第378話 合法で豪放なお方




「指を噛むの、先に練習しておいてよかったね!」


 王城の廊下に元気で物騒な声が響く。


 そんなコトを楽しそうに言い放っているのは、もちろんロリっ娘の奉谷ほうたにさんしかいないだろう。

 先ほどサメ血判を実行するに当たり、先陣を切ったのは我らが滝沢たきざわ先生だけど、ウチの騎士団長はああいう仕草を心の中で考えていても、率先して実行するタイプではない。


 つまりアレは先生のアドリブなどではなく、シナリオ通りの行動をしただけだった。

 ヴァフターたちに少しでも圧を掛けるために血判を提案したのはサメを引き連れて俺の隣を歩いているいる綿原わたはらさんだったが、それもこれも【痛覚軽減】と奉谷さんの【聖術】が前提だ。でもなければあんなマネなどする気にもならない。


 ヴァフターとマルライが捕えられている『黄石』に向かう道中で練習する俺たちを、アヴェステラさんたちはとても痛ましいモノを見る目で眺めていたものだ。



「ん? あれって」


「どうしたの?」


 もう少しで『緑山』のホームである『水鳥の離宮』に到着といったところで、遠くに見える人影が多いことに気付いた俺が声を上げれば、隣の綿原さんが瞬時に臨戦態勢に入った。


 勧誘成功を祝うようなさっきまでの緩い空気は一瞬で吹き飛び、綿原さんだけでなく、藍城あいしろ委員長と先生も一気に雰囲気を切り替えている。さらには奉谷さんまでもが普段の笑みを消した。

 全員がすでに【平静】を使っているのが表情から理解できる。


 いつのまにか俺たちも毒されたものだ。こういう切り替えが当たり前のようにできるようになってしまっているんだから。

 先生と委員長が前に立ち、俺と綿原さん、奉谷さんがその背後に陣取るように移動する。


 同じくガラリエさんがベスティさんを、ヒルロッドさんはアヴェステラさんを守るポジションに入っていた。



 態勢を切り替えたのは『緑山』だけではない。


 この場にはヴァフターたちの説得に当たったメンバーに加えて、護衛としてミームス隊から二分隊が同行してくれている。

 十三階位クラスの騎士たちで固められた護衛と対決できる戦力が現在の王城をフリーでうろつくはずもなく、俺たちはここまで悠々と廊下を歩いていたわけなのだが、そんな面々が一瞬で戦闘準備モードに入ったのだ。

 ラウックスさんを先頭にした一分隊が前に、もう片方の分隊が俺たちうしろに回る。二分隊であらかじめ取り決めてあったからこその動きだな。



「待ってください。あれって『紅天』です。しかもヘルベット隊……、ミルーマさんも居ますね」


【観察】に加え、この中で視覚系技能をコンプリートしているのは俺だけだ。ただし【暗視】を除く。


 常時使用の【観察】が捉えた異物を、【視覚強化】と【遠視】で詳細に見れば、離宮の入り口にいたのは第三近衛騎士団『紅天』のミルーマさんたちヘルベット隊だった。

 あちらも二分隊。明らかに要人警護ということになるのだけれど、それこそミルーマさん本人が出張ってくるなんていうなら、まさか女王様か?


 あ、違う。思い当たる節があった。


「ラハイド侯夫妻ですか」


 ミルーマさんの名を聞いたアヴェステラさんがいち早く状況を察知した。


「ヤヅさん、その……、ふくよかな男性と小柄な女性です。見えますか?」


「……はい。紺色の髪の男の人と、金髪の女の人」


「間違いなさそうですね。警戒を緩めてください。列を整えましょう」


 言われたとおりに俺が見たモノを伝えれば、アヴェステラさんが前方に構えるラウックスさんたちに退くように指示を出した。

 相手がラハイド侯爵夫妻となれば、このままの警戒態勢で接触するのは失礼ってことになるのだろう。


 これは間が悪かったしか言いようがない。今日の午後イチで訪れる予定だった貴人、つまりラハイド侯爵夫妻の来訪と、俺たちの帰還がかち合ったのだ。

 これで向こうが早かったならば、なにかしらのかたちで遅れることになった俺たちに情報を伝えられていただろう。だけど鉢合わせは想定していなかったな。



 ◇◇◇



「これはこれは、こんなところで勇者殿との初対面とは、どうにも間が悪かったようですなあ」


「こちらこそ、申し訳ありません。ラハイド侯でいらっしゃいますね。すぐにお通ししますので」


「いえいえ、僕らこそ、急な訪問を申し訳なく思っていますぞ」


 おじさん、つまりラハイド侯爵本人が朗らかに笑えば、こちらから会話するのはさすがに先生となってしまう。委員長へのパスはもう少し経ってからになるだろう。


 アヴェステラさんがふくよかと表現した男の人は、ぶっちゃけ太ったおじさんだった。おじさんといっても年齢は三十の手前くらいだろうか。愛想が良くてニコニコした表情からは悪意の欠片も感じない。

