#4 リディアの読書時間


 ページを捲る音が聞こえる。今日のように静かな時は、そんな音すらも心地よい。私は広げたページをそのままに、本を床に並べた。

 都合三冊。そのうち真ん中に置いた一冊は、固い表紙も箔を圧したタイトルも背表紙すらもない。この一冊は、本は本でも台本である。

 ……次の本。

 私は服が埃に汚れるのも構わず、這いずりながら平積みされた本に手を伸ばした。触れた途端、本の塔は崩れ、余計な仕事を増やすことになる。……やはり横着するものではない。仕方なくまた本を積み上げていく。


[モデルになった話があった筈だ]

 忙しそうにする私に構うことなく話しかける“声”。振り返らずただ返事だけを返して、私は作業を続ける。

「ええ、“灰かぶり”ね。有名なお話。劇を見た人全員がその話を思い浮かべるでしょうね」

[少女がみんな夢見るお話だ。君も、いつか王子様がガラスの靴を携えて迎えに来ると信じていたクチじゃないかい?]

 女性……特に女子をからかうような口調。男に、それも年上の男に言われると腹が立つ。もっと腹が立つのは、彼は私が何をしているのかを知った上で、わざとモデルになった童話の方で私を挑発してくることだ。

「私がサンドラセバスに見えるの? その根拠とするところをぜひとも伺いたいわね」

[早くに両親を亡くし幼少期を過ごした……いや、現在進行形で過ごしていることとか]

 挑発にしても的外れ。乗ってやるのもばかばかしくなった私は、わざと大きなため息をついた。

「兄様がいてくれたわ。勿論、継母達と違って優しい。それに、童話の彼女は父親まで失ってはいないのよ」

[不幸という意味で言ったのさ。子供にとって両親と離ればなれになることは、何よりの不幸だろう? 君は、そんな自分の境遇を不幸と感じたことはないかい? そしていつか運命の人が迎えに来て、そんな境遇から自分を連れ出してくれると夢想したことはないかい?]

「…………………あるわ」

[うん。正直でよろしい。僕に嘘をつくことは無意味だ]

 ケラケラと笑う。結局私は挑発に乗ってしまった。

[この物語はそうした不幸な境遇の少女達に夢を与えてくれる]

 彼の穏やかな顔が歪んだような気がした。

[馬鹿馬鹿しいね。愚かだね。幼稚だね。幸せが迎えに来てくれる運命など、数えるほどしか……いやぁ、皆無と言っていいだろうね。魔法使いが出てくるだろう? それはつまり、この物語が見せた夢は全くあり得ないということだ。これは唯一なる神がこの世界を造ったとか、天の星が地上を中心に回っているといか、そういうレベルの話ですらない。空を眺めていればそのうち背中に翼が生えて飛べるようになるだろうという、そんな無為な期待に等しい。童話ならばそんな物語も許せるけど。僕には女の子を堕落させるための物語にも思えるよ]

 ……物語を、それも子供向けの童話をここまで貶す者が、果たして人間の中に居るだろうか?

 私は思う。もしそんな人間がいるのならば、そいつもまた彼と同じ“悪魔”に違いない。


 そう……この不愉快な声の主は比喩も誇張もなく“悪魔”である。学者然とした服装に包まれた肉体は、蒼白の肌と赤い瞳、頭部には図鑑よりも控えめながらねじ曲がった双角も見える。……いつから私と一緒にいるのかは覚えていないが、いつもこうして読書の邪魔をする。私の向かい側に行儀悪く座り、物語を悪意で歪めてくる。

 それだけでも十分苛立たしいのだが、何よりも腹が立つのは、その彼が口から吐き出される悪意がいちいちもっともなこと。

 つまり、私が本を読んで得た感想のかなりの部分を、この悪魔と共有・同意できてしまう。物語や寓話を、悪意で歪め、貶めながらも、私は同じ事を考えた事があるがゆえに、ほとんど反論を返せないのである。


「そうかもしれないわね」

 小さなため息と共に、私は無味乾燥な同意を返す。手や眼は、彼の言葉を無視して作業に没頭している。私は四冊目の本を手に取った。

[熱心だね]悪魔がからかうように言う。[そこまで分かっていながら、その話の何を調べているんだい?]

