砂漠の鷹は望郷の涙を流すか 歌川ピロシキ様
【タイトル】 砂漠の鷹は望郷の涙を流すか
【作者】 歌川ピロシキ
【ジャンル】 異世界ファンタジー
【執筆状況】 連載中
【形式】 長編
【読んだ話数】 「谷間の杜松(ねず) その2」まで
https://kakuyomu.jp/works/16817139557923797996
この作品、タグに「ブロマンス」「クソデカ感情」とあります。この要素が好きな人には刺さる作品だなと感じました。一万字といえばまだまだ序盤。読者からすると作品と初めましての挨拶をして自己紹介を聞いた程度です。それでも分かるイリムくんとグジムくんの特別感。「狙撃手」と「観測手」というバディであり、互いに命を預けているという緊張状態がそうさせるのでしょうね。エモい。
このお話は異世界ファンタジーというジャンルではありますが、現実の戦争をテーマにしているようなリアル感があります。
あらすじにも「昔の戦争で起こった事故により魔法が失われた世界」とあるように、かつてこの世界の人々は魔法を使って戦っていたのでしょうが、魔法がない現代は私たちが暮らす現実世界と変わらず、ライフルなどを使って戦っています。その描写がリアルなので私は最初現代が舞台のお話なのだと思っていました。
というのも私、基本ちゃんとあらすじとか読まない人です。企画は読むことが確定しているので読まないですし、趣味読書の時はタイトル、キャッチコピー、あらすじの最初の数行流し読みくらいしかしません。事前知識なしに文体と冒頭の印象で読む、読まない決めるタイプです。ある程度読んで気になってからあらすじを読んだり、ジャンルやタグを確認したりします。
そういう読書スタイルなので、この作品が「異世界ファンタジー」であることも「ブロマンス」「クソデカ感情」を取り扱っている作品であることも全く知らずに読みはじめましたが、上記で記した通り「ブロマンス」と「クソデカ感情」はタグがなくても伝わりました。エモい(二回目)
私はミリタリー物あまり読みませんし、ライフルや戦闘の知識もあまりないので、どこまで正確なのかは分かりませんが、素人目線では作者様はライフルやそういったものが好きなのか、きちんと調べたうえで描写されている印象があります。
だから現代ものなのかなと勘違いしてしまったわけですが、そうなってくるとあえて「異世界ファンタジー」であり「かつては魔法があった」という設定が気になってくるわけです。
書き手の皆様は分かると思いますが、必要のない設定って作りません。あってもなくても良いけれど、あった方が作品の深みになるみたいな細かな設定はありますが、作品の土台になる世界観、しかもわざわざあらすじに書くということは後々「かつて魔法があった」というのが物語に関わってくるのではないかと私は思いました。
ここまで書いて全然違ったらめちゃくちゃ恥ずかしいんですけど、一万字までで私が推測できることと言ったら、失われた魔法の存在が重要なこととイリムくんとグジムくんがエモいということです(三回目)
主人公たちが戦場に身を置いているという設定も含めて、シビアな世界観ではありますが、重すぎず、だからといって軽すぎない丁寧な描写から文章を読むという楽しさを感じさせてくれる作品だと思います。
気になる方は是非よんでみてはいかがでしょうか。
自主企画に参加いただきありがとうございました!
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