第346話 魔力を込めるからね




「ここからはガラリエさんみたいな仲間意識とか希望にあふれた夢とかと違って、切実な問題なのよね」


 さっきまでガラリエさんの未来で盛り上がっていた場に、すっと水で浸されたような、ちょっと冷たい感覚を想起させるような物言いをする綿原わたはらさんが議事を進めた。


美野里みのりを十一階位にしたいの。藤永ふじながくん、鳴子めいこあおい雪乃ゆきのも。できれば田村たむらくんもかしら」


 さも切実と言わんばかりに綿原さんがレベリング推奨者を挙げていく。


【聖導師】の上杉うえすぎさん、【雷術師】の藤永、【奮術師】の奉谷ほうたにさん、【騒術師】の白石しらいしさん、【氷術師】の深山みやまさん、そして【聖盾師】の田村。

 このうち未だ九階位なのは四人、上杉さんと奉谷さん、白石さんと俺だ。それを一気に十一階位にしたいと綿原さんは言う。自分が十階位であるにも関わらずだ。


 綿原さん自身の階位だって重要な要素であるにも関わらず、それを追い抜いて欲しいとまで彼女の言わんとするところの真意を、クラスメイトたちは共有している。


「意味はみんな、わかってるわよね」


 一気に引き締まった空気の中で綿原さんがそう言えば、一年一組のメンバーは残さず頷いて理解を表明した。



「まず絶対なのは美野里。十階位じゃ足りないわ。十一階位は最低条件ね」


「そうですね。それくらいにならないと、実戦で安心して使ってもらえないと思います」


 綿原さんの冷徹な断言に当てられても上杉さんは動じた風もなく、当然のように言い返してみせた。クラスの中でも肝の据わった二人のやり取りに、周囲は息を呑む。


「【聖導術】の取得で半分くらいは内魔力が消えました。回復役としては通常の【聖術】ですら魔力が足りなすぎますし、もしまた【聖導術】が必要になれば【魔力譲渡】と【魔力受領】なしではとても使えるものではありません。そもそも効果の見えない【魔力受領】を取ることすら危険でしょう」


「美野里の正直は美徳だけど、それにしたってドライよね。そういうことで、どうしたってカバーが必要なの」


 四層で馬那まなの腕とポウトルの切り傷を治療した時も、二層に戻ってジェブリーさんたちに対応した場合でも、【聖導師】の上杉が【聖導術】を行使するためには魔力タンクが必須だった。

 上杉さん本人だけでなく、負担のかかる患者側ですら。しかも女王様が【魔力定着】した魔力回復フィールドの上でという条件まで加えてだ。



 この世界で技能を取得するには内魔力が必要で、そこで使った魔力は二度と戻ってこない。

 技能取得コストが最大魔力量を減らすというルール。スキルポイントとかが別建てならば、もうちょっとわかりやすいのだけどな。


 ではどうカバーするか。

 第一に俺たち勇者は元々の内魔力量が高く、レベルアップした時の魔力増加量についてもこの世界の人たちよりも多い。この点についてはシシルノさんが【魔力視】で確認しているので確定事項だ。

 つまり階位を上げるのが一番手っ取り早いと言える。これこそが上杉さんに十一階位を狙ってもらう理由だな。


 同時に【魔力譲渡】を持つ四人も階位を上げることで、譲渡可能な、要は間接的な魔力量を増やすことも重要だ。

 なにも魔力を必要としているのは上杉さんだけではない。上杉さんのヒーラーとしての性能が落ちている以上、医者の卵たる田村の負担が増える。

 さらに四層の強敵に対峙することになる、後衛に比べて相対的に内魔力量が少ない前衛系のメンバーが技能をフル回転させれば、当然魔力は枯渇する。最近の傾向ならば【魔力伝導】を使って敵を弱らせながら戦う【霧騎士】の古韮ふるにらや、【裂鞭士】のひきさんあたりは、結構魔力管理に苦しんでいるのだ。

