自称効率厨の主人公。その自称は言動一致はしているけど、それが良い意味で崩れていく様子が良い。少し色眼鏡がかかった解釈だった故に、随分と遠回りな有様になってしまうけど、それがまた高校生らしい、そんな瑞々しさも感じてしまう。読み終わった後、少しほっとするような、人ってそうだよねと微笑んでしまうような、そんな優しい気分にさせてくれました。
日常に刺激と希望を見出せず、少し拗ねたような少年は、少女と出会い本当の自分を見つけていく。なんだか学生時代を思い出しちゃいますね。この付かず離れず、爽やかでむず痒く素直になれない交流こそ青春の醍醐味ではないでしょうか。ある「遺書」にまつわる真実を追い求め奔走するのですが彼は名探偵ではなく、ただの高校生。そこが重要なのではと思います。懐かしさを感じる空気感の作品です!ぜひオススメ致します!
読み合いから来ました。まだ全部は読み切れていませんが、表現力あって素晴らしいと思いました!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(109文字)