いかに広大な領地を有しようとも、民が居なければただの荒れ地に過ぎぬ
いくさ人など、百姓のように米を作るでもなし、漁師のように魚を獲るでもなし、何も生み出さぬ浮草だ、我ら武士は民に生かされておるのだ
これ、本当に至言ですね。
作者からの返信
ありがとうございます。
義親爺が長い戦いの生涯の末に達した結論であり、八郎が義親爺に学んで深く納得した真理です。
そう信じたからこそ、八郎は自分の中に流れる戦いを好む血に価値を見出せるようになりました。
最初は通説どおり、豪放一辺倒で描こうとしか考えてなかった為朝の生涯が、いつの間にかこんな流れになっちゃって。
嬉しい誤算です 😄
八郎は若いのに、自分の事ばかり考えるのではなく民の事を考え行動するなんて立派ですね……!
ドラマや映画から、武士というのはお家のためとか主君のために戦っていたイメージしか無かったのですが、本当に民の暮らしのために武器を持って立ち上がった者がいるとすると、興味深い話だなあ、と思います。
作者からの返信
主人公ですから (笑)
言われてみれば、純粋に民のために戦った武士っていうのは思いつきませんね。
「義将」と言われるあの上杉謙信でさえ、関東出陣の際の部下の略奪は黙認していたそうですから。
スケールは小さいけど幕末の大塩平八郎とか、後はどうだろう、誰かいたかなあ……
でも、作中で八郎に言わせた通り、民の為を考えて民に支持される戦いでなければ、権力に反抗しても結局は敗北するだけでは?
民衆に支えられてこそ本当の意味の国造りだと思います。
選挙のことしか考えていない最近の政治家も少しは反省しろ!
あれ? もしかして衆議院選挙があったばかりだから、無意識にこういう話を書いたのかな?
ひょっとすると、そうかもしれません (^^;)
拝読致しました。
一所懸命なこの時代の悪党武士にとっては頭を殴られたような衝撃かも!?
凛々しくも若々しい武者振りの為朝さんだからこそ言える、青々しく輝かしい演説!
この国造りは順調な船出ができるのか?(^^)
作者からの返信
はい、八郎はまだ13歳(満年齢ならば12歳)だから青いです (^^;)
でも、若いからこそ怖いもの無しで言える正論ってありますよね。
私も、悲しいことに、若い頃は平気で言えた正論が段々と言えなくなっちゃって…… 😓
国造りは「乱暴狼藉、略奪、凌辱は斬罪に処す」っていう根本を定めただけですから、これから組織を作ったり、いろいろと大変です。
そのための人材として、新しいキャラクターが集まってくるかも。
お楽しみに (^^♪
素晴らしい宣言でしたが、武士の世にこれを成就するのがどれほどの困難か計り知れませんね。でも八郎ならと思わせるほどに真っ直ぐ成長されましたね。
作者からの返信
物語の中ですし、八郎ですから、このぐらいの理想は持ってもらわないと (^_^)
仰る通り、あのひねくれた子供が、ここまで真っ直ぐに成長してくれました。
これも重季や仲間、応援してくださる読者の皆様のおかげです。
常々感謝しております <m(__)m>