カクヨムコン受賞作ということで読み始めてみたら、あれよあれよという間に読んでしまい、40万字あるにもかかわらず二日で最新話に到達してしまいました!
タイトルからして恋愛主題復讐ものかと思っていたのですが、全然違いました。これは、爽やかな青春ものです。それもかなり骨太のミステリー要素を含む、文芸寄りの作品と感じました。
とはいえ、ラノベやweb小説を読み慣れている方にも親しみやすい作品だと思います。いわゆる「無自覚チート無双」を現代版、音楽版でやっているような爽快感があります。
また、とにかく「人間」の描写がすごい!
全て主人公視点で描かれているのですが、情景や音楽の描写によって、これほどまでに各キャラの心情が伝わってくるのですね……!
それぞれ抱える悩みや、どうしようもない葛藤。リアルな人間が、この小説には息づいています。
クラシックが好きな方、ミステリーが好きな方、青春小説が好きな方、平成時代の空気感が好きな方。時間を忘れて、作者様の奏でる音楽の波に身を委ねてみませんか?
書籍化、楽しみにしています!
この「おまえだけは選ばない」は、主人公・有栖川雅人の41歳の誕生日から始まります。彼は一人きりのリビングで、記入済みの離婚届を前に、これまでの人生を振り返っています。
主要なポイント:
1. **離婚と孤独:**
* 妻・美弥子は中学2年生の娘・沙紀を連れ、憧れの先輩・三上宗介の待つドイツへ旅立ってしまいました。
* 美弥子は財産分与を求めず、家(主に彼女の稼ぎで建てたもの)を含む全てを雅人に残していきました。
* 広い家には、美弥子のストラディバリウスと沙紀のピグマリウスがなくなり、雅人の安価なヴァイオリンだけが残されています。
2. **雅人の音楽家としての現状:**
* ピアニスト兼ヴァイオリニスト(二刀流)ですが、指先のしびれと手首の腱鞘炎に悩まされ、「三流奏者」と自嘲しています。
* かつては国内有名オーケストラに所属していましたが、レギュラーから外れ、エキストラとしての需要もなくなってきています。
* 現在の主な収入源は、自宅での子供たちへの音楽教室と、報酬の安い楽譜制作(既存曲のパート別譜面起こし)です。
* 彼の稼ぎは微々たるものですが、光熱費や食費などの家計支出は自分の稼ぎで賄うことに最後のプライドを賭けていました。
3. **妻・美弥子との関係と対比:**
* 美弥子とは同い年で、中学時代から愛し、望んで結婚した相手です。
* 美弥子も同じオーケストラのコンサートミストレス(コンミス)であり、雅人とは対照的に成功した音楽家です。「エースで四番の彼女に対して、おれは補欠の団員」と表現しています。
4. **音楽家としての原点 (過去回想):**
* 元々はヴァイオリンが好きで、母(アマチュアピアニスト)が弾くヴァイオリンコンチェルトに衝撃を受け、ヴァイオリンを始めました。
* 母の条件でピアノも続けることになり、「二刀流」が始まりました。
* ピアノではコンクールで入賞できず、ヴァイオリンも同程度のレベルでしたが、キャリアが浅い分、ヴァイオリンには「伸びしろしかない」「もっと上手くなれる」という確かな手応えと自信を感じていました。
**感想・考察:**
* **導入の巧みさ:** 主人公の孤独な誕生日と離婚という重い状況から始まり、読者の興味を一気に引き込みます。なぜ「レビュー最高評価」なのか、その片鱗がうかがえます。
* **主人公の人物像:** 41歳、元・そこそこの音楽家、妻に去られ、キャリアも下り坂という、共感と哀愁を誘う設定です。彼のプライド(家計を支えたい)と現実(妻の稼ぎが主)のギャップが痛々しく描かれています。