「モデルのモデルよ」

 悪魔に嘘は通じない。私は正直に答える。


 この『サンドラセバスの結婚』という話は、私の兄が自分達の劇団の為に書き起こした脚本である。これは有名な童話をモデルとして書かれており、この悪魔が[確か……]などともったいぶらなくても、劇を見た者のほぼ全員がそれに思い当たる筈である。ただこの童話も広く人々に知られているせいで、(兄様の脚本がそうであるように)いくつものアレンジが存在している。これらはみな童話作家の書いたものばかりだが、作者のはっきりしない、文学が成り立つ以前にも類似した話が無数に存在する。この無数の民話こそが、有名な童話のモデルと言っていいだろう。

 生まれて今までこの“本の森”の中で育った私の記憶にほんの僅かに引っかかる、そんな物語の、……いやそのものというよりも断片を探している。


「確かにある……あった筈なの。それもいくつも」

[自信なさげだね]

「王子様もガラスの靴も登場しないの」

 勿論煤まみれのミトンも。それ故幼い頃は類似に気づかなかった。

[それはもう完全に別の話なんじゃないのかい?]

「勿論別の話よ。わざわざ探すくらいだから」

 そんなのは百も承知。皮肉は小さな抵抗。嘘と同じく悪魔には通用しないが、私の気分がちょっとは晴れる。

 私は開いた本を順番に見比べながら、開いたページを指でなぞった。

「だから重要なのはそれじゃない。共通するキーワードは、継母、虐め、家事、それから魔女……」

[“魔法使い”じゃなくて?]

「様々ね。登場しない場合もある。民話まで遡れば魔女の方が多くなる」

[その脚本では男の魔法使いだね]

「兄様の脚本は女性の役者が不足してるからよ。何しろサンドラセバスを虐める役だけで三役。その上王子の元の婚約者まで出てきている。この上魔女まで登場させたら、男性役者の仕事がなくなるわ」

[ああ、なるほど。……原作に王子様が居ない理由が少し分かった気がするよ]

「そうね。もっとも、結婚相手の“素敵な男性”は出てくるのだけど」

 同意しながら、私は目を伏せた。また、悪意が物語を歪めていく。面白そうに笑う悪魔の声が聞こえる。私は先手を打って答えた。

「いずれのキーワードも女子を連想させる。だからこれは紛れもなく女性の物語よ。男は登場しても、ただ薄情なだけ。結婚相手が必要だからいるだけで、ほとんど個性も無いどうでもいい存在よ。兄様の脚本では、王子様ももう少し肉付けされているけど」

[うん、よくできたね。偉いよ、リディア]

「――――――――――――――――……」

 極力気に止めないよう振る舞いながら、私は次の本を手に取った。―――悪魔の歪曲に抗する術を探すために。

 ページを開き、文字を指でなぞる。そして、これまで開いた本の文章を重ね合わせる。



 母親が死んだことから少女の不幸は始まる。

 父もまた娘を残して死ぬか、あるいはそれまで育んだ家族など顧みることもなく、直ぐに他の女と再婚してしまう。しかも、そうして少女の継母となったのは子連れの女。実の娘がいるとなれば継母は血の繋がりもない、ただの食い扶持でしかない少女を愛しはしない。虐められ、継母に倣えとばかりに義姉や義妹達も加わる。肉親である父は家を空けることが多く、少女を守ってはくれない。

 それでも、生きていく為に娘は耐える。辛い虐めにさらされ、明るい展望すらこの継母に摘み取られながらも、理不尽に押しつけられる家事を真面目にこなしていく。

勤勉で誠実な少女と、怠惰で薄情な継母たち母娘。物語にはそんな対比があるようにも思う。社会がまともに機能しているならば、それを見ていた第三者の助けの手が入りそうなものだが、この物語はそうした第三者の存在こそほのめかされていながら、結局少女は独りである。

 やがて不思議な“助け人”として魔女が登場する。例によって継母から理不尽なお使いを言いつけられた娘はその途中で道に迷い、魔女の小屋を見つけるのだ。娘はその小屋に足を踏み入れ、魔女に出会う。ただし……少女の事情など知らない魔女は、突然訪れた娘に優しくはない。魔女は助けを請う娘を訝しんでか、あるいはその若さへの嫉妬からか、娘を脅かし仕事を命じるのである。娘に選択の余地はない。



[大分違うね]

 読む私の横から悪魔が言う。

「いいえ、違わないわ。共通項は多いでしょう? 継母、それに虐め。……義姉妹も出てくるから、“継母”というよりは、主眼を主人公に移して“継娘”と呼ぶ方が正確ね」

[継母が出てくると虐めが出てくるというだけじゃないかい?]

 血の繋がりのない義理の親子。愛のない関係が、もっとも弱い立場の娘への攻撃として現れ陰湿な虐めとなる。―――確かに、そう言えなくもない。


 しかし、私はその声を無視して尋ね返す。

「ねぇ、先に挙げた残る一つのキーワード、魔女……魔法使いが、何故男だったり女だったりするか考えたことある?」

 悪魔に対してのこの問いは、自分に対しての問いでもあろう。答えはすぐ側にある気がするのだけど。私にもまだ分からない。

[爺さんか婆さんかで、どう違うんだい?]

