あとがき

あとがき

 まずは、ここまでお読みいただけた方々に、深くお礼を申し上げます。最初から最後まで、ベンとグレッグ、ハンナに併走していただけた少なくとも8名の皆様、powyさん、柿ノ木コジローさん、aono-haijiさん、葉方萌生さん、五色ひいらぎさん、伊藤沃雪さん、松原凛さん、きみどりさん(お読みいただけた順に、他手段での読了を含んでいます)心より、感謝しています。(1/12以降:末尾に記載)


(カクヨムで活動されてない方もおられますが、みなさん素晴らしい作品をお書きになられる方々ばかりなので、ぜひそちらへも足をお運びください)


 この作品を書くことになったきっかけをお話します。二〇一六年にさかのぼるのですが、第二回藤本義一文学賞、お題「カメラ」の回に、前向性健忘を患った女性と、彼女と友人になろうと画策する田舎町の三人の少年たちの物語、『ベイビーちゃん』という1万文字の短編を書きました。(個人的にはスタンドバイミー的な感じです)こちらは藤本義一文学賞には落選したのですが、そののち、俳句などに力をいれている紀州文芸振興協会の主催する、第一回Kino-kuni文学賞でコエヌマカズユキ審査員特別賞をいただきました。現在KDPとしてAmazonで発行しています。


 (順序の記憶が定かでないのですが)おそらく受賞より前の段階で、ディスカヴァーの主催するノベラボというサイトでも、ベイビーちゃんを公開していたような気がするのですが(どうだったか……)、受賞も相まって多くの方にお読みいただいて、たくさんのご感想をいただきました。


 その中で一番多かったのが、作中に出てくる田舎町の人物「盲目の画家ピカソが印象的!!」というものでした。(ピカソは少年たちがつけたあだ名です。&So Are Youのプロローグにもそのことが少し出てきます)


 前向性健忘を患った女性=マリールー

 (&So Are Youの最後に若かりし頃のマリールーが登場します)

 盲目の画家=ピカソ=ベンジャミン


 でした。『&So Are You』は、『ベイビーちゃん』からみて、ベンの過去軸となるお話です。


 ベイビーちゃんのなかで、実際のところピカソであるベンはわき役なのですが、目も耳も聞こえないけど絵を描いている(少年たちは、彼が目がみえないことに始め気づいていません。なお喋れないという設定が若干異なっています)。そして後にNYで大成功をおさめます。そんな彼の人生が、いったい何文字で書けるんでしょうか……?


(しかし、紀州文芸振興協会での評価ポイントはやはりそこにあったようで、それぞれの作中の人物の、これからの行く末や過去を想像してやまない、と書かれました)


 一万文字の短編のわき役の人生を書くのに、十万文字を超えてしまいました。必要でした。


 ベイビーちゃんは既にKDPで発表していますが、カクヨムであらたに&So Are Youをお読みいただけた方に、こちらもぜひ合わせて読んでいただきたくて、(一時的となるかもしれませんが)公開することにしました。


 ベンは主役ではありませんし、『ベイビーちゃん』の作中では会話もないのですが、予期せず、重要なキーパーソンとして、作品のど真ん中に座っているようです。彼がいるのは公園のどこか、ですが。


 ありがとうございました。心より、素晴らしい平穏と美しい刺激で溢れた皆様の毎日をお祈りします。


『ベイビーちゃん』

https://kakuyomu.jp/works/16817330669021450876/episodes/16817330669021457790


 告知などはXでしております(https://twitter.com/nijino_noran)


 ありがとうございました。



 2023年12月29日

 虹乃ノラン拝



――履歴――

 2024年1月11日

 新たにお読みいただけた3名のお名前を追記させていただいております。



――追記――

カクヨムコン9の長編 エンタメ総合部門に応募しています。合わせてお読みいただけたらとてもうれしいです。よろしくお願いいたします。


「そのハミングは7」

https://kakuyomu.jp/works/16817330669184935083


教会へは二度と行かない。僕はそう決意した。


【カクヨムコン9エンタメ総合】一九九二年八月、九歳の少年トビーはフロリダでハリケーンに遭い視力を失った。両親は変わらぬ愛を持って接するが、トビーの心は不満、不公平感、苛立ちに支配され脱出できずにいた。四年後、一家はメイン州の田舎町ニネベに移り住む。トビーは、父が与えた愛犬ハミングとの散歩中に森で古い鍵を拾った。持ち主はジャン・グッドスピード。酒に煙草にギター、見透かすような会話、不味いチョコバーを食わせたこの男に不信感と苛立ちを覚えながらも、同時に安息や不思議な信頼も抱く。

 トビーはジャンと訪れたエクタバナのダイナーでサラに出会う。彼女の「読み上げる」言葉の魅力によりメニューに味わいを覚えるトビー。彼女に惹きつけられると同時に、その言葉の内に隠された『怯え』に気づいたトビーは、彼女を助けたい一心でその真相を探ろうとする。

 それぞれの心にうつる事実と真実を描く長編小説。

―――――――――――――――――――――――――





――追記――

1/12以降の読了もしくは評価をありがとうございました。ベンに寄り添っていただき感謝いたします。本当にありがとうございました!(順不同)


ぞいや@黒ヘビ/🦊千階旅館/🍓幼馴染様

zakshin様

松原凛様

湖ノ上茶屋(コノウエサヤ)様

シルヴァ・レイシオン様

沢田こあき様

ハジノトモジ様

はくすや様

powy様

マサユキ・K様

矢武三様

わらけんたろう様

ユキノ様

花岡柊様


※以降、追記が漏れております。申し訳ございません。


心より感謝いたします。

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