到着
えっちらおっちら電車で東京の方から群馬県にある草津温泉へとやってきた僕と千夏。
「久しぶりにあんなに電車乗ったかも」
「そうだねぇ……私たちも長らくどこか遠くに出掛けたりとかしなかったしね」
草津と言えば!みたいところがある湯畑周りを軽く散策し、足湯である湯けむり亭へとやってきた僕と千夏は二人で並んで足湯へと入り、のんびりと過ごしていた。
そこで僕と千夏はダラダラと雑談していた。
「そろそろ出るか、いい加減足がふやけて溶ける」
「うん。そうだね!それじゃあ、本題とも言える温泉巡りしようか!草津温泉のポータルサイトのモデルコースにあった六つの温泉を回ろう!白旗の湯に行って、御座之湯に行って、西の河原露天風呂に行って、千湯の湯に行って、大滝乃湯に行って、地蔵の湯に行こう!」
僕の言葉を聞いた千夏が意気揚々とそんなことを告げる。
「どう考えても行きすぎじゃない?そのサイトでは一日三回までの温泉に留めてくださいって書いてなかったけ?どれだけ温泉に入るの?というか僕はもう足湯だけで満足しつつあるけど」
それに対して僕は冷静に言葉を返す。
普通に一日だけで温泉へと六つも入るとかどう考えても阿保の所業である。
「私たちはまだ若いからよゆーだよ!全部巡っても多分大丈夫!」
「わ、若いから大丈夫っていうものでもなくないか……?」
「平気平気!私だってダイエット目的の半身浴とかですっごい長い時間お風呂に浸かっているし!」
「……体重、気にしているんだね」
「ちょっ!?デリカシー!?」
「ごめんごめん、でもとりあえずは温泉に入る前にご飯食べない?朝ごはんも食べずに来たからお腹空いているんだけど」
「あー、そうだね。ちょっとだけ早めのお昼ごはんにしようか、もう」
「そうしよ」
足湯から出た僕と千夏は出発出来る準備を整える。
「草津って何が有名なんだろうか?」
「……群馬県って、昔に友だちから見せてもらったグンマー帝国しか実はあんまり記憶になかったり」
「それは忘れておこう」
とりあえず僕と千夏はぶらぶらしながら美味しそうなものを探すことにするのだった。
美少女幼馴染たちとはラブコメにしたくない!〜学園三大美少女と呼ばれる幼馴染三人から好意を寄せられているけど、関係を壊したくはないので手は出しません〜 リヒト @ninnjyasuraimu
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