綵月宮は花盛り 祈月酔様

【タイトル】 綵月宮は花盛り

【作者】 祈月酔

【ジャンル】 異世界ファンタジー

【執筆状況】 連載中

【形式】 長編

【読んだ話数】 「第4話 綵月宮にて〈一〉」まで

https://kakuyomu.jp/works/16817330660910059058


 最近よく見かけるTSものです。

 単語は知っていたのですがそういえば何の略か知らないなと思って調べてみたところ、TSは「トランスセクシュアル」の略だそうです。なんか創作における性転換とトランスセクシュアルはまた別では?と思わなくもないですが、差別化するためにTSという略を使っているのでしょうか?広まった経緯など、そこら辺は詳しくないのでジャンルに関してはこれくらいにしまして本題入ります。


 ざっくりあらすじを説明すると、主人公はある日、目が覚めると後宮の妃になっていたというものです。


 流行の中華後宮風ファンタジーとTSものの合わせ技。両方好きな人を総取りする設定なのではないでしょうか。あと主人公の中身が男という点、微妙に腐女子心をもくすぐってきますが、肉体をとるか、精神をとるかは意見が分かれる所だと思うので軽く触れるだけにしておきます。


 後宮ものの楽しいところってドロドロの人間関係だと思います。暗殺、陰謀、そして恋愛模様。人間の醜さと欲望をごちゃごちゃに詰め込んだ感じが面白いところだと思っています。

 今作も主人公が入ってしまった体の持ち主である妃は毒殺されそうになっています。一体誰が妃を毒殺しようとしたのかというのが今後明かされていくのでしょう。


 それに加えて気になるのが主人公が妃と入れ替わった理由。門兵をしていたら突然怪しい男に刺され、目が覚めたら妃の体にという展開なのですが、主人公を襲った襲撃者、誰でも良かったわけではなく主人公を意図的に狙ったようです。となると入れ替わりにも襲撃者が関わっているの可能性があります。どんな理由で、どうやって入れ替わりを行ったのか、気になる展開ですね。


 もう一つ気になるのが主人公の同僚、夏月の存在です。ただの門兵にしては宮殿の事情に詳しく、秘密主義。それに加えて帝は顔を知られていないという情報まで出てくると今後物語に大きく関わってくる予感がします。


 沢山の作品を読んで感想を書いている方が、一万字くらいで続きが気になる展開がこないと読むのを止めてしまうといっているのを聞いたことがあります。私もその通りだと思いました。

 冒頭からの一万字って、登場人物、世界観、この物語は今後こういう方向に進んでいきますという紹介の部分だと思っているので、その紹介に興味を引かれなければ読者は続きを読みません。アニメで言うところの三話切りがWEB小説の場合は一万字くらいに当たる感覚です。


 そう考えるとこの作品、一万字で気になる要素が絶妙にちりばめられていて大変興味を引かれます。皆様も読んでみてはいかがでしょうか。


 企画に参加いただきありがとうございました!

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