第364話 可哀想な隊長候補




「それはっ」


 女王様の口から出た名に、新部隊の隊長が内定したばかりのガラリエさんが絶句する。


 第五近衛騎士団『黄石』のヴァフター騎士団長。今はもう元団長と言った方が正確かもしれないが、その名前がここで飛び出したことに、全員が驚きを隠せない。

 さすがのベスティさんやアーケラさんまで表情を微妙なものにしているくらいだ。平然と構えるのはシシルノさんのみ。


 ヴァフターの正式名称はヴァフター・セユ・バークマット。ついこのあいだまでは男爵だったのだけど、女王様はあえてミドルネームを省いてその名を呼んだ。

 男爵ではなく騎士爵か、はたまたただの平民としてなのか。


 それよりなにより、奴は俺と綿原わたはらさん、笹見ささみさんの三人の拉致に加担した実行犯の一人だ。誰かに脅されたわけではなく、時世を鑑み一族で帝国に落ち延びるための土産として勇者拉致に乗った大罪人。



「あの者は勇者様方を害するという大罪を犯しました。ですが事件が解決された時点で、わたくしは約定を交わしてもいます」


 静かに語る女王様の言葉に、誰もが口を挟まない。


 思うところは巨大にあるけれど、たしかにヴァフターとは約束をした。

 女王様が直に対面して交わしたモノではない。アヴェステラさんを名代として、そして直接交渉をしたのは、他ならぬ俺たちだ。

 メインの説得は藍城あいしろ委員長で、サブに聖女の上杉うえすぎさんと鮫女の綿原さん、俺と忍者な草間くさま、アネゴの笹見さん、そして滝沢たきざわ先生は、ほぼ同席していただけ、だったかな。


 なんにしても俺たちは約束をした。女王様から俺たちの好きにしていいという条件を受け取り、その上で結ばれた取り決めだ。

 爵位は剥奪されるだろうけれど、家族をひっくるめての無事と、軍への斡旋、なんなら国外に逃げることも止めはしない。ついでに功績があれば歴史に名が残る、だったかな。


 最後のはネタだな。

 だけどその冗談みたいな話が本当になりかけている。



「念押しのようになりますが、今回の新部隊は褒美として創設するものではありません。勇者様方の成し遂げたことを引き継ぐという、大きな意義を持つ部隊が必要と考えての結論です」


 俺たちにとってはムズ痒い表現をする女王様のセリフだけど、隊長を内示されたガラリエさんの顔はハッキリと引きつった。重たいよなあ。


「魔獣が溢れているという迷宮の事情、加えてそこには政治的な意味すら含まれます。それらの必要性があるからこそ、その部隊の存在は必須であると判断しました」


 ガンガンとガラリエさんに圧をかけていく女王様だけど、言いたいことは理解できる。


 さて、新部隊の設立意義、か。


 迷宮に魔獣の群れが居座っているのは現実だ。

 現状のアラウド迷宮は一層はもちろん二層も魔獣の掃討は進んでいるが、三層にはまだ大きな群れが残されていて、四層に至っては手つかずの状況となっている。


 魔獣の出現条件が魔力によるものなのはほぼ確定なわけで、もし迷宮の異常がこれからも続くならば、定期的に群れを掃討できるような戦力が必要だ。

 これまで王都軍と近衛騎士が分隊単位でこなしていたノルマを超えていくような部隊と、体制そのものを作らなくてはいけない。


 最低限三層までは安定して行動できるだけの状況を確保しなければ、王都の経済が死ぬ。



 そういう情勢におけるひとつの解答こそが、俺たち『緑山』だ。

 もちろん王都軍や近衛騎士も共同してローテーションや部隊編成の見直しをしながら改革を進めてはいるが、そこに旗頭となる部隊があるのはやはり大きい。


「『緑山』が解散し、勇者様方がアウローニヤを去るにあたり、その後を継ぐ部隊。勇者と行動を共にし、戦い抜いた者たちこそが相応しい。そうは思いませんか?」


「……そのとおりかと、存じます」


 すでに決めつけにかかっている女王様にガラリエさんは気圧されるばかりだ。


 だけど女王様の言っていることは間違っていないと思う。


『緑山』のようにと表現すれば口幅ったいが、探索者たちの先頭を行かんとばかりにひたすら迷宮を突き進むような、そんな部隊があったほうがいい。


 迷宮の謎を解くなんてまでは言い過ぎでも、戦術でも、魔獣の調査でも、いろんなことに挑み続けるような連中。


 いろいろな神授職を持ったメンバーが混在して、どんな局面でも対応できてしまうような柔らかさ。


 ついでに勇者の薫陶を受けた面々、なんていうフレーバーを漂わせるわけだ。



「だからこその面々であり、ヴァフターなのです。ガラリエ、御する自信はありますか?」


「それは……」


 突きつけられた難問に、ガラリエさんは口をつぐんでしまった。

 ちょっと可哀想だよな。必要なこととはいえ、女王様も虐めすぎじゃないだろうか。


 ガラリエさんは今でこそ『緑山』の従士という立場だが、本来は『紅天』所属の近衛騎士だ。出向当時はヒラ。もうちょっとで分隊長になるかならないか、といったラインだったらしい。

