差別はいつも正当化から始まる

人とは、いったい何をもって人間なのか?
いったいどんな理由で人は同じ人間を差別し、格差社会を作り上げていくのか?
これはそんなテーマで描かれた未来のディストピアの物語。

私が見た所、彼等の差別意識は自己の正当化から始まっている様子です。
自分こそが絶対に正しい。その正当性を犯そうするとする者は誰であろうと許せない。故に彼らは他者を傷付け、殺害してしまうことに何の疑問も抱かない…と。

そして結局のところ、その正しさを求める心さえも…自分の置かれた不当な立場や厳しい環境からきているもの。不満があるから彼らは正当性を求めるのです。

差別する者もされる者も、同じように不満を抱いている。
それをお互いが認められたら、もしかすると世界は少し平和になるかもしれませんね。
ディストピアものや、人のアイデンティティについて考えるのが好きな人は、是非!

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