ブックワームは書架に潜る くれは様

【タイトル】 ブックワームは書架に潜る

【作者】 くれは

【ジャンル】 異世界ファンタジー

【執筆状況】 連載中

【形式】 長編

【読んだ話数】 「4 その題名(タイトル)は」まで

https://kakuyomu.jp/works/16817330664718060701


 ダンジョンもの。最近よく見かけるなあと思いつつ私はあんまり読まないジャンルです。現代にダンジョンが出来て配信します系が今の主流みたいですが、どちらかといえば昔からある異世界にてダンジョン攻略する系の方が好きです。

 という完全個人の趣味でいいますと、今作はとても好みでした。


 まずダンジョンのある理由がしっかりしているのがツボです。

 この世界にあるダンジョンは「書架ライブラリ」と喚ばれおり、そこには魔術がかけられた貴重なブックが存在します。その本には魔術がかかっていて、自分自身を守れるように様々な姿をとり、テリトリーを作り、侵入者から逃げたり攻撃するのです。

 この設定の時点で刺さる方には刺さるんじゃないでしょうか。私には突き刺さりました。読書好きは本ってだけで好きですからね。それが動く、動物とか生き物の形を取る。契約が出来る。最高かな?ってなります。私もダンジョンもぐりたいくらいですが、すぐ死ぬ気がするので落ち着こうと思います。


 そんな書架に潜る人間はブックワームと呼ばれており、主人公のソフィーはその一人。ある日ソフィーは書架にて新たな本を発見しますが、その本、なんと人の少年の姿をとったのです。様々な姿をとる本ですが人の姿をとる本があるとは聞いたことがなかったためソフィーはとても驚きます。しかも手に入れたはずの本はソフィーの言うことは聞かないと主張します。本来ならありえないことにソフィは大いに戸惑います。


 主人公が特別なものを手に入れる展開、皆様好きでしょう?勇者の剣みたいなものです。王道!

 その特別なアイテムが序盤はなかなか使えないというのもまた王道。


 このお話の場合、本ことセティくんは見た目は少年ですししっかりした意志を持った存在みたいなので、仲良くなることが必須条件のようです。主人と所有物という主従関係でもあり、バディという対等な関係でもあるわけですね。エモい。


 そんな難攻不落そうなセティくんですが、序盤からでも世間知らずで意外とちょろそうなことが節々から察せられて、可愛い~ってなりました。なで回したい。書架になかったであろうお菓子とかあげて甘やかしたい。本が食べられるのか分かりませんが。書架になさそうな知識とか一杯あげたら喜ぶんでしょうか(不審者)


 一万字ですとソフィちゃんとセティ君が出会っておしまいなので、この二人がこれからどんな冒険をするのか、どんな本に出会うのか、仲良くなれるのかなど、これからお話がどう展開していくのかとても気になる作品です。

 皆様も読んでみてはいかがでしょうか。


 企画に参加いただきありがとうございました!

 

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