 口の悪い悪魔の問い返しに答えるように、私は本の先を読み進めた。



 家事を命じられた娘はそれを真面目にこなしていく。自由を奪われた身にはそれ以外の選択肢など無いのだが、何しろ彼女は継母達の過酷な虐めの中でも、真面目に家事をこなしてきたのである。命じられる相手は違えど、数日がかりの家事も魔女から浴びせられる辛辣な言葉でさえも、彼女にはいつもとそう変わらなかったのかもしれない。

 ……いくつかある民話で明らかな違いがあるのはこの箇所で、何しろ魔女の家での家事である。話によってはただの“家事”ではなく冒険や試練とさえ言える内容であったりする。ただ、いずれの場合も聡明さや優しさ、真面目さなどが試されているように思える。そして娘は、見事魔女の期待に応える。

 魔女の、娘に対する厳しい態度に変わりはないが、魔女は真面目に仕事をこなした娘に報酬を与え、娘を家に帰した。この報酬は富であったり魔法の品であったりと話によって様々だが、いずれの場合も娘が継母の元を離れるきっかけとなり、さらには家人と使用人のような現在の両者の関係を逆転させることに繋がる。つまり……

[これがキーワードの魔女。民話の魔女が与えた報酬も、童話の魔女が哀れんで与えたドレスや馬車も、形は違うけど継娘が今の境遇から抜け出すきっかけになったという意味では同じだね]悪魔が呟く。[で? さっきの問いの意味は?]

「自分で考えなさい」

 悪魔が肩を竦めた。

……分かっている。彼に「考えろ」と言っても無駄。考えるべきは私。「自分で考えなさい」と、私は自らを促す。……答えは、もう直ぐそこにある筈。私は今一度兄の脚本を捲った。

[女の魔法使いは出会った当初は継娘に心を開かないよね。境遇を聞いて突然同情的になったりもするけど。対して男の魔法使いは突然現れて、労働という対価は要求せず、直ぐに魔法をかけてあげている。……いや、家事や労働を対価とするなら、それは継母の元で散々やってきた。民話はむしろそうした労働がくどい程に繰り返されている。逆に男の魔法使いは、既に娘の境遇を幾分知っていた節がある]

「労働の報酬というより、娘の日々の勤勉さに対してのご褒美……と取れなくもないわね」

 サンドラセバスの前に現れた魔法使いは、何と言って杖を振るった? 私は広げたままの脚本に手を伸ばした。



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「さぁさ、話は聞いたであろう。そなたら道具達が協力して早くに家事を終わらせてやれば、この娘は舞踏会へ行けるのだ」

 家中の道具達が一斉に騒ぎ始める。サンドラセバスは驚き、辺りを見回す。

「確かに」ブリキのバケツがカタカタと賑やかな音を立てた。「俺たちはこの家の道具だが、旦那様も奥様もその娘達も、俺たちに触れようとさえしない。メノウ家の奴らはみんな怠け者だ」

「大事にしてくれたのは、綺麗にしてくれたのは、いつもサンドラセバスの方。なら、今こそ恩を返す時じゃないか」

 今度は積み重なった大皿。バケツに負けず劣らず声が大きい。しかし、聞けばその周りもみんな同意するように、がしゃんがしゃんと音を立てていた。


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 魔法にかかり、意志を持った道具達は、そうしてサンドラセバスの代わりに家事をこなした。勤勉な彼女に対する恩返しと、怠惰な家人への反感。兄の脚本では、ここで両者の対比が鮮明に、劇中で最も幻想的な場面で描かれている。……兄様もまた、この物語の肝をそう理解していた。

 継娘の勤勉さ。これは四つ目のキーワードと言えるだろう。

「きっと、これこそがこの物語達の核心。……アンティノーゼ。これはただ少女達に無為な夢を見せる為の物語ではないわ」

 私は本から顔を上げ、悪魔へと向き直った。


 アンティノーゼというのがこの悪魔の正式な名前。その言葉の意味までは分からなかったが、何となく負の印象を感じさせる。その名の不吉な響きの通り、彼はたびたびこうして物語を悪い方へと曲解し、私を絶望させようとする。

 私はそれに抗おうとして、幾冊もの本を読み漁る。物語に漂う暗い絶望を打ち払い、そこにあった筈の本当の意味……読み手に伝えようとする希望を探す為に。


 私は悪魔に告げる。

「確かに、この継娘のおかげで幼い女の子は誰もが無為な夢を見るようになった。……そんなのばかばかしいわ。彼女の最も見習うべきは、その勤勉さや誠実さよ。降って沸いた幸福など、それこそ一夜にして消え去るものでしょう。これは、きっとそういう話」

