第52話 ラスボス直前のセーフルームで

「いよいよ次でラスボスか……」

 

 俺たちは笹山を倒した後、サクサク迷宮を攻略していき、


 桜庭はどこかへ消えてしまった。


 ラスボスの直前まで到着。


 ボスフロアの前にある【セーフルーム】に入る。


「うわあ……すっごい豪華だね!」


 亜美が声を上げる。


 まるで高級ホテルのようなキレイな部屋。


 真ん中に、キングサイズのベッドがあった。


「フカフカだあ……っ!」


 委員長がベッドに飛び込む。


「み、湊川くん……。なんかいい匂いがする」


 黒崎が俺の服を引っ張る。


 クンクンクン……


 ココナッツのような甘い匂いがする。


「今夜こそ、我が主人と……」


 コレットがなぜか興奮(?)しているようで。


「なんだこれ?」


 ベッドの端に、紙切れが置いてある。


「えーと……【最期の夜を楽しんでね♡ by女神】」


「どういうことかな……? 優斗」


 はしゃいでいた亜美が、心配そうな表情をしている。


「さあな。クソ女神の嫌がらせだろう」


 スイートルームのような部屋を用意して、


 不気味なメッセージを残す。


 本当にいい性格してやがる……クソ女神。


 絶対にぶっ飛ばしてやる。


「罠かもしれないね」


 委員長も不安そうだ。


「【罠探索】したけど、何もなさそう」


 シーカーの黒崎のスキルで、罠を探したが何もないみたいだ。


「笹山のせいで疲れたし、もう寝るか……」


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【攻略二度目の知識チート】〜クラスごと異世界に召喚されて死の迷宮に放り込まれたけど、俺は前回の【攻略者】です。死にたくないクラスメイトが泣きついてくるが、お前ら俺のことイジメてたよな? 水間ノボル🐳@書籍化決定! @saikyojoker

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