* **対比構造:** 成功した妻・美弥子と、落ちぶれた主人公・雅人。高価なヴァイオリン(ストラディバリウス、ピグマリウス)と安価な彼のヴァイオリン。これらの対比が主人公の劣等感や物語の悲哀を際立たせています。
* **音楽への情熱と挫折:** ヴァイオリンへの初期の情熱と「伸びしろ」への自信、そして現在の指の不調と「三流奏者」という自己評価。音楽家としてのリアリティと苦悩が丁寧に描かれています。
* **「二刀流」の皮肉:** 「二刀流」という言葉の響きとは裏腹に、どちらも中途半端になってしまった可能性、あるいは片方(ピアノ)は本意ではなかったかもしれないというニュアンスが感じられます。母の「ピアノは今まで通り続けるのよ」という言葉が、彼のキャリアにどう影響したのかが今後のポイントになりそうです。
* **タイトルの意味深さ:** 「おまえだけは選ばない」というタイトルが、誰(美弥子?沙紀?ピアノ?ヴァイオリン?過去の自分?)を指すのか、あるいは何を選ばないという意味なのか、非常に気になります。この第1話の時点では、美弥子への未練や、音楽家としての過去の選択への後悔が読み取れます。
* **今後の展開への期待:**
* 美弥子がなぜ彼のもとを去ったのか、その具体的な理由。
* 三上宗介とは何者なのか。
* 雅人がこの絶望的な状況からどう立ち直るのか、あるいはさらに落ちていくのか。
* 過去に感じていたヴァイオリンへの「伸びしろ」が、今後の鍵となるのか。
* 娘・沙紀との関係はどうなるのか。
全体として、主人公の心情描写が巧みで、読者を引き込む力のある導入だと感じました。人生の半ばで挫折を味わい、大切なものを失った男の再生の物語になるのか、それとも…?続きが気になる作品です。
皆さん、こんにちは! というわけで、これはタイム・ジャンプの物語です。 深い不幸と孤独の中で死んでいった主人公は、前世の境遇とは無関係に第二の人生をスタートさせ、静かに穏やかに生きたいと願っている。 果たして彼は成功するのだろうか?
物語の前半は、主人公の音楽的才能と人格の成長に期待が持てるものだった。 私は彼の旅とテンポが好きだった。 ロマンスもほとんどなく、音楽の世界に浸ることができる。
しかし後半、筋書きは大きく転換し、私たちは対人関係と人生の悲劇の世界に突入する。 主人公は再び、一時の満足のために文字通り自分をその境遇に引きずり込んだ別の人間に人生を捧げる道を歩み始める。 さて、これらの出来事はどのような結末を迎えるのだろうか? 主人公は運命の流れを逆転させ、幸せをつかむことができるのだろうか? それとも、この人生でも彼の心は壊れてしまうのだろうか?
それを知るのが楽しみだ。
このレビューを書いている時点(絵里の闇の章)では、正直なところ、私は物語の中の出来事にかなり落ち込んでいたし、絵里ちゃんの真人に対する真摯な気持ちを信じることができなかった。 そして、主要な女性キャラクターには総じて失望した。 彼女たちは文字通り、マサトに平穏な生活を送るチャンスを与えない。 物語が終わるころには、私の気持ちや印象が変わっていることを願っている。 誤解しないでほしい。 これらは登場人物の出来事や行動に基づく私の個人的な感情だ。 少しドラマチックに演出しすぎているのかもしれないが、ただ当初は、雅人にはもっと平和な人生を送ってほしかった。
いずれにせよ、とても面白いし、エキサイティングだ。 作者はここに多くの努力と感情を注いでいると感じる。 そして一番重要なことは、読んでいる間、様々な感情を私自身が経験したことです。 先生、ありがとうございました。 お疲れ様でした。
わかりにくいことを書いたり、間違いがあったらお許しください。 私は海外から来ましたので、オンライン翻訳機で読み書きしています。 ありがとうございました!