 紺色の髪の毛で紺色の瞳。ついでに言えば裾の長い紺色のジャケット、というかコートまで着込んでいるため、それがイメージカラーみたいな印象を受ける。

 体形や服装も合せて、これぞ貴族っぽい貴族って感じだ。



 何気に俺たちが知る人たちの服装はバリエーションが少ない。

 王城にいる貴族たちのほとんどが法衣貴族と呼ばれる、所謂文官だ。着ているものは制服となる。


 上は男女共通の白いシャツに長めのベストが基本で、下は男性の場合グレーのスラックスで女性文官はくるぶしあたりまでのロングスカート。アヴェステラさんのベストは青色で、ここにはいないがシシルノさんなどはベストを着ずにいつも『緑色の白衣』をたなびかせている。


 完全に統一されているわけではなく、アレンジされていることも多いし、なにより勲章やら家紋やら、ゴテゴテにデコレーションされているのでそういう方向での変化はあるけれど、基本形は一緒。



 では俺たちはとなると、近衛騎士団関係者が共通して着る騎士服だ。

 白いシャツに厚手で薄緑のジャケット、下はグレーのスラックスに短めの革ブーツ。

 キチンと採寸もされていて、ひときわ背の低い奉谷さんですら、きちんとした騎士っぷりとなっている。ある意味コスプレじみていて、これはこれで萌えるのだけど。


 そう。女子たちもスラックスなのだ。ラノベの異世界学園モノにありがちなキュロットスカートなんていう展開は存在しない。アニオタな古韮ふるにらが絶望していたっけ。

 男装の麗人とまでは言わないが、クール系美人の綿原さんなんかは、とてもカッコいいと俺は思っているぞ。


 ちなみに最初の頃こそクラシカルなメイドのような格好をしていたアーケラさんたちも、今では普通に『緑山』と一緒の騎士服を着るようになっている。


 だからこそ、いかにも貴族っぽい恰好をしていたその『お二人』は目立ったのだ。



「貴様らが勇者か。ふむ。聞いた通りの若者たちであるな」


 ラハイド侯爵の隣からキーの高い声に似合わない口調で俺たちをそう評した女性は、なんというか若かった。そして豪華な濃紺のドレスという、王城ではなかなか見かけることのできない服を着ている。

 どう見ても俺たちと同世代……、というか、ヘタをしたら下か。


 身長は百五十に届くかどうかで、ウチの奉谷さんよりちょっと高いくらいだ。肩まで伸ばした金髪と釣り目がちな碧眼を持つ容貌は、とある人物を思い出させる。ぶっちゃけると女王様と似ているのだ。

