評者が本作の見所として推すのは、騙しと心理描写の二点。騙しは綺麗に決まります。終わってから、そうだったのかと納得します。しかし心理描写が話を複雑にします。綺麗に決まって爽快とはいかない、嫌らしいけれども癖になりそうな後味の悪さ。沼に嵌まりましょう。短編ですが、ズブズブ嵌まります。