 とくに盾そのものに【魔力伝導】を掛けている古韮がキツい。そちらは前衛魔力タンクとしてチャラ男の藤永が頑張ってくれているが、どうしても手が足りていないのが現状だ。



 たしかに俺たちはアウローニヤ基準からすれば異例の速さで階位を上げた。しかも前衛後衛を問わずに。多数の技能を持ち、階位以上の力すら持っている自信はある。

 魔力量にものをいわせた『勇者チート』をフルに活用してひたすら迷宮に籠ることで、魔力に余裕すら持たせてここまでやってきたのだ。つい最近までは。


『最終決戦前に全部は基本だろ』


 今回のクーデター前に古韮がアニメの最終回一話前みたいなコトを言っていたわけだが、俺たちはそれに習った。

 というか俺と綿原さん、アネゴな笹見ささみさんはその前の時点、拉致からの脱出のために温存していた余剰魔力を使い切っていたのだけど。


 総長の襲撃に備えて取るべき技能を全て取得し、距離を取るために四層に入ったのだが、それはいつも以上に挑戦でもあった。

 ゲーム的に表現すれば、RPGの攻略本で適正レベルとされている半歩先のフィールドで戦ったとでも言うべきか。九階位の後衛職がいる状況で魔獣の群れの規模が確定していない四層に挑むなんていう行為は、あきらかに踏み込んでいる。


 それがカバーできているのは『クラスチート』と、リアルでの連携、協力関係が確立しているからにほかならないだろう。自画自賛だな。


 問題だったのはそこで起きた戦い、もっといえば馬那の大怪我から上杉さんが【聖導術】を取得せざるをなくなったという展開だ。

 もちろん上杉さんの取った行動は一切間違っていない。今は魔力についての話題になっているが、聖女降臨という政治的な件も合せてだ。馬那だって責められる筋合いなど、どこにもない。アイツだって必死になって戦ったんだから。

 そのせいでアウローニヤを出立するのが早まったからといって、誰がそれを気にするだろうか。



 上杉さんが【聖導術】を取った代償は大きい。後衛の要として、前衛の補助として、『緑山』最高のヒーラーが回復回数に制限を掛けられてしまったのだ。

 当然ほかのヒーラーたちや魔力タンクの守備範囲が変わってくるし、それに引きずられる形で陣形の微調整も必要になるだろう。


 それでもやるしかない。


 こういうイレギュラーが起きてしまった以上、俺たちのするべき行動はひとつだ。

 話し合って、模索して、今後の行動を決める。一年一組は最初っからずっとこうしてきた。こういう状況での意思決定はお手の物なんだよ。

 俺も随分と一年一組に馴染んだものだ。こんな状況ですら、みんながいれば克服できると思っているし、ガラリエさんの十一階位だって当たり前に達成できると信じているのだから。



 ◇◇◇



「美野里に【魔力受領】を取らせるのは危なすぎるっしょ。やっぱ、ここはアタシの出番だよねぇ」


朝顔あさがお……」


 そして今の俺たちには階位を上げて、さらには連携を見直すほかに、もう一手が残されている。


 ほかならぬ、名乗りを上げたチャラ子な【裂鞭士】、ひきさんが候補にしている技能の存在だ。

 気まずそうに返事をする綿原さんの声が痛々しいが、ここはキメる場面だと疋さんは確信じみた顔をしている。


「もう取っちゃったから、いまさらだよねぇ」


「取っちゃったって、あなたねえ」


「そうそう、そういう怖い顔の方がなぎっぽいっしょ」


 その技能を取得し終わったと宣言する疋さんは、綿原さんをからかうようにして、励ます。


 疋さんはつい昨日十階位を達成して【鋭刃】を取ったばかりだ。

 最終決戦仕様ということで、その時点で内魔力に余裕などない。もちろん長時間の戦闘に耐えられるだけの魔力は維持しているが、ここで重コストの技能を取るのはクラス全体の戦術に関わってくるリスキーな判断となる。


