ただ戦いの場を描くだけでなく、この章は雰囲気が変わっています。こんなところも上手ですね。
コーラルとデュバルの物語は、彼らが奏多と共に歩む道のりに、一層の魅力を添えています。商人であるコーラルは、その職業を超えた広い視野と国との繋がりを持ち、情報の海を巧みに泳ぐ存在です。彼女の人柄は、商人としての親切さと気さくな振る舞いに表れ、読者にとっても心地よいキャラクターとなっています。いつの時代にもこうした存在が必要だったのでしょう。
また、扇子の由来や情報を巧みに織り交ぜる流れは、物語に深みを与え、僕の知的好奇心を刺激します。ありがとうございます。
作者からの返信
神崎小太郎様、コメントありがとうございます。
単に戦闘シーンばかりを集めても、それはそれで娯楽作品としてはありなのかもですが、そこに至るまでのやりとりを混ぜて単調にならないようにしています。
それでもやはり読み手の方は戦闘シーンが見たのかな、と。
そのあたりの配分が難しいですね。
人為的に異世界に呼ばれた可能性もあるってことですか!
驚きです、そういう方向に話が進むと思っていませんでした。
しかし謎は深まりますね・・・
知識の宝庫である異世界人を呼ぶ技術があるなら、王国で管理して専門の魔術師が呼びそうなのに、辺鄙な森の中なんかに転移するとは。
ネットが分からないのは、意外と最近の人が少ないということかな?
「うちわ」のように歴史の長いものは広まってますよね。
作者からの返信
綾森れん様、コメントありがとうございます。
人為的な場合と自然発生的な場合がある設定です。
人為的な場合はおっしゃるとおり国で管理しています。
自然発生的な場合は、今回の奏多のように空間の歪みが発生します。
後者は能力が未知数な人が転移してくるので、行き当たりばったりになりやすいですね。
今回はなんとか軍師級が来てよかったですが。
コンピュータやネットを知らないので1970年以降の人は来ていないんですね。
それ以前の人はある程度来ていたようです。
直接の戦いだけでなく、そこに至るまでの政治的な部分も濃く書かれているのですね。
一つ二つの戦いでなく国家としての勝利やその先にある平和を考えると、そういう部分の方がより重要になってきそうです。
作者からの返信
無月兄様、コメントありがとうございます。
ただの連戦連勝だけでは逆に面白くないかなあと思い、次の戦いに向けた内政と軍備の構築にもページを割いています。
そうしないとただ戦って勝つだけの単調な物語になりますからね。