さかさまになってしまった僕たちへ

チャーハン

さかさまになってしまった僕たちへ

 いつからせかいはさかさまになったのだろう。


 なびくかぜをあびながら、そんなことをよぎらせる。


 かぜがふいている。ヒューヒューとふいている。


 きえていく。あそこにあったにおいたち。


 さようなら、あのひのわたしたち。


 さようなら、さかさまになったぼくたちよ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

さかさまになってしまった僕たちへ チャーハン @tya-hantabero

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る