魅力的な人
@Harihari0826
プロローグ
「ここだけの話、なんか結愛ってめんどくさくない?」
「分かる!!なんか真面目すぎるって言うか…」
「あの子と一緒にいると疲れるんだよね。」
私って、めんどくさいんだ。真面目すぎるんだ。一緒にいるとつかれるんだ。
「俺、なんでお前と付き合ってたんだろ。
可愛くないし重いわ。」
私って可愛くないし重いんだ。
あ、なんかもう全部全部全部キツイかも。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
10月。最近は夏の暑さが間延びして、夏休みから2ヶ月経ったというのにまだ暑い。
張り付くような鬱陶しい暑さに目を覚ますと、私は冷房を付け直して二度寝に入る。
半目でスマホを確認すると火曜日の10時34分と表示される。
私は夏休み明けから不登校になった。
理由はほとんど人間関係。薄っぺらい友情関係、ノリで付き合った彼氏。それらに疲れ切ってしまった私は夏休み明けから学校に行く気力を失ってしまった。
まるで徐々に空気が抜けていく風船のように。私の気持ちは抜けて空っぽになってしまった。
私は高校に入ってから学んだことがある。
それは、他人のことを信じすぎてはだめだということ。
人は人を簡単に裏切る。
だから人間関係は本気になりすぎてはいけないのだ。
だから、私はもう人を信じない。
いや、信じることが出来ない。
魅力的な人 @Harihari0826
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。魅力的な人の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます