2020.7.8 朝4時に ◎

原稿修羅場、真っ只中の朝4時、母の部屋を訪れると、そこにはたくさんのケーキが置いてあった。

「なにこれ」

誕生日ケーキのサンプル?のようなものらしく、各ケーキ少しずつ切り分けられて、不安定なテーブルに置いてある。

私は1番美味しそうないちごとホイップのケーキを食べると、美味しくてほっぺたが落ちるようだった。

「そういえばあっちの方に新しいカフェができたらしいんだけど」

行ってみない?そんなことを提案する。

いつもは動きたがらない母だが、快く行こうと言った。

今行く?

なんて、素っ頓狂なことを言う私。だけどそれもいいと、母親は承諾する。

車を走らせると、大通りから1つ外れた通りにその店はあった。

4時なのになんと営業している。

入ってみると、そこにはメニューがあった。

「なにこれ?プレミアメニュー?」

朝4時だと、メニューが制限されてしまうようだ。いや、やっていること自体おかしいので、なんとも思わない。

しかし、美味しそうなメニューは尽くプレミアメニューだ。

「どうする?」

2、3度そんなやり取りをした。

その間に、若い娘たちが店にやって来たりした。

彼女らはメニューには目もくれず、真正面のグッズ売り場で「かわいい〜!」と、ここぞとばかりに黄色い声を出し、レジへと向かっていった。

確かにかわいいかも。そう思いながら、私は彼女らを見ていた。

「1時」

「ん?」

「1時に来る?」

私たちは結局1時にまた来ることとなった。


友達と歩いていると、懐かしい姿が見えた。

それは中学校以来会っていない友人で、子供っぽい容貌そのままに、髪型やメイクは大人みたいだった。

「一体どうしたの」

そんな彼女は私らを家へと招き入れた。

中にはポ〇モンのおもちゃ。バトルスタジアムがあった。BGMが流れる。ちょうどそれはとあるアニメシーズンの、あるキャラクターとのバトルシーンで流れたものだった。

そのスタジアムで何故かダ〇デの試合を応援する私。

どうやらおもちゃは改造してあるらしく、私は何故か、そのスタジアムに浮かべられた蓮を、水に流して掃除した。

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夢拾い日記 あんず @anzu0721

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