応援コメント

第11話 ジロデ公国と張良」への応援コメント

  • 狡兎死して走狗烹らる

    韓信と違い、いち早く漢帝国から去った張良は名軍師だったのでしょうね。

    作者からの返信

     るしあん様、コメントありがとうございます。

     張良は過去の兵学にも通じているので、大功を成した将軍・軍師の末路を知っていたはずです。
     『孫子の兵法』の孫武は呉を覇者にしてすぐ国を離れています。
     「孫呉の兵法」と並び称される『呉子』の呉起は魏を大国にしてのち他の国へ行って富国強兵に努めようとして国王が死んだら車裂きの刑に処されました。
     秦の富国強兵に努めて大国とした商鞅は『商君書』を表すほどの政治家でしたが、王が代替わりしたときに呉起同様車裂きの刑に処されています。

     張良はその先人の事例を知っているので、漢帝国が成立した直後に神仙の道に進んでその後一切の消息を絶っています。
     残された韓信は反逆者の汚名を着せられて処刑されました。
     陳平は劉邦死後の呂太后を諌められずにやりたい放題されて全国の知事職を劉氏から呂氏へと次々に変えられていきました。それを止めようとした義士もいましたが皆処刑されて、功績のある陳平ですら手が出せない状態に。

     やはり軍師としては孫武と張良が最も出処進退をわきまえた将軍・軍師だったということですね。

  • 「軍師カナタが外交の舞台に立つ。未来を左右する一手が静かに動き出す。その条件は、決して悪くない」という場面でしょうか。

    この章では、カナタの外交デビューと戦略の展開が巧妙に描かれ、僕を引き込んでいます。彼の深い知識と説得力が、ユーハイム公国の未来を左右する重要な局面で生き生きと描かれています。

    楚を滅ぼし、暴走した劉邦を止めたと伝えられる稀代の天才軍師、「張良」の登場もあり、物語はさらに高まる興奮を引き立てます。凄い世界ですね。ᓚᘏᗢ

    作者からの返信

     神崎 小太郎様、コメントありがとうございます。

     張良は漢の建国には尽力したのですが、劉邦が帝位に即いた途端に軍師を辞して山に籠もったと言われています。
     その後の消息が不明なので、「実は異世界転移していた」ということにしてみました。

     奏多の外交デビューはなんとかうまくいったかなと思います。
     まあ損得勘定を刺激するだけなんですけどね。
     それが意外と難しいのです。