偽装(Side:円城霧夜)
この話は、「
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時は1時間前に遡る。
「これで終わりと思うなよ!
渦巻く風よ、業火を携え全てを焼き尽くせ。『ファイアーストーム』」
俺は、火魔法と風魔法の合わせ技である攻撃魔法『ファイアーストーム』で
あのムカつく
奴は熱がって、やがて死んだ。(実際は意識を失っただけだが気づいていない)
周りに目撃者はいない。
「今のうちに逃げるぞ、蓮。」
「ああ。あいつはモンスターに殺されたということにしておこう。」
このパーティーの
そして、賢太郎はモンスターにやられたということにし、地上に戻ろうとした。
しかし・・・
「くそっ。まただ!」
モンスターがそこら中に隠れていて、中々地上に戻れない。
特に、ここは10層あるこのダンジョンのうち、第8階層だ。敵が強い。
「あそこだ!」
階層同士を繋ぐ階段とその近くにある広場を、何故かモンスターは認識できず
入ってこない。そのためこの広場をキャンプ地とするパーティーは多い。
泥棒にさえ気を付ければ、見張りも要らない。
やっぱりダンジョンは謎だらけだ。
「とにかく、貴方は魔力を消費したでしょ。魔力ポーションを飲みなさい。」
そういって、
「ありがと。」
そう言って俺は魔力ポーションを飲む。
ふう。少し疲れが取れたし、魔力も回復してきた。
ーー3時間後
「やっと地上だ!」
俺達はやっと地上に帰還できた。
冒険者ギルドにあいつが死んだと伝えに行こう。
言い訳は蓮が考えてある。俺らは口裏を合わせれば良い。
「Sランクパーティーの「
「お疲れ様でした。今回は何の報告ですか?」
受付嬢は営業スマイルを浮かべて聞いてくる。
「ああ。うちのメンバーである記矢賢太郎がモンスターに殺された。」
「ええ!?それで、皆さんは無事なんですね?」
「はい。戻ってくるのにはかなり苦戦しましたがどうにか。」
「そうですか。では死亡届を役所に提出しますので、
必要事項を記入してください。」
「・・・」
「どうしました?何か不都合でも??」
受付嬢が疑いの視線を向けてくる。
「いや、何でもない。」
「そうですか。では記入をお願いします。」
受付嬢が死亡届とボールペンを差し出す。
蓮がそれを受け取り、記入を始める。
「これで大丈夫か?」
5分後、蓮が記入を終え受付嬢に見せる。
「大丈夫です。では役所に提出するのでお預かりします。」
しかし、この死亡届の偽造が彼らの破滅に繋がると気付く者はいなかった。
追放された。暴露系ダンチューバーになって全員潰します!! そこらのK殿@24nk @24nk
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