 本人にやる気がなかったとか弱かったとかそういう理由ではなく、負け組貴族のお嬢様だったのが大きかったのだ。

 せっかく努力して紋章官資格なんていうのも持っていたのにも関わらずだものなあ。これだからこの国は。


 それでもそういう微妙な立場でフェンタ子爵家が第三王女派だったか故に、都合よく女王様に引き上げられ、人柄も見込まれて勇者担当になったんだとか。


 それに対してヴァフターはミルーマさんのヘルベット家のように、代々近衛騎士団長職に就くのが確定しているバークマット男爵家の当主だ。第五近衛騎士団『黄石』の団長という立場は大きい。


 つまり勇者拉致前までの格であるならば、ヴァフターはガラリエさんとは比較にならないくらいに格上の人物だった。


 今後ヴァフターは平民堕ちしてバークマット男爵家は消滅、ガラリエさんは男爵になるし、背後にはフェンタ子爵家がついているので、貴族的には完全に逆転することにはなる。


 それでも実績や実力を考慮すれば、隊員たちの心の中の何かが、どうしてもヴァフターに軍配を上げるだろう。

 ヴァフターが十三階位でガラリエさんが十一階位というのも、アウローニヤ的にはちょっと。



 ここでほかの騎士団から引き抜かないのかというセリフが誰からも出てこないのをみると、どうやら女王様は現状で各騎士団をどうこうするつもりはなさそうなのが伝わってくる。

 もちろん今の段階では、だろうけどな。この女王様が第一の『紫心』や第二の『白水』なんていう、働きもしない貴族騎士団に手を付けないわけがない。


 けれどもそんな改革をしているよりも、とにかく先に新しい部隊を動かしたいのだろう。

 迷宮は地上の混乱が収まるのを待ってくれない。そして間もなく勇者は旅立ってしまうのだ。


 今は最小限の人数しか投入できていない迷宮だけど、いつまでもこのままとはいかない。

 騎士団の再編にどれくらいかかるのかなんて俺には想像もできないが、少なくとも迷宮探索の方は十日も待たずに通常営業手前くらいまでは持っていきたいはずだ。


 そんな激戦が予想される迷宮の先頭を走るべき部隊、それこそが求められているし、本来なら『緑山』がそうなるはずだった。

 心残りが無いと言えば大嘘になる。後ろ髪を引っ張られ続けている自覚もあるんだけど、それはできないんだ。


 ここで俺たちがもう少し残りますなんて言うのは、女王様や担当者たちに対する最大の侮辱になってしまう。それくらい、いくら俺が高校一年だからといっても、わかっているんだ。


 この状況で俺たちにできること、か。



「あまりこの場に留まり続けるのもよろしくありませんね。ヤヅ様、お待たせしてしまって申し訳ございません。続きは歩きながらでも」


「あ、いえ。はい」


 黙り込んでしまったガラリエさんに優しげな視線を送った女王様が、俺に向き直って移動再開を提案してきた。話を一旦停止したのは、ガラリエさんに考える時間をあげるってことだろう。


 ならば俺にも否はない。このまま立ち止まっているのも気まずいだろうしな。



 ◇◇◇



「わたくしは有能な人材というものを二つの視点から見ています。能力のある者、そして信用のおける者。当たり前のことを言ってしまいましたね」


「あ、いえ。勉強になります」


 階段を降りながらも女王様はポツポツと話しかけてくる。今の話し相手は、文学少女な白石しらいしさんだ。

 微妙に腰が引けていても、白石さんとてシシルノさんと渡り合ってきた剛の者だ、女王様のお言葉だって受け止めてくれるだろう。


「この場にいる面々は両方を持ち合わせているのですから、これほど頼もしいことはありません」


「はい。えと、ありがとうございます」


 ベタ褒めモードな女王様が口にした、両方を持ち合わせるとされるメンバーは、さすがにいまさら表情を変えたりはしない。ミームス隊の一部が動揺したようにも見えるけれど、女王様の褒め殺しなど今に始まったことではないからな。


