第18話 弱い心 / 輝きが溢れた日


 私はまた間違えてしまった。

言うべきではなかった。まだその時ではなかった。

私の目的を伝えるにしてももっと……せめて場所を選ぶべきだった。

 ーー[道]から出る時間が少しでもズレてしまえば出現する場所は大きく変わってしまう……。そんな事、分かっていたのに……。

後悔が幾つと無くこぼれ出てももう遅いのに、不甲斐なさに苛立って精環槍(せいわそう)の柄を握り締めて底で地を突いてしまう。

そうして響いた音は甲高くて鈍い。地面が鉄やその類の精製を行った鉱物で出来ているから。

ーー機生界。

次に私達が到達した異世界はあらゆるモノが……知的存在すらもが機械で出来た、私のような原始的な世界から来た生き物には到底理解できない進化を辿った世界。

それは隣にいるシャルも同じようで、ところ構わず浮き出ている幻覚ーー立体映像?というのに酔っている。

しかも余程相性が悪いみたいで、気分が悪いせいで少し前から歩く速度が徐々に遅くなってる。

 「うぅ……。これじゃリューンを探せないよ……」

 「ええ、本当にそうね。私もさっきから頭痛が止まないわ」

 「おえぇ……」

胸元を抑えてぐったりとしているシャルはとうとう歩くのを辞め、半ば蹲るようにして立ち止まってしまう。

顔色からも限界が見て取れる。

……私のせいでいらない気苦労をさせてしまっているからというのもあるわね、きっと。

 「とりあえず座りましょっか。その方が落ち着くのも早いかもしれないわ」

 「う、うん……」

運良く少し離れたところにあった長椅子を指さし、シャルに肩を貸しつつ向かう。

色実的に多分鉄製だけど贅沢は言っていられない。一度落ち着いて、私の状態も良くなったら回復魔法を使って治療ね。

 「うぅ……。気持ち悪いよぉ……」

 「横になってもいいわよ?膝枕で良ければだけど」

 「うん……お願い………」

今にも戻しそうなうめき声で答えた彼女は吐き気を誘発しないようにとゆっくりと横になり私の両膝の上に頭を置く。

それから少しの間僅かに乱れた呼吸で息をしていたけど、目を瞑った辺りから吐息に落ち着きが戻ってきた。

 「……ふぅぅ。ちょっと落ち着いてきたかも」

 「本当?それなら良かったわ」

 「ありがと、フィルオーヌさん」

 「気にしないで。万全になるまで横になってていいからね」

かなり穏やかになった口調でそう言ってくれた彼女の額の髪を撫ぜながら軽く整える。

……まるで母と娘のよう。

 ーー……こんな事、キャムルにもしてあげられなかったわね。

不意に妖精界での日々が脳裏を掠める。

けれど、思い出すのは業務に追われる日々か魔法の開発や槍術の鍛錬の日々ばかり。

キャムルと過ごした友人のような或いは母子のような記憶は無い。

どれも、あの子が私のために力を尽くしてくれていたものばかり。

 ーー後悔先に立たず、ね。いつかはこうして旅に出て、二度と帰れなくなってしまうって分かっていたのに。

二度、三度とシャルの髪を撫ぜ、得られなかった日を想う。

……私はいつも間違えてばかりだ。

あの時に魔王を仕留め切れなかった事に始まって、ケーミラル様の真意に気が付けなかった事、私の代で決着させるべきだった堕天した者達との協力関係を結ぶ事、そして[道]でリューンに取ってしまった態度。

こまごまとした失敗も合わせれば、長寿である事を差し引いても多い。間違えずに済んだのは堕天した者達との和解以外の統治者としての責務だけ。

……二流以下ね。

 ーー全部……私の甘さが招いてしまった失敗。その負債は全て他者へ……。【愚か】なんて言葉じゃ言い表せない酷さよね。その上今はリューンを失いかけている。なにが『保護者』なのかしら。呆れてしまうわ。

