ありふれた日々 堕ちる

マサは休日は美織達の世話をしながら、平日は部活からの白田とゲーセンのルーティンを繰り返し、もうすぐ夏休みというとこまで来るある日白田と自転車の2人乗りをしながら帰っていると白田にいきなり話しを振られた。


そー言えば土曜によく来るインプのコージって人にマサが元気か聞かれたよ?


おっコージ先輩と会ったね!


おう!この前一緒走って終わった後下でアイス奢ってくれたわ!


それなら白田も走りを認めてもらうレベルに来たって事よ!


あの人結構速いよね!


あの人が俺たちとガチ勢の境界線だと思ってるからどんどん挑んだがよかよ!


この前は前半は着いていけたけど後半コテンパンやったわ。


俺は大体73て負け越しかな?


でも3は勝てるんかー!


まぁなかなか土曜は忙しいからしばらくお預けやけどそのうち面出しますと伝えといてくれや!


分かったわ!


それで白田とまた走って解散した。


夏休み前の最後の木曜日に部活の三年の唯一の男子の蘇我先輩に夏休み合同練習に参加するように言われた。


家の都合で断ると先輩に差が開くと困ると小言を言われた。


そして夏休み2日前に顧問の先生に呼ばれた。


毎週金曜の早退と自主練の参加率と噂の話しをされた。


噂なんか知らないと言うと部活早退した日にゲーセンにいたと言われたので早退した日は用事が有るから行く訳がないと言ったが信じて貰えなかった。

部活にチクる奴がいると思いたくないがそんなやつと一緒にやりたく無いので辞めると言ったら叩かれた。常識の中でやっていたつもりでもただゲーセンにいる事が既に悪人みたいな否定をされた事に腹が立って帰った。

白田と待ち合わせ場所に行くと白田になんか有ったか?聞かれたので話すと一緒にムカついてくれた。


そして白田にムカつく時はこれやとタバコを貰った。

その瞬間から2人で学校の言いなりになんかなるかと言いながら帰った。


荒れていた。


そして夏休みに入ってホームルームが終わった瞬間に白田と2人で名前だけ書いた夏休みの宿題をゴミ箱に捨てた。

帰って美織の家にバタバタ行こうとした時母ちゃんから携帯に電話があった。


教室のゴミ箱から宿題が出て来たと担任から連絡が有ったと。

部活の一連の話しで俺の気持ちを担任に代弁してくれたらしい。


タバコは夫婦揃って中学から吸って居たので母ちゃん達は注意する気は無いけど火の始末だけはしっかり言われた。


何より今この荒れた気持ちを自分で鎮めることを知らないマサは美織に会いたくて仕方がなかった。

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産まれた直後から恋は始まっていた。 @mune52

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