ああ、すごいですね。この世界観。正直に言えば、ちょっと嫉妬してしまいます。
お父さん、何しちゃってんのー! と思いましたが、これも学のない父親の、れっきとした娘を想う気持ちなのでしょうね。責められません。
瑞香自身が生きたいと言葉に出来て良かったです。遊楽さんが格好良いです。
にしても、りるるが強くって! しかも遊楽さんにしなだれかかっていて! 瑞香の中にあった理想の女性がこういう感じなのでしょうか。それとも別の何かが混ざってしまったのでしょうか。いや本当に、描写と雰囲気に呑まれます。また、お邪魔します。
作者からの返信
保紫 奏杜さま。
世情がおちつかないなか、お立ち寄りいただいてありがとうございます。
今回は、要項の縛りなどがないなかで書かせていただいております。ですので、わたしの好きな世界を、くどいほどに濃厚にお示しできているのかなと思っております。
お父さん、利蔵も、おっしゃるとおり悪気などなにもありません。娘に生きていて欲しいの一念です。どんなにかたちが変貌してもよい、命さえあれば。そういう、希いでした。
りるるは、そうです。瑞香の理想、あるいは、瑞香自身。
引き続きよろしくお願いいたします。
編集済
こんにちは。
良いですねえ。
沈丁花のむせるような匂い、
「眩い光はすぐに失せた。
室内にとろりとした夕の翳りが戻る。」
この冒頭の表現が、すごく好きです。
りるるさんは、とっても色っぽいあやかしさん。
そして、遊楽さんも、あだな良い男。かっこいい、二人。
お父さんがね、もう娘をあやかしになんかやるか、って思うのが、とても良くわかります。
それで、瑞香さんが、いきたい、って言って、それを聞いて、お父さんが、はっとして、遊楽さんに、お願いする。ここの流れ、良いですね。
作者からの返信
加須さん。
りるるも、遊楽も、道理の向こうに暮らすものたち。
美しくないはずが、艶を纏わぬはずがないのです。
なぜなら艶は、生命の境界にあるものだから。
彼らは、その境界で、暮らすものだから。
父、利蔵は、選びました。
正しく死ぬ娘より、摂理を踏んで、生きる娘を。
わー、りるるさん、かっこいい!
妖がまったく相手にならないほどの強さ。それも、かっこいいんですけど、その仕草、言葉、匂い、容姿。全部が奇しい雰囲気を出していて、ぞくぞくしちゃいます。
神秘的であり、妖艶さも混ざって、すごく素敵です。
瑞香さんの生への執着や、弱い体への願望なんかが、たくさん込められているのだと思います。
遊楽さん大好きなところも瑞香さんの想いが溢れちゃってますね。
そういうところは、ちょっと可愛かったり♪
ちょっと遅くなってしまいましたが、ゆっくり読ませて頂きます。
素敵な物語をありがとうございます♪
作者からの返信
ふむふむさま。
ありがとうございます ヽ(´▽`)/
瑞香は生きることをうっすら諦めていた女性です。生きている理由を見つけることができないでいました。
でも、自分のおはなしが掲載されることが決まったときから、変わり始めます。その思いが、蒼のあやかし、りるるを呼ばせました。
後半になるとこのおはなし、雰囲気が変わります。
でも、根本は瑞香が自分の意思で生を決めること、そこなのです。