胸の奥で己を指す叱責と後悔に下唇に少しだけ力が入る。

 ーーもしもこのままここで彼を見失った場合……無事でいてくれるって保証は………。

 「……フィルオーヌさん?」

不安げな声で呼ばれ、我に返って指先をシャルの額から直ぐに離す。

 「…な、なぁに?シャル。痛かったかしら」

見下ろした先には声以上に不安そうな顔をしたシャルが私を見つめていた。

 「ううん、痛くはないけど……。ちょっと、荒っぽいかなって」

そんな彼女におずおずと言われてしまい、私はまた自分を恥じた。

やってしまった。知らず知らずに力が籠ってしまっていたらしいく、意識を向けて見ればシャルの前髪は乱れ気味だ。

痛がらせていなかったのが不幸中の幸いではあるけど、そもそも勝手に撫ぜていた前髪をおかしくしてしまうなんて最低だ。

 「ご、ごめんなさい。そんなつもりは…」

 「うん、分かってる。……リューンの事、考えてたんでしょ?」

 「…………ええ」

ゆっくりと身を起こしたシャルに言い当てられてごまかしの言葉も出てこず頷いてしまう。

彼女は鋭い。特にリューンの事となると見透かされているのかと思うくらい的確に言い当ててくる。

この子に、あの子についての隠し事は不可能だ。

 「大丈夫。リューンならこんなわけわかんないところに放り出されても平気。本当にどうしようも無くなったらきっと魔法をありったけ使って私達に連絡とってくれるはずだしね」

 「そう…よね」

 「うん!ホントに中級魔法ならなんだって使えるんだから!」

座り直した彼女に励まされ、頷いて、空を見上げる。

星の無い夜空のような、なのに黒さを全く感じさせない明るさを放つ空に虚無にも似た感覚を覚える自分の情けなさが浮かぶ。

 ーー恥ずかしい。一つの世界の神のような存在だったところで所詮私はこんなもの。年端も行かない子に励まされ、心の奥で安心を覚えてしまうほど弱い生き物。……こんな弱さを持っていたらまた私は……。

もう何度目かも分からない[揺らぎ]に心の中で頭を振る。

 ーー違う。だからこそ私は後戻りできないようにここにいる。キャムルとの最期の会話すらも拒んで旅に出た。もう甘えない。もう逃げない。身勝手で自己中心的な手段なのは理解してる。リューンもシャルも他の巫女達も利用している事だって理解してる。それも全て魔王の息の根を止めるために必要な事。私という弱者が逃げずに、甘えずに、立ち向かうために必要な事。

そう自分にまた言い聞かせて決心を強くする。

何度も何度も綻んでしまう時点で硬い決心とは言い難いけれど、私はそうやってでしか自分を律していけない。

 「そうね。ええ、きっと直ぐに会えるわ」

 「そーそ!ひょっこりね!」

こんなにも弱い私の言葉に快く頷いてくれたシャル。

この本心は貴女やリューンにとっては不利益を生むにも関わらず、それもきっと見通しているはずなのに、彼女は笑ってくれた。

 「さて!じゃーそろそろいこっか!私ももう元気になったし!」

跳ねたように立ち上がって軽い体操をするシャルに笑みを向けて腰を上げる。

 「……?」

その時、意味も無く見上げた空に何かを見つける。

それは機生界に踏み入ってから何度も眼にした飛行する楕円形の乗り物のようなモノとは別の、しかもそれよりも遥か上空を飛ぶナニカ。

 「ねぇ、シャル?貴女にもあれ、見えるかしら」

 「あれ……って、あれの事?」

目に補助魔法を施して視力を飛躍的に上げた私でも見えたのは人型のような形だけ。

もしかしたらと思いシャルにも確認してもらうと、彼女は少しの沈黙の後にいきなり立ち上がった。

 「な、なにあれ……?」

 「見えたの?」 

 「う、うん。見えたんだけど、その……」

少し籠り気味に答えたシャルは視線を外さないまま何か考え事をした後、やっぱり視線は外さないまま私に答えた。 

 「多分、人が……機生界の人が、飛んでる。もの凄い速度で。……しかも」

何が見えているのか。彼女の声は衝撃で困惑している。

私が困惑の理由を知ったのはその直ぐ後。

 「見えるだけでも、かなり武装してるみたい。でも、剣とか鎧とかそういうのじゃなくて……。脚とか腕とかに先の尖った筒状の……槍?ううん、違う。多分そういうのじゃなくて…でも危ない匂いがする……!多分荒れ、武器だ」