 兄様はよく分かっている。分かっていて、このサンドラセバスの物語を書き上げたのだ。劇中で魔法使いは彼女にこう警告する。



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「私はお前が世に希な働き者だから手を貸すのだ。だから家人より後に帰って来てはいけないよ。魔法はその時に解ける。もしその時もまだ舞踏会で遊び惚けているようなら、お前はこの世で最もみすぼらしい姿を王子の前でさらすことになるだろう」


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[うん、よくできたね。偉いよ、リディア]

「――――――――――――――――――」

 アンティノーゼは私をからかうように微笑み、そしてその台詞と共に頭を撫でた。

 悪魔の言葉に惑わされてはいけない。その手は私に触れることはできない。所作や仕種だけで、そこに生身の温かさは微塵も無い。

 しかし、アンティノーゼが余裕げな表情は逆に私の心をざわつかせた。

[これに限らず、童話も民話も読んだ女の子達に教えたいのは、勤勉さと誠実さだろう。勿論この脚本もね。……そろそろ脚本の話に戻ろうか]

 一見すれば優しい笑みを浮かべ、アンティノーゼは言う。そして私は思い出す。別に童話の読み解きがしたかったわけじゃない。

『サンドラセバスの結婚』………床に広げられた脚本が、風に吹かれたようにパラパラとめくれ、やがて最後のページで止まる。

[何故君の“兄様”が書いた脚本は、こうも不完全なのかな]



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 家臣が手渡した汚れたミトンが王子の手の中で真っ白な手袋に変わる。

 王子はサンドラセバスの手を取り、その手袋をはかせてやり、求婚するように傅いた。

「これはあなたのです。働き者のお嬢さん。あなたは誰よりも美しい」


 ……暗転。


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 舞台はここで突然終わる。タイトルにある『結婚』の場面は無い。

 ただ、役者達の最後の挨拶の時、先に挨拶を済ませた他の役の人達に歓待されながら、例のドレス姿に着替えたサンドラセバスが王子に手を引かれ現れ、観客に一礼する。それだけが結婚式を思わせるが、煤まみれの魔法使いも意地悪な義妹も、王子の最初の婚約者でさえも一列に並んで二人を迎える様子は、それまで劇に魅入っていた者からすればあまりに不自然思えるだろう。それはどちらかというと舞台の外での……“役”ではなく“役者”の挨拶なのだから。

 それでも劇の題名は『サンドラセバスの結婚』……“結婚”と書いてある以上、二人は最後のプロポーズの後で結婚する筈と、観ている人達にはそう思わせるが、違う。『結婚』はタイトルであってテーマ。「結婚した」という事実の確約にはならない。


[本当に二人は結婚できたのだろうか? 結婚して幸せになったのだろうか? 結婚のシーンを以て大団円としない以上、それは疑わしく思えるね]

「……確かに、王子の最後の台詞を、サンドラセバスへのプロポーズと解釈することはできるけども、……タイトルにまで付けていながら、結婚のシーンは“意図的に”省かれている」

 本当に結婚したのならそこまで描くだろう。それは幸せで華々しく、わざわざ省く理由はないように思う。つまり逆に考えるなら、二人は「結婚できない」のかもしれない。そして、そう思わせる伏線もまた、劇中の様々な場面に確かに存在している。

[童話や民話では、少女は結婚して幸せを掴んで物語を終えるね。だからこそ僕は『無為な期待で女の子を堕落させるための物語』と言ったのさ。だけど、サンドラセバスは違うかもしれない……幸不幸の是非以前に、結婚自体できたかどうかが怪しい。何故だい? 何故こんな曖昧な終わり方をしたんだろうね?]

「それは……」

 答えに詰まる私の耳元で悪魔がささやく。

[さぁ、考えるんだ、名前も無き女の子。これは君が見てきた物語だ。君は、“サンドラセバスのただ一人の友人”だったじゃないか。君が見た彼女は、本当に幸せだったかい?]

 追い詰められた心が息苦しそうに隙間を探している。



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 ……寂しい私は一体だぁれ?


 丘を望む小さな屋敷の、……あたしは……

 寂しがりの私は泣いてばかり。

 いつも勇気づけてくれた友達は、もっと寂しい想いを抱え、辛い仕打ちに耐え、それでも健気で一生懸命。

 ある日王子が迎えに来て、彼女はお城に行ってしまった。

 聞こえてくる噂は、・い・・・ばかり。

 彼女は本当に幸せだったのでしょうか――――――


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