第7話:ついに結ばれたふたり。

「小玉ちゃん・・・俺も小玉ちゃんのこと、好きだよ」


「たしかに最初は女神様なんて言って変な子だって思ったけど、小玉ちゃんは

いい子だ」

「一緒に暮らしてるうちに俺も君を好きになってた」


「ほんと?」


「ほんとだよ・・・今はもう女神様でも女子高生でもどっちの小玉ちゃんでも

受け入れられる」


「今なら愛情をもってラブラブで小玉ちゃんを抱ける」


「ヒロト君・・・それほんと?」

「今のこの気持ちの上がってる時に君を愛したい?」

「いい?・・・エッチしても?」


「うん・・・いいよヒロト君・・・わくわく」


大翔と小玉ちゃんはベッドに移動した・・・ものの、ぎこちないったら・・・。


「あのさ・・・キスしていい?」


「どうぞ・・・」

「ヒロト君・・・鼻息が荒いよ」


「そりゃさ・・・こんな可愛いことするんだもん・・・興奮しないわけないじゃん」

「アドレナリンとかドーパミン出まくってるよ・・・」


「私も・・・」


「で、キスしていいの?」


「え?、どうぞって言ったじゃん」


「あ、そうか・・・」


「ヒロト君落ち着いて・・・」


大翔は深呼吸した。

で、小玉ちゃんをいきなりベッドに押し倒した。


「きゃっ」


「オオカミになって食べちゃうぞ〜ガオ〜、どこから食べようかな〜」

「モミジみたいな可愛いお手々から食べちゃおうかな」

「饅頭みたいなおっぱいにしようかな〜・・・」


「ふざけないで!!真面目にやって・・・」


「はい」


大翔は、気をとりなおして小玉ちゃんにキスした。


長く〜甘い〜口づけをか〜わす〜♪


小玉ちゃんの唇はプニプニしたとっても柔らかい唇だった。

それだけで大翔はなんとも言えない高揚感に満ち溢れた。


まあ最初はそこからですよね・・・順番としては・・・。


でもってこの小説、アダルティーな小説じゃないのでエッチい描写は

深くは掘り下げないんですよ。

あとはご想像にお任せします。


大翔と小玉ちゃんは、その夜めでたく結ばれたようですけど

一度ね、そういうことになっちゃうと、愛し合う者どうし歯止めが利かなく

なるんだな。

それからは毎晩。

切ないくらいにお互いを求めあう。


大翔はとうとう女神様とやっちゃった日本でただひとりの男になった。

人間で女神様とそういうことになったのは人類史上大翔がはじめて。


でも小玉ちゃんはこれで、大翔のマナ「愛」でもって

精力と体力が完全に回復したわけで、神の世界に引き戻されるって

心配はなくなったわけだ。


エッチをするたびに大翔のマナが小玉ちゃんの体に流れ込んで来た。


小玉ちゃんは定期的に大翔とエッチさえしてればいいわけで、 

大翔と別れない限り大丈夫なのだ。


思うんだけどきっと大翔の抱えてる心臓弁膜症は小玉ちゃんの絶大なる治癒力

でもって完全完治するだろう。


で、大翔は小玉ちゃんとエッチばかりもしていられない。

生活がかかってるからね、可愛い彼女の服や御飯代稼がなきゃ。


なもんで大翔は仕事の取材のため各地へ取材に出かけて行った。


小玉ちゃんはその後もヒロト君と暮らし、いつのまにか立派な主婦になっていた。


もし大翔は雑誌の取材で島根県に行ってなかったら・・・

あの古民家ふうの旅館に泊まってなかったら、今ここに小玉ちゃんは

いないわけで・・・大翔も未だに恋人もいなくて、ひとり寂しく独身生活を

続けていたかもしれない。

心臓弁膜症って病気を抱えたまま・・・。


きっとふたりはこうなる運命だったんだろう。


人間と姫神様のラブラブな恋物語。

ラブラブなのはたしかにいいんだけど・・・ちょっとエッチのしすぎだわ。


「小玉ちゃん、心配だった心臓も小玉ちゃんが治してくれたから激しい運動も

大丈夫だよ」     

「だから〜24時間、365日、12ヶ月毎日エッチできるよ〜」


「うはあっ、ウケる〜」


おしまい。

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彼女が女神って迷惑ですか? 猫野 尻尾 @amanotenshi

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