未知の凶器に対する恐怖だった。

 「追おうフィルオーヌさん!アレは多分、放っておいたらダメ!大丈夫!リューンもきっとそこで会えるから!」

シャルはそう言うと駆け出し、振り返る事無く飛行する人型の後を追う。

 「…分かったわ。貴女の直感を信じる」

同様に、彼女に追いつくため走り出した。

シャルの感じた危ない匂いというモノを、僅かに私も感じたから。


       ーーーー     ーーーー    ーーーー


 「さーみんなー!今日も盛り上がっていきますよーー!!」

 ステージの上、アイドル衣装に身を包んだ三機がそれぞれのスポットライトに照らされる中で真っ直ぐに伸ばした右手の人差し指が天井を指す。

左手に固く握られているのはマイク。

本来は不要な物らしいが、[アイドル]を象徴する一つのアイテムという事で持たないという選択肢はないそうだ。

 「一発目は新曲から行くぞ!遅れるなよ!」

 「しっかり聞いてね♡」

いつもよりも遥かに短い前振りが三機が天を指した指を正面に向ける事で終わる。

それは一糸乱れぬ機械的な動きではなく、僅かなズレを孕んだ動き。

けれど、指さす先は同じ観客席。

 「「「まばゆい閃光、共に語る君へ!!!」」」

だが声はまるで示し合わせたかのように全くの同時。


      「ほしふる夜」

            「何も無い川辺で」

                     「私たちは言葉にしたね」 


ファズの歌い出しに合わせて伴奏が始まる。

夜のような静けさを生むピアノと星の明るさを思わせるドラムの音。

それらが示すのは穏やかながらも力強い、ロック。


   「『いつかあそこに』」                               

             「『きっとあそこへ』」                                         

                       「『だれに笑われても』」

       

           「「「『私達で』」」」


三機の歌声がハーモニーを奏でた時、雷鳴のようなエレキギターが会場をつんざいた。

   

「みちをあるいたよね」

                    「長い長い道だったな」

「いつでも戻れるイヤな道だったっけ」

                    「あまいコトバがあって」

                                                                  

       「巫山戯た決めつけがあって」

         「何度も 悩んだよ」


甲高い轟音が絶え間なく空を突く。

その背後で幾度と流れる流星の音と闇夜の暗雲を孕んだ音。

それらは、しかし。彼女達の歌を阻害せず、越えず、けれどただ鮮明にそこにある。

三機の歌声に灯る意思を届ける土台として。

                                                      

