主人公エルフリーデは伯爵令嬢。
家族は父と、父の後妻である義母、そしてその連れ子で義妹のマリスの4人家族。
(わぁ。何かありそうな家族構成です!)
そんなエルフリーデに幼馴染のギイとの婚約話が持ち上がるところから、物語は始まります。
子供の頃は天真爛漫だったエルフリーデ。けれど成長した彼女は、自分が感じていること、思っていることを、外に出すことができなくなっていました。
もちろん、エルフリーデがそうなってしまったのには、理由があって……。
『不思議な世界』に行ったことをきっかけとして、ひとつひとつ、自分の心と対話しながら、変わろうとする主人公の姿には、心がぎゅっと締め付けられます。
きっと、誰にでもそんな経験はあるはず。
けして簡単なことではないけれど、自分が決めたなら、きっと前に進める……!
エルフリーデから、たくさんの勇気をもらえた物語でした。