 柔らかい表情がデフォな女王様と違って目の前にいる女性は不敵に笑っているが、口調も併せて中学生がイキっているように見えるのだけど……。


 なのに、不可視の圧がある。

 尊大に貴様呼ばわりされても、そこに負の印象を感じさせないのは、これがこの人の語り口なんだろうなと、当たり前に思えてしまうのだ。


「まったく。われと初めて会う者どもはみなこうだ。面倒なものよな、ライドよ」


「サリア様の美しさ故でしょう」


「ぬかしおるわ」


 太っちょタヌキと傲慢お嬢のやり取りに、俺たちは目を白黒させるばかりで。


 まさかとは思いたいが……。


「ラハイド侯爵夫人、ベルサリア・ハィリ・レムト=ラハイドである。見知っておくがいい」


 そのナマイキ女子は女王様の姉で元第二王女、ベルサリア様だった。

 たしか二十歳を超えているはずなのに……、まさかこれが合法ってやつか。さすがは異世界だ。



 ◇◇◇



「珍妙ではあるが、なかなか美味だな。悪くはない」


「食感を狙ったのでしょうか。とても美味しいですな」


 遅めの昼食として出された料理を食べたラハイド侯爵夫妻の反応がコレだ。

 前者が奥さんのベルサリア様で、後者がラハイド侯、イスライド・キャス・ラハイドさんのセリフなのだけど、口調が逆じゃないだろうか。


 それを聞いた副料理長佩丘はきおかの眉間にしわが寄り、料理長な上杉うえすぎさんの微笑みが深くなった。


 二人とも怒っているわけではない。むしろ料理に対するプライドの高さが、絶賛よりも文句を期待している部分も多いのだ。

 俺たち日本人や勇者担当者などは勝手気ままに感想を繰り出すが、お客さんに相当する人たちからはさすがに遠慮が混じる。なにせ聖女様が手ずから作った料理だからな。

 もしかしたら迷宮で炊き出しをした時の兵士たちの方が口さがなかったくらいかもしれない。


「攻めすぎたか。もうちょいゆっくり加熱しても良かったんじゃねえか?」


「そうですね。わたしとしてはこれくらいが好みなのですが」


 そんな佩丘と上杉さんがブツブツとやり取りをしているが、昼のメインはローストビーフの薄切りだ。

 上杉さん曰く、牛のたたきの方に寄せているそうなのだが、俺的には赤いなっていうくらいの感想しか出てこない。なにが違うんだろうな、牛のたたきとローストビーフって。異世界だけにネットで検索ともいかないし。


 ちなみに今晩の宴会でもコレをメニューの一品にするそうなので、ある意味でラハイド侯爵夫妻は実験台になってもらったような形だ。


「われとしてはもっと味が濃い方が好みではあるな。熱の入れ加減がこの料理の妙なのではあろうが──」


「もう少し厚みを増してみるのも面白いかもしれませんな──」


 大真面目に料理の感想を述べるご夫妻に、上杉さんと佩丘はいちいち頷きながら反応する。


 さてこの二人は、どこまでこちらの懐に入り込む気なのやら。

 こういう見方は本来委員長のすることなんだけど、俺だってそちら方面をいつまでも任せっきりというのもな。向かいに座る綿原さんもサメを纏いながら上座に座るラハイド夫妻を観察しているようだし。



 ◇◇◇



 ばったり出会ってしまって少しの気まずさはあったが、すぐに離宮に案内されたお二人と俺たちは最初に挨拶を交わした。

 ちなみにミルーマさんたちは離宮の入り口で待機している。最初から予定されていた行動なので中に引きずり込むわけにもいかないけれど、偉い人を待たせるというのはどうにも落ち着かない。ついでにヒルロッドさんも当たり前のように撤退していった。逃げたともいう。

 シシルノさんは未だ戻っていないので、離宮に居るアウローニヤ側の人はアヴェステラさん、アーケラさん、ベスティさん、ガラリエさんということになる。


 ヴァフター勧誘の顛末についてはあとでになるなと思いつつ、ごく自然な感じで挨拶をしていたのだが、どうやら向こうさんは俺たちの容貌と名前を一致させていたようなのだ。

 手ぶらで現れ、人相書きなどは持っていないのだけど、おそらく事前に資料を読み込んでいたのだろう。女王様といい、この国の偉い人はこういうのが多いのだろうか。

 いや、元王様や第一王子はそんなでもなかったし、特別ということなんだろう。



「われはな、貴様らに感謝しておるのだ」


 そうして貴人と同席したワリには普通の会話が多かった昼食も終わり、たぶんここからが本番なんだろうと身構えたところで、予想どおりベルサリア様が口を開いた。


 建前上は会食ということになっているため談話室への移動は無しで、食堂に座ったままで会話が進む。

 ベルサリア様が苛烈という話は聞いていたので、貴様ら呼ばわりは今更だし、むしろしっくりくるのだけど、俺の方も心の中で様付けになっているんだよな。そう思わせるなにかが彼女からは伝わってくるのだ。


