残念ながら、梟雄のお眼鏡には叶わなかったと言う訳です。

信用のなければ、利用する価値もなしと判断したので粛清。

ヒサコの姿を隠匿するための至極当然の判断です。

恋人気分でウキウキして、仕事のお手伝いと考えていたら、その仕事の内容がぶっ飛んでいたという話です。

求める水準が高すぎて、ついていけなかったという話。

もし、梟雄の課した試験に合格していれば、ちゃんと愛でてはくれたんですけどね。

それにしくじってしまった。

残念ながら、リリンはここまでです。

梟雄の愛妾たるには不足だったというわけで。

無能な味方は不要。

試練を課して、それを突破できなかったからね。

動かせる手駒が少ない分、より純度の高い味方以外はいらないという発想。

リリンの存在は不確定要素が大きいですからね。

一応、試した上でどうするかは決めています。

そして、機転が利かなかったということで、爆破処分となっただけ。

女神は仕掛けてくると言う空気が読めたけど、リリンはできなかった。

それならこの先、足手まといだな、というきわめて合理的な判断です。

含意の多い回答ですが、これ以上に無い当てはまった言葉です。

あくまで、利益優先ですから。

まだ異世界転生して間がないので、足場が固まっていない状態ですし、悪事がバレて【大徳の威】が崩されるのだけは防がなくてはならないので、隠蔽工作は徹底的にやっちゃいます。

ええ、ありますとも。

けっこう話の都合上、悪辣なシーンを差し込んでいきますが、意味なく被虐的な表現を使うのは趣味ではないので。

え、あれ伏線なの！？　と思わせるのが自分の書き方です。

神が好きにしていいとお墨付きを与えたので、天罰はありません。

今やこの世界において、人を裁けるのは同じ人だけです

失敗すれば即斬り捨てですからね。

普通はそう考えます。普通は、ね。