第28話 くりすます


クリスマスイブ当日朝から夜食べる予定の料理を作っていた。子供達はお昼に友達の心実ちゃんの家でクリスマスパーティーをするらしく、その間に俺は1人でせっせっと準備をしているのだ。クリスマスパーティーではみんなでお小遣いを使って買ったプレゼントを交換し合うらしく何がもらえるか楽しみだと橙愛がはしゃいでいた。みんな楽しそうでよかったよ、俺はオーブンで鳥を丸焼きにし、焼いている間にツリーの飾り付けをする。

そして、その後にはケーキを焼き、畑で育てていたイチゴをこれでもかというほどたくさんのせていく、紅愛はイチゴが好きって碧愛から聞いたからとにかくイチゴをたくさん乗せている。

紅愛は自分のことを後回しにして妹達のために動くから、これからは好きなものをいつでも食べて欲しいと思う。

お店で買って食べるのももちろん良いけど、手作りのご飯を食べるクリスマスも楽しいと思うし、子供たちの好きなものを好きなように作ってそれが喜んでもらえたら俺は最高だと思う。一心不乱に準備を進めて子供達が帰ってくる前に準備を終わらせることができた。



「トアが帰ってきたぞ!ただいまだぞ!」

「みんなおかえり〜」

「おっきいツリーがあるぞ!」

「ツリー、きれい」

「家の中が飾り付けされてるなの」

「クリスマスって感じでいいわね」

「真白っちセンスあるねー」

「お兄さんありがとうございます」

「みんなご飯作ってあるから先にお風呂入ってきてね。その後みんなでご飯を食べよう」

「「「「「「はーい」」」」」」




みんなはご飯が楽しみだったのかいつもより早くお風呂から出てきた。


「美味しそうだぞ!ママの料理に似てるぞ!」

「ママ…なの」

「これは、お母さん、の料理に、そっくり」

「真白っちすごいねー」

「真白くん全部作るなんてすごいじゃない」

「お兄さんこれ…」

「これは碧愛から聞いて作ったんだ。前まで、お母さんがクリスマスに手作り料理を作ってたで聞いてできるだけ似たのを作ろうって思ってさ」

「美味しいぞ!」

「これは、おい、しい」

「お兄さんありがとうございます」



あの紅愛がばくばくとたくさん食べてる。頑張って作った甲斐があったかな?勝手にお母さんの料理を、真似て作って怒られることもあるかと思ったけどみんな多分喜んでくれたみたいだ。


ご飯を食べ終えたのでデザートの時間だ。


「ケーキも焼いたよ〜。ほらほら〜」

「いちごがたくさんだぞ!」

「これは、紅ねえ、がたくさん、食べる、べき」

「だね〜」

「紅ねえなの」

「そうね」

「みんな、遠慮しなくて良いんだよ?私はみんなが食べてるとこが見れれば…」

「そんなこと言わないでよね!家族なんだから好きなものは好きに食べて良いんだからね!紅ねえが私たちのこと好きで優しいのはわかるけど紅ねえのことだってみんな好きなんだからね」

「碧ちゃんの言うとおりなの」

「う、うん…ありがと…//」


ケーキも喜んでもらえたみたいでよかった。

みんながケーキを食べている時にプレゼントを渡す。みんな色違いのゲーム機スウイッティを買った、ゲームやるならみんなでやった方が楽しいもんね。


「みんなにクリスマスプレゼントだよ!」

「ゲームなの!」

「ゲーム、嬉しい」

「ゲームやるぞー!」

「真白っちありがとね〜」

「お兄さんありがとうございます!」

「へぇ、みんなゲームにしたのね」

「みんなでやったほうが楽しいからな」

「ふん!よくわかってるんじゃないかしらね」


ケーキを食べ終え、みんなでゲームをやったいたがみんなはすぐに疲れて寝てしまった。


クリスマスのプレゼントはひとつだけじゃないからな〜、信じてるかわからないけどサンタクロースとしてプレゼントを渡す。

クリスマス前にみんなで買い物に行きそれとなくどんな服や靴などが欲しいかリサーチしておいたのだ、一人一人の袋に入れ枕元に置いておく。ゲームも他のもみんな欲しいだろうと思ってどちらも全員分買ったんだよね。

明日の朝喜んで貰えると良いな。








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