第27話 いつもの



クリスマスの準備をする前に何をしたらいいかとりあえず1番話がしやすい碧愛に相談することにした。


「クリスマスって今まで何食べたりしてた?」

「クリスマス?ママがケーキを焼いてくれてたかしら。あとは、ローストチキンね、ママが作ってくれていたわ。

仕事が忙しくても誕生日とクリスマスはみんなで過ごすようにしてくれてたのよ。」

「ケーキとチキンか、碧愛は他に食べたいものはある?」

「あ、アタシの?うーん、畑で採れた野菜を使ったピザとか?あそこの野菜は美味しいし、真白くんが作ったなら何食べても美味しいし」

「碧愛は本当にいい子だな〜、嬉しいこと言ってくれるよ」


碧愛の頭をわしゃわしゃ撫でていると、こちらをすこし睨んでくるが撫でるのを止めてくるようなそぶりは全くしない。碧愛とはもう完全に仲良くなることができた気がする。真白くん大勝利〜って感じかな?


「あ!あと、プレゼント何欲しい?できれば6人分知りたいんだけど」

「うーん、愛紫なら多分ゲームとかが欲しいかな?愛黄は巨大なクマとか?アタシは次の春に着る服が欲しいわね。愛翠も同じじゃないかしら。橙愛も意外と可愛い服とか好きなのよね。紅ねえはいつも私たちのことばかりだけど実は可愛いぬいぐるみとか洋服とか好きだからたくさんあげて欲しいわね」

「わかった、ありがとう。

それにしても、碧愛はみんなのことよく知ってるんだなー。」

「べ、別にそんなことないわよ!姉妹なんだからこれくらい知ってるのは当然よ」

「でも、碧愛がみんなのことが好きなのは伝わってきたけどね〜。碧愛は本当に優しくて姉妹思いだよね」

「そ、そんなにアタシのこと褒めるなんても、もしかして好きなのかしら?べべべ別に期待なんてしてないんだからね!」

「碧愛のことは好きに決まってるだろー。碧愛はいつも可愛いし、話しやすいもんね」

「にゃにゃにゃに言ってるのよ!そ、そんなこと言われたって嬉しくないんだからね!もっと言って欲しいとか思ってないし私だって真白くんのこと大好きとか思ってないんだからね!」

「お、おう。まぁ碧愛クリスマスは楽しみにしててね」


碧愛のことを褒めたらバシバシとかなりの強さで叩いて来たけどなんかダメだったかな?

碧愛は急に大声になったり早口になったりするけど表情がよく変わって面白い、とにかく素直で良いよね。


碧愛から色々聞いたり子供達のためにクリスマスは頑張ろう。




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