「んじゃりん、木刀構えてて~」


「ええ……。どうぞ」


 木刀女子な中宮なかみやさんに対して、まさに木刀を要求した疋さんは、昨日総長に引きちぎられたモノとは別に新調したばかりのムチを手にした。誕生日プレゼントのストラップはもちろん移植済みだな。


「【魔力伝導】よろしくぅ。アタシもだからさ」


「もちろんよ」


 疋さんが中宮さんを指名したのはこれが理由だ。

 二人ともが【魔力伝導】を持っていて、敵の魔力を削ることのできる前衛同士。それがぶつかればどうなるか。



「んじゃあ、いっくよ~」


 周囲の連中が距離を取ったことを確認した疋さんは、気軽い調子でムチを振るった。


 最初の頃はあんなに苦労していた彼女のムチは、今では命を吹き込まれたかのように自由自在に空気を切り裂く。本人曰く、手の延長みたいなモノらしい。


「せーの!」


 二メートル程の距離にあった中宮さんの持つ木刀に、疋さんのムチがクルクルと巻き付いたところで、コールが発せられる。言ったのはもちろん疋さんだ。


「ふっ」


「へぇ~」


 軽く息を吐く中宮さんと、いやらしい笑みになる疋さんの対比がそこにあった。


「【魔力伝導】同士のぶつかり合いか。なあ、八津やづ


「なんだよ、古韮ふるにら


 俺を真ん中にして、綿原さんと反対側に立ってその光景を見物している古韮が声をかけてきたのだが、どうせくだらないコトを言うんだろうなあ。


「エフェクトないから全然わからん」


「古韮、お前だって【魔力伝導】持ちだろ」


「アレって、感覚なんだよな。魔力が消えてくなあって感じの。チリチリしてるって、そんなの」


 現状で一年一組の【魔力伝導】持ちは三人しかいない。あそこでいい感じに対決している疋さんと中宮さん、そして俺の横で適当なコトを言っている【霧騎士】の古韮だけだ。



「たしかに、俺も地味だとは思う」


「わたしのサメの優秀さが際立つわね」


 俺の眼前にサメを浮かべた綿原さんがモチャっとしたドヤ顔をしているが、それは置いておくとして。


 やっぱり地味だよなあ。

 片や木刀、もう片方はムチが得物で、そんな二人が武器を絡みつけて対峙しているのだ。本来ならば魔法光みたいのがバチバチとスパークして、ついでに室内にも関わらず突風なんかが吹き荒れて、思わず腕で顔をガードしながら熾烈な戦いを見守るべきシーンじゃないだろうか、これは。


 現実は真面目顔の中宮さんと不真面目顔の疋さんがお互いの武器を絡め合って突っ立っているだけだ。せめて二人にはもうちょっと前傾姿勢になって、不敵に笑いながら汗を流すくらいの努力をしてもらいたい。


「これ、魔力消費がキツいわね」


「アタシは慣れてるけどね~」


 早い段階で【魔力伝導】を取った疋さんには年季の差というアドバンテージがある。ついでに継続的に魔力的なデバフ戦法を使う疋さんと、瞬間的に敵の魔力を削る手段としている中宮さんの違いも影響しているのだろう。素のノリからも疋さんに余裕が見られるのだけど……。



「けどまぁ、アタシも魔力が危ないしぃ、そろそろいっくよ~!」


 ついに新技能のお披露目とばかりに疋さんがチャラく元気に宣言をした。受け止める側になる中宮さんは無言のままに表情を引き締める。


「【魔力凝縮】っしょ!」


「つっ!?」


 疋さんがそう叫んだ直後、顔を歪めた中宮さんが思わずといった感じで木刀から左手を外してしまった。

 それでも武術家の矜持か、中宮さんは残った右手で木刀を構えているが、アレは彼女本来の姿ではない。明らかに崩れた体勢は、中宮さんからしてみれば敗北にも等しいはずだ。事実、彼女の表情は驚愕に歪んでいる。



