第6話 【最初で最後の遺書】

 ――きっと、中務さんも私と同じだった。大切な人を守りたくて、この世を去った。同じ境遇に置かれたから分かる。きっと、中務さんは御剣さんを恨んでいない。寧ろ助けたかっただけなんだって。


 二人の間に友情があった。もしそうなら私と同じで、守りたかっただけなんだって思う。自分の命を犠牲にしてでも。


 だから、御剣さんには生きて欲しいと願う。大切な親友が命を張って守った命だから。



 ――いじめをすることはいけないことだ。それをみんな分かっているはずなのに、人間は弱いから、自分たちとは違う人間を省きたがる。けれど、気付いて欲しい。


 加害者側の遊びのつもりのいじめは、被害者側の心を簡単に壊してしまうことを。


 そして、いじめをしてしまった者に対して、誹謗中傷するのもやめて欲しいと私は願う。それをしてしまった時点で、加害者と同じことをしてしまっているのだから。


 自分の価値を自分で下げないで。

 こんな思いをする人が、一人でも多く減ることを祈るよ。


 ――さよなら。

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君のいる世界にさよならを 花蓮 @hualien0624_e

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