いわゆる宇宙インターネットという存在である地球(グローブ)。その演算資源のなかには文字通り地球があった―― という謎めいた設定が読ませます。ところが思わぬ検索ワードの出現にくすりと軽い笑いを生じさせるところが軽妙でした。
忽然と消える女性の姿がミステリアス。「次に機械室を訪れた」人の不可解さも、予想を超えていました。SFですが、詩的な要素が強いと感じました。