たった60グラムが我々を魅了する




  私は普段から60グラムのものを常食している訳ではない。

 しかし、たまに食べたくなるのは人の性なのか、それとも企業の手のひらでくるくる踊っているのかはわからない。

 例えばそうだな、堅あげは酒飲みの私にとって最高の酒の肴になる。

 手軽に摘まめるが、殺意増し増しなあの堅さがたまらなく愛おしい食感を生み出し、フレーバーは酒飲みの私にとって嬉しいチョイスだ。

 例えばピザ味、こちらは思わずコークに手が伸びる罪深きもの。
更に言えば酒カスの私にとっては……悪魔の囁きが聞こえるんだ。
「ラムコークにするとハッピーになれるぜ?」
「コークハイで大人の飲み方をやらないか?」

 なんて悪魔の囁きが聞こえ、より妖艶になるものなんだよ……ああ、全てはたかが数十グラムのものでな!? HAHAHA!