
代償はなにかへ依存すること、その人を縛るものであり、その縛りがあるからこそ、村を渡り歩けるという大きな力、特権を持つ鳩を、逆に人たらしめるのではないかなと。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
私自身、自ら作った鳩の縛めの意義について考察する機会でした。
作者の中で答えはあるのですが、どうやって登場人物をそれに辿り着かせるか苦労しましたね。
代償は後の展開に必要だったから生み出した概念ではあるのですが、概念を作ったからにはしっかりと設定をつくっておきたいですね。
パワーバランスを保つためというのは私の考えているところとかなり近いですね。
帰巣本能というだけあって、目覚めたものはその他にも野性的な本能を発揮してしまうという感じでしょうか。
ギンの場合、生殖本能も増大してしまったようですね。
特権を持つ鳩を逆に人たらしめる。これは本文中に引用したいぐらいだと感じました。
他の方のコメントみたいに、しっかりした文章で感想が書けないのがもどかしい…笑
自由って難しいですよね…なんでも許したら無秩序の世界になって、結局誰かがルールを決めなきゃいけなくなるわけで…
不自由な現状だからこうやってユミさんやクイさんの様に考える人達が出てくるんですよね。
そしてキリの鴛鴦文…!なんて書いてあるのかしら?ユミさんへ向けたものなのかな…??
作者からの返信
いえいえ、いつも丁寧なコメントありがとうございます。
今回でようやくタイトルの「鳩の縛め」について深堀することが出来たかなと思います。
ユミがキリに会うだけなら世界の均衡が崩れるとは考えにくいのですが、危険因子は排除しようという風潮があるようです。
まあ、ユミが本気出したら各地からショタを誘拐して楽園も作り上げることも出来るので、この縛りがあってよかったのかもとか思ってます。不自由を感じたあげくユミが凶行に走らないことを願うばかり。
キリの鴛鴦文。
中身が明かされるのはもう少し先ですが、キリの想いを信じてあげましょう。
ユミさんの頭の回転は早いですね。
クイさんとも、こうして《鳩の縛め》について互いの意見を言い合えるようになり、段々と《鳩の縛め》の理由に近づいて言っているように思えます。
また、アサさんとケンさんの秘められている何かも、この《鳩の縛め》を解くピースになるのかもしれませんね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
サイコパスのユミと腹黒のクイの会話については一定の評価を頂いているなと感じています。
鳩の縛めについて、私自身ルールは作ったもののなぜそのようなルールがあるのだろうと考える機会になりました。
アサの秘め事はもうまだ先ですが、ケンについてはぼちぼち見え始めます。それを予想しながら読んでいただければと思ってます。
クイさんもユミさんも聡明なので、会話がスムーズで心地好いですね。
現職の『鳩の偉い人たち』が善良な方々なのだとしても、過去の方々もそうだとは限りませんよね……。
作成・施行した方々は特に。
いえ。思考停止で制度を続けているだけの可能性もありますし、善良とも断言できませんか……。
代償についての記載がない・教えられないのが意図的な揉み消しと仮定すると、決定的な事件が起きてしまうまでは教えられていたのかもしれませんね。
しかし、どんな理由があったにせよ、会いたい人に自由に会うことさえ制限されるなんておかしい話ですし、彼らにはこの現状をもっと改善していってほしいですね。
アサさんのナガレ送りの理由を知ることは、縛めの本質に近付くことと繋がっている感じがしますし、いっそう目が離せません!
