回想0 夢のはじまり

 目を覚ますと、チョコレートパフェの代わりに、彼女が椅子に座っていた。


「おはよう。怖い夢を見ていたのね」

「うん。そうかもしれない」


 僕は起き上がり、その存在を確かめるように、彼女を抱きしめた。


「夢は、終わった?」


 耳元でささやかれた彼女の言葉に、僕は応える。


「ああ、終わった。でも、また始めようと思うんだ。つきあってくれるかい?」

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刹那的チョコレートパフェの世界 美崎あらた @misaki_arata

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