唯一無二のオンナを探して
@k0905f0905
第1話
ボクにはひとつのゆめがあった。
ただひとり、他のオンナたちとは
違うオンナと出会うことだ。
オンナなんてだれでも一緒だって
みんなはいうけど、ボクはそれでも
他のおんなたちとは違うおんなの子に
出会いたい。
ボクは旅に出た。
第一章
異世界のアイドル
ミクはつみちゃん
ボクが最初に訪れたのは
第一異世界のアイドル、ミクはつみ
ちゃんの、ファンクラブ(はつみんの会)
の事務局だった。
「こんにちわ」
ボクがていねいにあいさつした。
「ああ、どうも、いらっしゃい。
入会のかた?」
事務局員だというその女性は
起重機で踏み潰されたような
顔をしていた。
「あのーっ、ミクはつみちゃんの
ファンクラブに入りたいんですけど」
「あなた、遠くの星からいらっしゃったのね。
ご期待に添えるかどうかはわからなくてよ」
「かまいません。会費はいくらですか」
「会費はけっこうです。その代わり
アナタのからだの一部をいただきます」
事務局員は残酷なことを
当たり前のようにいった。
唯一無二のオンナを探して @k0905f0905
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