やさしいかみさま

やさしいかみさま

あるところにやさしいかみさまがふたはしらいました

ひとはしらめのかみさまはこまっているひとをみつけるとすぐにかけつけてたすけます

きょうもみちばたでないているおんなのこをみつけました

「えーんえーん」

「どうしてないているんだい？」

「ころんでしまってひざからちがでているの」

「いたいのいたいのとんでいけ」

「わあなおったありがとう」

ひとはしらめのかみさまはなきやんだおんなのこをみてえがおになりました

ふたはしらめのかみさまはこれからこまりそうなひとをみつけるとすぐにたすけます

きょうもおんなのこがいしにつまずいてころんでしまうことにきがつきとりのぞきました

「なにをしているの？」

「きみがこのいしにつまずいてころんでなかないようにしているんだよ」

「そんなちいさないしにつまずいてころばないよ」

「きみがころんでなかないならいいんだよ」

「へんなかみさま」

ふたはしらめのかみさまはげんきにはしりさるおんなのこをみてえがおになりました