 ムチ使い、【裂鞭士】の疋さんは、当初からクラスメイトたちの誰もが持たない二つのユニークスキルを候補に出していた。

 ひとつは【魔力伝導】。手にした武器に魔力を纏わせるという技能だ。

 こちらについては『クラスチート』のお陰か、疋さんが取得し、実演を続けている内にクラスの幾人かにも出現し、現状では中宮さんと古韮が重宝している優れた技能だ。


 そしてもうひとつが【魔力凝縮】。

 身体系技能と斥候としての役割を重視してきた疋さんが取得する機会を探っていた、これまた彼女のユニーク技能だ。


 効果としては魔力系技能のブーストとなる。身体系での【身体強化】、魔術系における【魔術強化】に近い技能と言えるだろう。表現を変えれば、操作する瞬間に込める魔力の量を無理やり増加させるイメージか。


 なぜここまで効果がハッキリしているのかといえば、女王様の姉、つまり元第二王女のベルサリア・ハィリ・レムト殿下が取得している技能であるからだ。

『勇者召喚の儀』において【魔力定着】を使用するアウローニヤの巫女として、第二王女は【魔力凝縮】を併用してその威力を高めていた。

 ちなみにその光景をシシルノさんが【魔力視】でシッカリ確認しているので、検証は終了している。


 呼ばれた俺たちからしてみれば余計なコトをするなと言いたいところだが、実際に召喚された時には第二王女はもう引退済みだったので、効果のほどは不明のままだ。

 現在の巫女である女王様には生えていない技能で、その代わりとばかりに【身体強化】が出てしまうとか、あのお方はどこに向かうのだろう。綿原さんと同じ路線かな。



 さておき、これで疋さんのデバフ力が上昇したのは確かだ。代わりに彼女は想定外の技能を取ったことにより、予定以上に内魔力量を減らしている。さらには【魔力凝縮】を使えば消費魔力も上がってしまうのも当然。

 つまりこれはギャンブルだ。取り返しのつくレベルではあるけれど、それでも挑戦的な行動といえる。


「見てたかなぁ? 鳴子めいこあおい雪乃ゆきの。ついでに藤永もさぁ」


「うん!」


「見たよ」


「見た」


「っす。俺ってオマケっすか」


 疋さんがニンマリと悪い笑顔を振りまく対象となった四人は、そう【魔力譲渡】持ちの魔力タンクたちだ。


 これぞ作戦名『【魔力凝縮】が魔力タンクに生えたらいいね』。

 魔力が同色である『クラスチート』の効果のひとつ、誰かが取得して使った技能がクラスメイトに伝播する現象は、すでに何度も起きている。だからといって、これまでチェインさせることを前提にムリをして技能を取得するなんていう暴挙をやったことはない。