 一年一組はすっかり慣れてしまったし、俺を含めてたぶん半分くらいの連中は、そこから続く言葉も想像できている。


「問題は前者、能力はあれど信のおけぬ者。それを使いこなせるかが王たる者の度量ではないかと、わたくしは考えてしまうのです。そもそもの人材が不足しているという国難において、切り捨てる範囲を最小限にしなければなりません」


「それは……、難しい、ですよね」


 どうやら白石さんも想像できてしまっていた側だったようだ。女王様の苦い告白に対する返答はソツなく、絶妙に意味を持たない言葉を選んでいる。

 そもそもそんな無理難題に明解な答えがあるはずもないし。


 で、この会話、どう考えてもガラリエさんに聞かせているんだよな。

 ついでに俺たち一年一組にも。やっぱり女王様は卑怯な人だよ、ホント。



 ヴァフターからしてみれば自分の命と家族を人質に取られているような状況だ。提案でも命令でも、それがとんでもない悪条件でもない限り素直に従うはずで、女王様にはそれができる。

 俺たちと交わした約束が微妙に捻じ曲げられたところで、だからどうしたといったところだ。


 だけどそれだけでは足りないんだと思う。これは現場レベルで、つまりガラリエさんやシャルフォさんとわだかまりなく付き合えるか、出された指示に従えるかっていう話だ。

 女王様の懸念はそこに尽きる。もちろんガラリエさんにしても。


 簡単にたとえれば、学校の先生がみんな仲良くやりなさい、イジメなんて絶対にダメと言ったとして、それでクラスがまとまるだろうか。いやまあ、山士幌の一年一組は希少な例外として。

 やっぱりクラスメイト同士での納得が必要だ。それがどんな形であっても。


 そう、先生ならぬ女王様に言われたからではダメなんだよ。

 理屈や経緯、でっち上げでも構わないから、心に落とし込める何かが必要だ。


 そうでもないと『緑山』の再現、とまではいかなくても、俺たちの目指している連携なんかができるとは思えない。


 それよりもなんというか、今の俺としてはガラリエさんの胃が……、心配なんだけど。



「えっと、ガラリエさん。今回の迷宮で、無理してでも十二階位まで持ってきます?」


「……いえ。お気になさらず」


 いたたまれなくなって発した苦し紛れな俺の提案は、申し訳なさそうなガラリエさんにすげなく却下された。

 失敗だったか。あからさますぎたな。反省だ、これは。


「まったく、八津やづくんったら」


 そんな気まずいタイミングで、前方から小さな声が聞こえてきた。綿原さん……。


「あの、明日の昼間、ヴァフターさんたちと面会できますか? できればガラリエさんとベスティさんも一緒で」


「ワタハラ様……」


「委員長、いいわよね?」


 ヴァフターとの面会を求めた綿原さんは、女王様の返事よりも前に、前方を歩く委員長に声を掛けた。


「仕方ないと思うよ。僕も同行だよね?」


「当然でしょう」


 顔を半分だけこちらに向けた委員長は、はっきりと苦笑を浮かべて綿原さんの提案に同意する。



 わかってはいたんだ。だから女王様はズルいと思ってたんだよ。

 ガラリエさんを虐めれば俺たちが動くってわかっていて、こういう場でこんな話をしたに決まっている。


 残りの日程は少ない。今日はこれから夜までずっと迷宮での戦いになるし、明日の夜はキャルシヤさんやジェブリーさんたちを招いてのお別れ会が予定されている。明後日は戴冠式。

 つまり、ガラリエさんの境遇を語れるのは本格的に戦闘になる前のここ、十三番階段の途中でなければならなかったし、それを受け止めた俺たちがヴァフターに何かを仕掛けるならば、明日の昼間しかないのだ。


