梅花の宴~今日も開発課の腹黒黒田殿は眠れない~

@ash_k_akiduki

エピソードゼロ 我が街の復活のために

 市の中心部から少し離れた市街地だった場所。少し高台になっており、国の復興のために工場が建つはずだった。そんな中、市議会で誰かが言った。「戦争をわすれぬために慰霊碑を建てよう」瓦礫が取り除かれた市街地には幾度となく我が国と戦争をしてきた国々の慰霊碑がたった。

 彼らはかの地から我が国へ来て、戦争をして、わが国で死んだのである。


 終戦後50年がたち、各国の言葉で慰霊碑に説明文がついた。かつての防空壕を取り潰し、エスカレーターをつけ、各国の国の人が英霊たちを慰霊しやすいようになった。各国の近隣は観光地になり、町はかつての活気を取り戻した。

 だがしかし、疫病がやってきた。市は再び荒廃し、シャッター街になった。



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