異世界転生ものということで『どうせいつものパターンでしょ』と読み始めるとすぐに裏切られます。
昔の伝奇ノベルゲームの冒頭のような不可思議な緊張感、不可解な現象に嬲られる身の置き所の無さ。この時点で『あれ、これはもしかして他の作品とは違うのでは…』と気づくことになります。
その後の展開も、テンプレ通りなのにやはりそれとは異なって見えるということに作者先生の技量の高さを感じずにはいられません。
私はハーレム物はあまり好きではないのですが、現時点(67話)ではハーレムにはなっていませんし、仲間が女性が多いということはありますけどそういう方面は非常に薄味なので、むしろハーレム嫌いの人には副題で避けないでほしいです。
チートは無い…のか?
イイ女にモテてるけどオッサン本人にはチート能力在りません!
以下ネタバレ有り
妻子ありのオッサンが異世界転移、自分の名前とか記憶が薄くなって思い出せない…ってのが、疲れたオッサンに一番のチートじゃないかなぁ
漠然とした記憶があるから自己存在の根幹は揺らがず、新しい異世界を受け入れられる
そのうえで、しがらみからの開放って、オッサンの夢だよね
(妻子を蔑ろにした発言だ!と、の異論は受け付けますが、本音ですから何か?)
魔法なんて使えません!
異世界知識チート…コーヒーとチョコは…まぁ、チートと言えるかな
そんなオッサンが周りに助けられ、助けて見出されていきます
って、お話
けどさ~、周りの人外がミンナ美人に成っていくのはなんかヘンなもん身体から出てるんじゃないの?w