ファンタジーは当然、空想の産物で紙に書いたりしないと存在し得ない。けれども、一度何らかの形。つまり、目で、耳で、口によって、人へ伝えられたなら、それらは人々の心にありつづけるのでしょう。あるいは、存在していくことができるのではないでしょうか。本作では、小説という箱庭の中で、王や兵たちが争ったり、時には戦略を考えたり、時には、同盟や駆け引きをしたりなど、様々なドラマとともに存在をしています。本当に素敵な物語となっております。是非、皆様の心にいつまでもあり続けますように。
純粋なファンタジーの中でもこういった存亡をかけたものに関しては全く見かけなかったので、つい読んでしまいました。ありがとうございました。