来週の更新も楽しみにしております。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
二人の会話はかなり苦労しましたが、伝わる文章になっていたようで幸いです。
過去の描写までは難しそうですが、むしろ縛めがなかった頃に一部私腹を肥やそうとするものが現れ、争いが絶えなかった。というイメージがあります。
なので縛め自体は善良な動機に基づくものと位置づけていますね。
ただし、それによる弊害はあまりにも大きい。故に改善の余地もあると思います。
現実社会の構図意識しているところがありますね。
縛めを守りたい保守派の鳩の偉い人達。自由を求めるクイのような革新派。
現実でも保守派が与党なんですよね。
アサについて匂わせておきながら作者の中でも未確定なところがあります。なんとかそれらしい経緯を導きだしたいという現状です。
ありがとうございました。
何かと自由を制限される鳩の縛めですが、それによって人々の安全が守られている、ということなのですね。
ということは、もし下手にルールを改変をしてしまうと一気に無法地帯になりそうでちょっと怖いですね。
クイさんはその危険性を分かった上で、かなり慎重にことを進めているようなので大丈夫だとは思いますが……。
一日も早くクイさん家族が共にあれる日が来ることを願います!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
法の下の不自由と平和。
現実にも存在することなんでしょうね。この世界は危険要素を厳しく禁止するという風潮があります。ユミもクイもキリに会うだけで世界が無法地帯になることはないという考えで、実際その通りだと思います。
しかし一つ許すと制限が利かなくなるので、やはりユミの力は秘密裏に留めておくべきなのではないかと。
クイも究極的には家族と平穏に暮らしたいだけなんですよね。
それが世界の仕組みのせいで複雑なことになっているという状況です。
ユミが一つ一つ会話を通して、真理に向かう様は、読んでいてすっきりしますね。
いよいよ鳩の縛の根幹に関わることが話題に上るようになり、世界観の変革になるのか、はたまたその本質が見えてくるのか、楽しみです。
いろいろな常識と思われていることも、突き詰めれば矛盾をはらんでいるもので、人々はその矛盾と現状の安寧をいつも秤にかけているのではないでしょうかね。
とかく変革には臆病になるものですが、惰性には飽きが付きまとうものですよね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
二人の会話は私の独りよがりで読み手をおいて行くのではなかろうかと思っていましたが、すっきりと言って頂けて幸いです。
世界の変革、こちらも考えていたところではありますが、書ききれないですね。描くとしたら幻の続編でしょうね。
なので本作においてはおかしな世界ではあるけどもがいていく、に留めるつもりです。
変革には臆病になるが、惰性には飽きが付きまとう。
この言葉には考えさせられますね。
変革もいずれは惰性になってしまうのでしょう。ユミは変革をもたらす力を持っていますが、この世界は惰性で回っているところがありますね。
だからこそ世界のおかしさに気づくことができたのだろうと思います。
編集済
一見支配することを目的としているような鳩の縛め…それは、ともすれば起きてしまう共謀や蜂起、事件などを未然に防ぐためのものかもしれないということですね。
クイの言う通り現状は全員が平等に不自由をある程度被ることで、平和になっているわけですし。
現代における「法律」そのものに通じるものだと個人的には考えています!
そしてナガレは一種の独房や流刑地に近いものとも…
作者からの返信
コメントありがとうございます。
今回はタイトルのテーマにも直結するシーンでして、かなり試行錯誤しました。その中で私の意図を汲むコメントを頂き大変光栄です。
現実においてもある程度の束縛によって治安が維持されているわけですが、この世界の秩序を保つためにはどのような法が必要であるか。私自身考えさせられてしまいました。
今回はケンがクローズアップされていましたが、一般人は村を行き来出来ないことを考えると、鳩自体が過ぎた力を持つ存在であると言えます。
ユミのような分かりやすく特異な能力を持つ鳩が目立つので隠れていますが、帰巣本能もこの世界の一般人からすれば十分特異な能力ですからね。不合格者が多いことからもそれはうかがえます。
そう考えると、鳩って実はメッチャ自由なんじゃないかなと思います。森に出ることすら出来ない大多数の人間と比較すれば一目瞭然です。他の鳩と結託すればそれこそ出来ないことが無いでしょう。
だからこそ縛めがあるんだろうなと思いました。
タイトルの鳩の縛めというのは、そういう意味が込められているのではないかと考察してみます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
考察いただいた内容、私の考えとかなり合致していますね。
本作のタイトルはもともと「鳩の子」とかにしようと思ってたんですが、推しの子みたいで嫌だなと思ったんでしばらく寝かしていました。
ふとした時に戒めってかっこいい言葉だなと思い、さらに行動が制限されていることを強調するために縛めという字を採用することにしました。
で、このタイトルにする以上、ちゃんと縛めの意味を付与する必要があるだろうと考え至りました。
もともとはユミとキリとの再会を困難にするため、トミサを介さずして他の村を移動してはならないという設定を作りました。なぜその移動が許されないのかは後付け設定だったりするんですよね。それでもそれらしい答えを導き、この回でそれを表現できたのは良かったなと思ってます。