 こういうのをなんていうんだっけ、タイトスケジュールでいいのかな。

 帰りの階段じゃなかったのは、話の流れってヤツなんだろうか。それとも俺たちに考える時間を与えるためかな。


「ありがとうございます、ワタハラ様。ですが──」


「策とかそういうのは、まだ全然です」


「……そうですか。ですがみなさんなら、できてしまうのでしょうね。接見はもちろん許可させていただきます。ガラリエとベスティの同行も」


「ひとつも自信ありませんけど、精一杯考えてみます」


 薄く微笑む女王様を見て渋いお顔になってしまう綿原さんは、俺にとってはそれでも可愛い。



「ワタハラさん、すみません」


「いいんですよ。これも勇者のワガママですから」


 階段の途中にもかかわらず、ガラリエさんが綿原さんに頭を下げる。足元には気を付けてほしいかな。

 そんなガラリエさんに綿原さんはモチョっと笑って返してみせた。綿原さんの漢気がカッコよすぎる。


「準備があるから美野里みのりはムリ。やっぱりここは鳴子めいこかミアかしら。夏樹なつきくんでも面白いかも」


 そんないい感じのムードから一変、前に向き直った綿原さんは左右にサメを泳がせながらブツブツモードになってしまった。


 アレは俺も知っている。綿原さんは現在ひとり脳内会議に入っているんだろう。邪魔をしない方がいいんだろうな。

 なんか生贄を選択しているようにも聞こえるし、口を出すのは危険だろう。


「もちろん八津くんにも一緒に行ってもらうわよ?」


「……当たり前だよ」


「間があったわね。なんでもいいから考えておきましょう。夜に話し合いよ」


「了解」


 本人は前を向いたままサメだけが俺を見つめる状況で、拒否の言葉が出るはずもない。同時に当たり前のように頼られて、嬉しい気持ちだってあるのだから、俺も大概だな。



なぎちゃん、八津くん。みんなもよ」


 そんな時、前方から聞こえてきたのは副委員長たる中宮なかみやさんの声だ。


「迷宮の中だから口出ししないようにしていたけれど、もうすぐ四層よ。心の集中はどこにあるかしら?」


 綿原さんが背中で俺に語り掛けてきたように、中宮さんも前を向いたままでみんなに聞こえるような大きさで言葉をつなぐ。


 その内容こそ本来ならば俺が言うべきものだったのだろう。

 だけど俺がトチっても誰かがフォローしてくれるのが一年一組だ。俺は全部が全部をできてしまうような最強系主人公などではない。存分に頼らせてもらうとするさ。


 そんな他人任せで無責任な俺の思考のあいだにも、みんなの気配が入れ替わったのが伝わってくる。


 すごいよな。たぶんみんないっせいに【平静】を使ったんだと思うけれど、そうやって使いこなす熟練もそうだし、技能と関係無しに精神の切り替えもできるようになってきているんだ。俺だって瞬間的に【平静】と【思考強化】を使っているし、心の中にガラリエさんの一件を収めながらも、精神のスイッチが入っていく。


 そんな雰囲気を感じ取ったのか、一瞬俺をチラ見したヒルロッドさんは結局何も言わずに口を閉じたままだ。任せてくれるってことでいいんだよな。

 最後のアラウド迷宮というのもあるのか、沈黙のままでいてくれるヒルロッドさんの態度が、まるで受験に合格したかのような嬉しさに感じられる。


 これはさすがに大袈裟か。いつかこの国に戻って来るケースだって全然想定内だしな。

 今はそんなことよりも、迷宮に集中だ。


「草間、はるさん。先行偵察頼む。一部屋ぶんだけでいいから、三十秒以内で」


「うん」


「おっけい!」


 階段を降りてすぐに魔獣っていうのは考えにくいケースだけれど、その先は保証されていない。

 忍者な草間とスピードの春さんならば、イザとなれば魔獣だって巻けるはずだ。


「突入したらすぐに『ガラリエ陣』。ヒルロッドさんと海藤かいとうは女王様とシシルノさんの護衛を」


「了解だよ」


「おうよ!」


 俺の陣形指示にガラリエさんが困った顔になるが、ヒルロッドさんと野球少年な海藤は笑いながら了解を返してくれた。


「じゃあ、行こう!」


「おう!」


 俺たちの四層探索は始まったばかりだ!



 ◇◇◇



「馬! 馬が三体! 僕は躱せてるけど、みんなが探知されてる!」


「こっち牛。牛二体! ゴメン、ハルが見つかったんだと思う。こっち来てる!」


 四層に降りた最初の広間に草間と春さんの声が響く。



 さっき俺は三十秒以内とか言ったけど、半分くらいの時間で二人は駆け戻ってきた。


 二手にわかれて偵察に出た二人だけど、草間は隣の部屋で、春さんは二つ向こうの部屋で魔獣を見つけてしまったらしい。

 こんなの、なかなかのレアケースだぞ。考えにくいとかなんていうフラグを立てるもんじゃない。


「『ガラリエ陣』変形! 盾を楔形に切り替えろ。右はウチで、左をミームス隊! 【聴覚強化】組、足音拾ってくれ。どっちが速い?」


「馬ぁ!」


 俺の指示に対して真っ先に答えてくれたのは、クラスで三人いる【聴覚強化】持ちの中でも一番の使い手、チャラいひきさんだった。


 打てば響くような反応と、素早く動く陣形に俺のテンションがアガっていくのがわかる。

 やっぱりさっきまでみたいな気を使う会話より、こっちの方が楽でいい。魔獣との闘争の方がっていうのが、高校生としてかなりアレだけどな。


 さあ、やるぞ。


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