嫁コン分析 番外
嫁コンは残念ながら受賞とはなりませんでしたが、結果を見て、中間選考での分析がほぼ間違っていなかったという印象を強くしました。
というか、寸評見る限りでもそれは明らか。
参考:https://kakuyomu.jp/contests/kadokawabooks_suddenmarriage
あのコンテストはやはり、以前分析した通り、本当に『編集部が望んだ要素が含まれた話か』というのが一番の要素だったっぽいです。
その上で面白く書けてないともちろんダメですが。
なので、私の作品の落選理由は結構はっきりしていると思います。
ほぼ確実に『最初から嫁ぎ先で歓迎されていた』という要素は、今回のコンテストでは望まれない展開だったんでしょう。それ以外の要素ももちろんあるでしょうが、これはおそらく小さくない要素です。
確かにそういう要素は、『魔女工房』にはありませんでした。
実際、受賞作二つはどちらも『最初は歓迎されていない』というシチュエーションから、認められていく展開になっているので、やはりこれは重要な要素だったんだろうと思ってます。
もっとも、『魔女工房』の展開でその要素を入れると、長さ的に難しかったでしょうし、そういう意味では、あの話を思いついた時点で、受賞はなかったということですね。
が。
裏を返せば、私の作品に限った話ではなく、さらに言えば中間選考に落ちた(少なくとも私が読んだ範囲のすべての)作品も、おそらくほとんどは『編集部の想定した話とは違う』という理由で落選した作品が大半だと思います。
つまり作品の良し悪しだけではないということです(もちろんその要素が全くないとは言いませんが)
多分これは他のテーマが設定されている中編コンテストも、そして今後開催されるであろう中編コンテストも全部そういう方向性になるのかと。
あれは事実上、提示したテーマに対してその意図を見抜いて、話を組み上げる能力がある作家を見つけるコンテストでもあるのでしょう。
それは引いては、市場の『要望』を汲み上げるということにつながると、みられている気がします。
受賞作がすぐれた作品であることは疑いはありませんが、受賞しなかった作品、中間選考にも残らなかった作品だからといって、作品としての価値が低いということは全くないと思います。
言いかえれば、他の(もっと汎用性の高い)コンテストであれば受賞する作品は、普通にあるでしょう。
これは、嫁コンに限らず、他の比較的テーマの指定された中編コンテスト全部、ほぼ同じだと思います。まあ、今回の嫁コンは、特にそのテーマの限定が厳しかったのはありますが。
また、今後もこのようなテーマを絞るコンテストを実施するらしいですが、『嫁コン分析 後編』でも書いたように、参加するのなら、まず徹底的に編集部の『望むもの』を見極めた上で、自分が納得出来ていい作品を作れそうと思える場合以外、あまり参加するメリットはないでしょう。でないと高確率で落選すると思われます。
参加することに意味があるという場合は別ですが。
とりあえずこういうコンテストもあるのか、という意味で、私にはいい経験になりました。
今後も合うテーマがあったらやってみようとは思いますが、まあ……先に通常の連載ですね。
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