 もちろん疋さんのパワーアップは確実なのだが、それが魔力タンクたちに波及するかまでは、本当に賭けとなるのだ。

 それでも一年一組の現状がヒーラーの魔力不足に傾いてしまった以上、魔力タンクの性能を上げるという方針は選択肢となった。


 で、疋さんはチャラっと実行したわけだ。


「生えた?」


「いきなりはムリだよっ」


 そんなチャレンジをした疋さんが軽い調子で奉谷さんに確認をするが、そんな簡単にはいかないわけで。



「じゃあまとめるわね。雪乃は【魔力浸透】を最優先で、出現したら【魔力凝縮】かしら」


「うん」


 まとめ役を買って出た綿原さんが、まずは深山さんに確認をする。


「藤永くんはとにかく【魔力凝縮】を生やして。それ以外の技能はいったん封印かしら」


「気合いは入れるっすけど」


「期待しているわよ?」


「っす」


 弱気でチャラい藤永は、なにげに器用だ。なんとなくだけど、一番に【魔力凝縮】を発現させてしまいそうな気がするぞ。

 もし実現すれば頼もしい前衛魔力タンクのできあがりで、実に目出度いのだけど、本来の【雷術師】としての役割はどこへいったのやら。


「碧も【魔力凝縮】が一番なんだけど、【身体操作】もよね。あ、それより【鋭刃】かしら」


「うん。【鋭刃】を先にしてレベリングを楽にしたいかな。早く動けるようになるといいなあ」


 白石さんはいよいよ【身体操作】を視野に入れている。けれども魔力は温存しておく必要があるので、取得タイミングについては状況次第だ。


「そして鳴子」


「ボクはいろいろありそうだけど」


「そうね。八津くん、どうしたらいいのかしら、鳴子の場合」


 続いて奉谷さんの行く末を語る綿原さんだったのだが、ここで俺への無茶振りが飛んできた。


「奉谷さんはバッファーでヒーラーで魔力タンクだから、【魔力凝縮】と【覚醒】があるといいかな。でも【魔力受領】もアリか。そこに【身体操作】で動けるようになったらもっと良し」


「やることたくさんだね。けど昨日みたいにはるちゃんのお世話になるのもなあ」


 奉谷さんは近衛騎士総長との決戦で、春さんに抱えられて戦場を駆け巡ったことをちょっと気にしているらしい。


「鳴子は軽いから大丈夫だよー!」


「そうじゃないよ、春ちゃんっ!」


「へへーん」


 名前の出てきた陸上女子の春さんが奉谷さんと言葉でじゃれ合う。

 そんな光景を見せられたところで、女子の体重に関する話題だ、どうして俺が口を挟めるだろうか。綿原さんの振りがこんな影響を及ぼすなんて。



「はいそこまで。本当に【魔力凝縮】が出るかはわからないけれど、さっき言ったメンバーは優先して十一階位を目指してください。こうなったからには朝顔もよ?」


「了解っと」


 困った顔の俺をチラ見した綿原さんが、やっとまとめに入ってくれた。


 なんにしてもこれで基本方針は決定だ。

 第一に全員の十階位。つぎにガラリエさん、上杉さん、疋さん、奉谷さん、白石さん、深山さん、藤永、田村を優先的に十一階位にしてみせる。

 ガラリエさんと疋さんについては前衛職ということもあるし、それほど難しくはないだろう。【身体強化】持ちの藤永と田村も前衛のサポートがあればなんとかなる。


 問題なのはやっぱり柔らかグループなんだよなあ。迷宮のシステムには、もうちょっとバランスを考えてほしいものだ。



「あの、わたしからもいいでしょうか」


 打ち合わせも終了の雰囲気となったところで、上杉さんが軽く手を挙げて前に出た。綿原さんが無言で頷き、バトンを渡す。

 ここにきて聖女のご神託だ、心して聞かねば。


「わたしも【鋭刃】を取りたいところですが、そうもいきませんね。【魔力受領】にしても収支が合わない可能性があるので見送ります。だから、みなさんのサポートに期待するしかありません。よろしくお願いします」


 本当ならば【身体操作】を持っている上杉さんは、十階位で【鋭刃】を取得してレベリング効率を上げる予定があった。魔力を吸い取る【魔力受領】という選択も、本来ならば悪くない。だけど【聖導術】を取ってしまった現実は覆せないから。


 それでもみんなの顔を見つめる上杉さんの表情に曇りはない。仲間たちへの絶対の信頼。そのあたりの芯の強さが聖女の証だな。


「それともうひとつ、提案なんですが」


 まだなにかあるのかと、皆が首を傾げる。少なくとも技能関連でこれ以上確認しておくことはないはずだけど。まさか、またなにかを生やしたのか?


「ヒルロッドさん、明日の夕食をご一緒しませんか? ミームス隊のみなさんをお呼びして」


 上杉さんの提案は、実に温かいものだった。


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