言葉にしないと伝わらない。
言葉にしても伝えきれない。
数が少なければ伝わらず、多くては誤解されると、人間とはまあなんともややこしい。
この作品はこれ、なんだけど、まあ、噛み合ってそうで噛み合ってない、通じ合ってそうで通じ合ってないと、男女のすれ違い勘違いを絶妙に展開させているのだから、秀逸だ。
どっちもどっちなんだが、それがいい味を出しているけど、ツッコミを入れてしまったのは何度か、数えるのを止めた。
シリアス(一部除き)もあるけど、上手くこちらの笑いを誘う運びになっているから、重さは感じない。むしろ、コメディを加速させる起爆剤だ。
笑いは笑いでもすれ違い勘違いに失笑もあるが、それもまた面白さへのスパイスよ!
クールさが売りのモデル・天城来栖が、子供の頃から一緒にいる折村新と、このまま時間が経てば自然と結ばれると考えていたら、新に義妹が出来て溺愛し始めたことから危機感を募らせるお話。
この義妹が実は5歳というのがミソで、それを知らない来栖が焦りながらアプローチを始めるのだが、基本的に脳内ピンクなので新の行動の1つ1つをすぐ大人の階段を登る事に直結させてしまう等、その見た目と中身(脳内)のギャップがすごい。
この来栖の決して表には出さない脳内の叫びが本当に面白くてアカンので、自由な作風が好きな人にはオススメ。コメントはそんな来栖へのツッコミで溢れている。