         「でも」 

               「だけど」 

                      「見失わなかった」


動力のモーターの付け根すら響かせていたエレキギターの音が消え入るように止む。

音感センサを暴力的なまでに震わせていたドラムが静寂を走る。

記憶回路に映像を容易に浮かばせるピアノが限りなく広がる。


          「だって」

               「だって」

                    「だって」

           「「「だって!!!」」」

声が重なる。

三重に奏でられる。

一拍にも満たない静寂は観客のエンジンをわし掴み、その刹那を永遠のように焦がれさせた。

再び重なるだろう一声を。


        「「「あの日の閃光が私達のビーコンだから!」」」


エレキギターが、ドラムが、ピアノが、弾け、混ざり合う。

最も美しく重なり合う。

己こそが主役であると言わんばかりに主張を始める。


    「はしるのはつらくないよ」

                 「立ち止まる方が辛いよな」

「誰かを見ているだけじゃ生まれない」

                「「「苦しい は 進んでる証 だから」」」


しかしそれでも彼女達には勝てない。

マイクを持たぬ左手の人差し指から一条の光を放ち、観客達をおもむろに照らしていく彼女達の圧倒的なまでの輝きには叶わない。

スポットライトに照らされているから美しいのではない。歌声だけが美しいわけでは無い。機械であるが故の乱れぬ動きが美しいのでもない。

彼女達こそが美しかった。その存在が、今行っている全てが、あらゆるものを凌駕する美しさを象っていた。

それをこの場にいる全ての観客が感じていた。

狂おしいほどに。脳回路が焼け付くほどに。視覚センサが霞むほどに。

ステージを行う彼女達から意識を離せなかった。


 「「「掲げて 進んで 見上げて 時間が飽きるくらい過ぎて

                  だけど身体は勝手に動いてた」」」


     「「「あの日語り合った閃光(ビーコン)に向って」」」


「さあ、行くぞ」

「ここからだもんね」

「見上げた先にやっと手が届く」

     「あの日の閃光は」

             「「ビーコンから」」

                     「「「アライバルへ」」」


曲の終わりに合わせてエレキギターの音が会場に染みていく。

ドラムの音がピアノの音と共にゆっくりと沈んでいく。

残されたのは光を放つ指先を天井へと掲げた三機と、心地良くも切ない静寂。

そして、喝采。

彼女達が同じ場所で何度も受けてきた拍手とは比較にならない大喝采。

万雷の大喝采だった。

 ーーこれが、あいつのプロデューサーとしての力……。

 ーー悔しいけど、認めないとダメですねぇ~。

 ーーこのくらいしてもらわないと困る。

いつまでも止まないかつてないほどの大喝采に三機は自前で備えているはずの通信装置を使わずに戸惑いと賞賛の交じり合った思考回路を巡らせる。

舞台袖の奥で疲労の連れてきた睡魔に沈むリューンに対して。

今日このステージの演出一切を取り仕切っただけでなく、鹿島で綴った彼に対して。

己達だけでは決して至れなかった、新たな未知なる光景を見せてくれたニンゲンに対して。



                ーーーー


 「みんな!今日も有難う!」

 「明日から一週間、新曲作りに没頭するからライブは出来ないけど~」

 「一週間なんてあっという間だから待っててくださいね!」

新曲とアンコール曲を含む全四十曲を終えた彼女達は各関節や声帯回路等に籠っている微量な熱を感じながらそう告げると、最後に天井に向ってマイクを放り投げる。

唐突に手元から離れたマイクは殆どの観客達の視線を釘付けにする。

そうして三本のマイクが地面に落下する直前ーー。

思い出したように皆が視線を向けた時には既に三機はステージ上から消えた後だった。

 「…お疲れ様」

 「うん、お疲れ~」

 「お疲れ」

舞台袖の暗闇の中。観客席から聞こえる更なる喝采を背に三機は一言ずつだけ言葉を交わす。

無言のまま三機が向った先は四時間半ほど経った今も眠りこけているリューンの所だ。

 「…起きろプロデューサー。終わったぞ」

 「そーですよ~?」

ソーフィアに声を掛けられ、キリィに肩を軽く揺さぶられるもリューンの反応は酷く鈍い。

それもそうだろう。彼は昨日起きていた二十時間の内、十七時間ほどを使って演出やセットリスト等を練り上げ、残り約三時間でステージのセッティングの指示を行ったのだから。

まともに自分に使った時間など数回のトイレのみ。食事は諸々の用意を行いながら手早く済ませ、全てが終わった後はそのまま眠りに落ちたために風呂には入れていない。

そのあまりのハードさに、何故ロボットしか存在しない機生界にトイレや風呂や食事などの備えがあるのかに疑問すら抱く余裕がなかった。

 「ほらー起きて下さいよー。じゃないともっと激しく揺すっちゃいますよ~?」

しかし、四時間半ぶっ通しでライブを行っても僅かな発熱で済んでしまう彼女達にしてみればたかだか二十時間程度稼働しただけで過度の疲労を感じるとは露も理解できず、無理にでも起こそうとしていた。

 「キリィ、面倒だからグーでやっていいよ。気付けにもなって丁度いいわ」

 「そ、それは流石にどうかと思うぞファズ。私達とは違い生身の身体の持ち主だ。あの程度でも疲れるんだろう」

 「ソーフィアは甘いのよ。私達は語源に奴隷を持つロボットで、その奴隷を求めたのがニンゲン。なら因果を応報しないとダメでしょ?」

 「むぅ。ファズは時々そんな話をするが、私にはインプットがされていない情報故意味が分からないんだ」

 「私も~」

 「……はぁ。そう言えばそうだったっけね」

 「ともかく、プロデューサーの事は私達の誰かが担いで家に戻ろう。今後の話はそれからだ」

 「んー、私も賛成かな~。結構強く揺らしても起きる気配ないですし~」

いつの間にか揺らす速度を倍にしていたキリィは言いながら更に二倍の速度ーーつまり通常の四倍の速度でリューンの身体を揺するが、たまに呼吸音がハウリングするだけで起きる気配がまるでない。

これでは起こす方が面倒だと判断したキリィは若干面倒だと思いながらも、本心から提案したソーフィアに賛同した。

 「……分かったわ。いつまでもここにいるわけにはいかないしね」

目を覚まさないリューンを一瞥し、大きくため息を吐いたファズは心底面倒くさそうな顔をしながら彼の前に屈む。

 「む、ファズが運ぶのか?面倒なら私がしてもいいぞ?」

 「ありがとう。けど気にしないでいいわ。弱みを作ってるだけだから」

 「成る程。抜け目が無いんだなファズは」

ファズの発言に大きく頷き納得したソーフィアは手早くリューンを彼女の背に乗せる。

 「わー、いいせーかくですね~。私も何か無いかなー」

 「なら着替えでもしてあげれば?キリィだけが彼の裸を知っている状態にすれば、結構な弱みになるんじゃない?」

 「それいい~~!いただき~~」

難なく背負い、歩き出したファズの横に付いてリューンの寝顔を覗きながら屈託の無い笑みを浮かべるキリィ。

その少し後ろを歩くソーフィアは二機の楽しそうな後姿を見て微笑んだ。

 「うん、仲睦まじいのは良い事だ」

満足げに独り言ちた彼女は小走りに二機に追いつく。

そうして三機と一人が自宅に到着し、リューンが目覚めるまでの二時間。

彼女達は彼に対し大小様々な弱みをそれぞれ四つほど握っていた。

……独り、部屋に籠ったリューンは少しの間泣いた。

これが頑張ったプロデューサーに対する仕打ちなのかと。






to be next story.

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