この章は、忍が自身の才能と父の期待との間で揺れ動く青春の葛藤を見事に描いていますね。美術部への参加を拒否され、自分の絵が売られない現実に直面し、彼は自己の価値と才能を再評価したのでしょうか……。
一方で、母の理解と支持が彼にとって大きな励みとなり、彼の心情の複雑さをより深く描き出しています。
もう少し加えさせていただくならば、時おり顔を覗かせる、お抱え画家の丸川優子の存在も謎だらけですね。今後、彼女はどのように関わってくるのでしょうか?
忍が体操をやって、怪我をしなければ良いという父親の気持ちも分かります。
作者からの返信
神崎 小太郎様、コメントありがとうございます。
丸川優子はパトロン義統傑のエース格なんです。
絵の評価自体は妻・悦子のほうが遥かに上なんですけど、だからこそそちらはなかなか売ろうとは思えない。
でも第三者の丸川優子の絵なら思い入れもほとんどないので売れるわけですね。
だから丸川優子の絵は、義統コレクションには一枚も残っていないんです。
丸川優子についての詳しくは来年の「カクヨムコン10」で書く第3弾で書く予定でおります。
忍くん、素直ですねえ。
中学時代、荒れまくった私からすると驚きです。
私だったら自分の絵も、母の絵も盗み出して売ってそう笑
作者からの返信
綾森れん様、コメントありがとうございます。
忍くん、この頃までは反抗期が来なかったのですが、遅くに反抗期に入るとかなり荒れますよね (^_^;)