 そんなお方から出てきたのは感謝という言葉だった。


 見守るラハイド侯爵はニコニコとしながら口を開かない。どうやら会話の主導権は奥様に預けられているようだ。

 そういえばお互いの呼び方がライドとサリア様だったな。どういう夫婦なんだか。



「アレは……、我が妹、リーサリットはわれが成し得なかったことをやってのけた」


 見た目と違った力強い声が食堂に響く。


「われは過日、宰相バルトロアを筆頭とする愚か者どもの専横を許したレムト王家を立て直そうなどと考え派閥を立ち上げた。聞かされているか? アイシロよ」


 どうやらこちらの交渉系リーダーを調べ上げていたらしいベルサリア様は、委員長を見て言った。とはいえ、その視線はこの場の全員をも俯瞰しているようで。

 俺の【観察】とは違うなにかがあるんだよなあ。この人からはそれを感じるのだ。


「……見せてもらった資料からは薄々、くらいですね」


「当時は『第二王女派』などと呼ばれていたな」


 単語自体、俺たちは知らない。だから委員長は名前はわからないけれど、そういう派閥があったと推測はしていたと白状した。


 したりとベルサリア様が童顔を獰猛に歪ませる。それは合格なのかそれともって感じだ。


「だがわれはこのような性格でな、取り込みよりも処断を選びがちになる。少数派がそれをすると敵を増やすばかりになるのは、わかるな?」


「はい、まあ」


 処断なんていう物騒な言葉が出てきたが、それでも委員長は頷いた。


 なんとも微妙な表現だけど、わかっちゃうのか、委員長は。俺にはよくわからないんだけど。


「そんな折、われはリーサリットに才を見た。六年も前であったかな。貴様らは身に染みておろう? アレは化け物足りえる存在だ」


 女王様に対して化け物呼ばわりはあまりにもアレなので誰も返事はできないが、俺たちとしても概ね同意だ。

 あのお方は、取り込み、囲い、使いこなす。そういう類の手腕に長けすぎている。



「故にわれは妹と対話し、共有し、委ねたのだ。それすらもリーサリットの掌中であったかもしれんと思いつつな」


 つらつらと語るベルサリア様の語り口からはどこか風格が感じられ、俺を含めたクラスメイトたちは聞き入ってしまう。


「われとリーサリットとの共通した想いは、いわば悪あがきだ。アウローニヤという国をどのように滅びさせるか、行く末の選択でしかない」


 表現こそ違うものの、女王様もアウローニヤの終わらせ方を俺たちに語って聞かせた。


「アウローニヤの存亡など、あまたの民草にとっては頭のすげ替えにすぎん。現状の王国法による締め付けならば、帝国の統治を喜ぶ者すら多いだろう。徴発された兵たちは哀れであるがな」


 たしかにそれくらいこの国の法律は酷いし、貴族たちは勝手をしていると思う。


 そんな根本をなんとかしたいと女王様は、俺たちを取り込み、交換条件を突きつけ、協力を迫った。

 受けた俺たちもこれが正義の行いなどとは思っていない。


 けれども女王様の野望からは、やり方こそ乱暴でも行く先に真っ当さを感じたんだ。


 ああ、また総長の影を思い出したじゃないか。



「女王陛下のやったことは、政争の延長だったと言いたいのですか?」


「しかりだ」


 俺の想いを汲み取ったかのようなセリフで委員長が問いかければ、ベルサリア様は即答してのけた。


 ここで口を挟むことができ、しかもとんでもないコトを聞けるのがウチの委員長のすごさだと、常々思い知らされる。


「リーサリットが貴様らにどう語ったかはおおよそ想像できる。だが、どれだけ繕おうとも、これは王家の意地であり、個人の野望の結実だ」


「……ですがまだ結果は出ていないと、僕は思います」


 クーデターを持ち掛けた時、女王様はこの国を真っ当にしたいと言った。たしかにそこには俺たちを乗せるための綺麗ごとが混じっていたんだろう。


 だけどだ、取り繕うために言ったコトが実現されればどうだ。

 二年という猶予期間で貴族を削り取り、法律を書き換えることでこの国が今よりマシになれば、たとえ結末がアウローニヤの消滅であっても、あの女王様にとっては勝利なんじゃないだろうか。


 なんとなく俺はそう考えるし、その意識は仲間たちも同じだと思う。


「勇者が加担したんです。できれば悲しい結末は見たくありません。それでも僕たちは逃げますけれど」


「くははっ、うははははっ! 見事だぞアイシロ!」


 そして堂々と脱走宣言をしてのけた委員長に、ベルサリア様は大笑いをしながら賞賛してくれた。


 事実とはいえ委員長もぶっちゃけるよな。ソレを言っても問題がない相手だと踏んだんだろうけれど。



「貴様らは望外の乱入者で、都合の良い旗頭で、騒乱の共犯者で、そして野望の被害者だ。われが認めてやろう。存分に逃げ、生き延びるがいい」


「……僕たちのことをハッキリと被害者って言ってもらえるのは、嬉しいですね」


 俺たちは最初からずっと被害者意識を持ってここにいる。


 アヴェステラさんたちこの場に居る勇者担当者も、明確には口にしたことのない単語。

 もちろん言外に気遣ってもらっているのは実感しているし、俺たちも彼女たちを完全に味方だと信じてもいるからいまさら言葉にする必要もない。


 いい意味で求めてもいないしな。それこそ、いまさらだから。


 けれど、初対面の第三者から言われたとなれば話は別だ。

 それが目の前に居る豪放磊落なお方からともなれば、委員長が嬉しいと言ってしまう気持ちもわかるんだよな。


「なあに、安心するといい、ここにいるライドもわれとリーサリットの被害者のようなものだ」


「サリア様も酷いことをおっしゃる」


 豪快な笑みでラハイド侯爵を被害者呼ばわりして、言われた本人はそれを認めてしまっている。


 ホント、どういう夫婦なんだろう、この人たちは。


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