第29話 朝がキタ
昨日はクリスマスイブで、お兄さんがみんなのためにいろんなことをしてくれたおかげですごく楽しい1日になった。
みんなははしゃぎすぎて疲れているのか8時をすぎたのに誰も起きていない。
私はみんなを起こそうと布団から出るとみんなの枕元には大きな袋が置いてある。一目見ただけでプレゼントだとわかる。昨日はゲームをくれたのに他にもプレゼントがもらえるなんて、お兄さんは本当に私たちのことを考えてくれているなぁ。
お兄さん、いつもありがとうございます。
私が1人でお兄さんへの感謝をしていると、隣で寝ていた橙愛が起きたみたい。
「クレ姉おはようだぞ…。
あ!プレゼントが置いてあるぞ!!
サンタが来たんだぞ!!」
愛黄が起きて早々プレゼントに気づいて大声ではしゃいでいる。喜んでる橙愛は可愛いよね。
橙愛が喜んでる声で他のみんなも目覚めていく。
「橙愛うるさいわよ!何騒いでるのかしら…。あ、プレゼントじゃない!」
「サンタが来たなのー!嬉しいなの!」
「わー、嬉しいねー。あははー、お兄さん優しいなー」
「ちょっ!愛翠!ちゃんとサンタクロースって言いなさいよ」
「あー、ごめーん。サンタさん優しいよねー」
「サンタ、プレゼント、何、くれたんだろう」
「トアがいつもいい子にしてたからサンタが来てくれたんだぞ!」
「早く中身見たいなの」
「それじゃあみんなで見てみよっか」
袋を開けてみると前にお兄さんに話したモノがたくさん入っていた。
「トアが欲しかったコートだぞ!手袋もあるぞ!あっこっちには…」
「あ!私の欲しかったニットがあるわね!」
「ボクの欲しかったやつもあるなの」
「嬉しい、早く、着たい」
「私のもあるねー」
「みんなでお兄さんに見せに行こうか!」
橙愛とかはサンタのこと信じてるから、お兄さんからもらったことは言えないけど、ちゃんとお兄さんに見せに行かないとね。
みんなで真新しい服を着て一階に降りると、お兄さんはキッチンでクッキーを焼いていた。
「お、みんなおやつにクッキー焼いてるからできたら食べようね」
「クッキー食べたいぞ!」
「橙愛!まずお兄さんに見せるのよ!」
「あ!サンタクロースにお洋服もらったぞ!トアは嬉しいぞ!」
「おぉ!それは良かったね!みんな似合ってて可愛いね」
「そ、そうかしら?まぁ、くれた人に感謝するわ」
「碧愛ちゃん、照れててかーいー。ましろっちありがとねー」
「しろお兄さんに褒められて嬉しいなの。
サンタさんありがとうなの」
「サンタ、感謝」
お兄さんに服とかを見せて色々お話ししたら、クッキーをみんなで食べてとても楽しい時間になった。嬉しくなってみんなで家の近くを散歩したりして、近所のおばあちゃんに見せたりしてみんな楽しそう。
お兄さんいつもありがとう。
今日から六つ子姉妹を育てることになりました。休載中 雨ノ千晴 @alfa_ron
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