兵法。それは戦を円滑に進めるための戦い方や駆け引き。
時にこちらの優位性を見せつけて、戦わずに勝つこともできる高度な戦術論。
そんな兵法マニアの高校生、奏多くんが、国同士で戦争をしている異世界に召喚されました。
異世界召喚と言うとチート能力で無双するイメージがありますけど、兵法は決してチート能力ではなく、しっかり学んで身につける事で誰でも使えるもの。
実力が認められ一国の軍師となった奏多くんは兵法を用いて戦に勝利し、その兵法を他人にも伝える事で、戦いを終わらせようと奮闘していきます。
意図せず異世界に来てしまいましたけど、一度戦いに関わった以上は最後までやりとげようとするのが奏多くん。
いつか自分が元の世界に帰ったとしても誰かが後を告げるようにするという、先を見据えた考えの元、兵法を広げていきます。
剣も魔法も使えないけど、知恵で異世界を生き抜いてもらいましょう。
兵法。それは、軍学、兵学のこと。
普通の学校で習うことはありませんが、その気になれば、専門書を読んで学ぶこともできるでしょう。
本作の主人公カナタも、そんな風に兵法を勉強していました。
しかしいくら学んだところで、現代日本では活かす機会はなく、あくまで趣味の領域。
しかし、ふとしたことから異世界に行ってしまったことで、それは一変。
その世界にはない兵法を活かして軍師となり、大国との戦いの日々が幕を開けるのです。
カナタ本人は、魔法なんて使えず剣を振るうわけでもありません。
ですが、剣は一人の敵学ぶに足らずという言葉もあるように、世の中に大きな影響を与えるのは、個人の武勇ではなく集団を指揮する力です。
元の世界では使われることのなかったカナタの兵法は、異世界をどんな形で変えていくのでしょう。