那智 風太郎 様
カイセが見つけようとしていた、その〝鉱石〟とは、何だったのでしょうか? 遺体が持つ生前の記憶というか情報、魂、みたいなものなのでしょうか。
その石を取り出すことができれば自分は別の何者かに生まれ変わることができると考えるカイセの心理とは?
執念にも似た彼の深い内省に恐ろしさを感じます。
作者からの返信
ブロ子さん
いつも応援していただきありがとうございます。
カイセが探している鉱石とは仰る通り魂の残滓のようなものかもしれませんね。そして後年、悪霊となった彼が得てしまった死者の霊を操る術はこの辺りの想念がきっかけになっているのかも。
彼が何者かに生まれ変われるとすれば、本当は聡一郎の光へとその視線を向けるべきだったのではと思います。
この後もしばらくこのような暗い展開が続きますが何卒ご容赦くださいませm(__)m
聡一郎の幻影こそがカイセの良心だったんですね。
外国の話なんですけど、遺体には聖なる力が宿っていると考えられていて、その力を取り込むために〇〇する文化があるそうなんです。カイセが探している何かも、そういう超常的な何かなのだろうなぁと想像すると、現実世界とリンクして面白かったです。
そしてカイセはそれを見つけてしまったのでしょうか。
作者からの返信
火乃玉様
いつも応援していただきありがとうございます。
自分もカイセにとって聡一郎こそが唯一の光源なのだと考えています。
まさに仰る通り、さすがです。
ところでカニ◯リズムについては自分も調べたことがあります。
この作品にはそういった宗教的な関与はないものの、考えてみれば確かに死者に何か特別な力が残されていると信じることはそれほど不可解なことではないように思えますね。
はたしてカイセをそれを見つけるのでしょうか。
それが悪魔の依代で分かっていながら。
この後もゆっくり更新させていただきますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
詳細な描写に、狂気と同時にカイセなりの信条のようなものを感じます。
その信条をまともな世界に繋ぎとめていたのが聡一郎の幻影だったのかも知れませんね。
だとしたら、それが狂気のなかへかき消えてしまうのは、いつなのか……。
作者からの返信
武江様、おはようございます。
返信遅くなり申し訳ございません。
仰るとおり聡一郎の幻影はカイセの中にあるわずかな良心を繋ぎ止める役割をしていたのだと思います。
それが薄らいでしまったのはやはりこの時代、この国に起こったことが深く関与しているのでは無いでしょうか。
引き続き、お楽しみいただければ幸いです。