第二詩 -希死念慮-

息を吐く 白い息灯る 君を思って 手を伸ばす


電車帰りの週末 ふと街並みを望む イルミネーションの値段 もう社会人なんだな

ナマケモノのぬいぐるみ(縫いぐるみ)に 目合わせて問う 「君は何がしたいの?」 「何を思ってるの?」


きらきら光ってた その目はもうハイライト失って いつぞやの空の下 一等星に手を伸ばす


息を吐いて白に染める 冬の訪れ消してしまいたい

改行し続けたソフトに そろそろピリオド打たないといけないの?

ゴールを決めつけられる 雪の訪れ無くしてしまいたい

どうせ滑るって知ってる でもまだ信じたい


田舎帰りの夏 窓から世界の一部 終わりのない木の本数 子供じゃないんだから

数えるなんて可笑しい位 醜い失態の一部 否認出来るはずもない 「怖い怖い怖い怖い怖い」


暴れ回る神経に 揺れ落ちていく肉体に 彼方の星空に そっと目を潰す


息を吸って黒に染まる 呼吸なんてしたくない

排卵し続けた接続詞 もう繋ぎ止めたくないなんて我儘だっけ

既に終わり素手に毒 進むなんて終わるわけないよね

いつか終わるって知ってる なのに止められない


‘’生きててほしい”なんて届かない 希死念慮、君は消せるの?


息を吐いて色に染める 僕の色なんてどこにもない

何をやっても邪魔者 飯食うなんざあり得ない

一生続くんだってさ。 終わらないんだってさぁ?

スタートする終わりの終わり 駆け出して飛び越える


君を思って手伸ばす その手は地に沈む

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世界の片隅の30秒。 結花紡樹-From.nanacya- @nanacya_tumugi

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